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家づくりコラム
建築士のつぶやき

本当にいい家とは

近年住宅の性能は飛躍的に向上しています。耐震性能、断熱性能などがわかりやすい例かもしれません。長期優良住宅という制度も出てきて、より性能のよい住宅が求められるようになりました。ではそのような性能をすべてクリアーした家が「本当にいい家」なのでしょうか?

もちろん性能の良さが、いい家の要素の一つであることは確かかもしれません。
このようなことを考えるときに、よく昔の一般の人の住まいはどうだったのかと、思いを巡らせます。昔の住宅と現代の住宅とは単純に比較は出来ませんが、今と比べると、耐震性能、ましてや断熱性能などは比較にならないほど劣っていたはずです。しかしながらその人が我が家に対していい家だったと思えることはたくさんあったのではないでしょうか?
自然や気候と向き合い様々な工夫をして家造りをし、そこで家族が笑ったり泣いたりしながら成長をしていく。そして、愛着の持てる家に、家そのものも成長していくのが本当にいい家ではないかと感じます。
「死ぬときは畳の上で死にたい」という言葉をよく耳にしますが、それはどの畳の上でもいい、ということではないはずです。恐らく、自分の家で最期を過ごしたいということではないでしょうか。
その人はきっと自分の家に愛着を持っていたのでしょう。最期を迎える時に改めていい家だったと思ってもらえるような、そんな家造りをしていきたいと思います。

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