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建築職人ガイドブック18番外編【外構屋】いよいよ最終回

【外構屋】

前回で新築工事における建築職人さんたちをだいたい紹介させて頂いたのですが、今回は番外編(ボーナストラック的なモノ)ということで、家の外を工事する外構屋さんを取り上げたいと思います!
実は外構も家の一部というか付随する大事なパーツであります。
例えば、門扉、ブロック、フェンス、駐車場、植栽等々・・・。これらを総称して”エクステリア”と呼びます。
外構屋さんは家の外回りを美しく彩る職人さんです。
外構屋さんはまず土を掘ります。スコップ等の手で掘ることもありますがたいてい”ユンボ”と呼ばれるショベルカーで掘ります。熟練の職人ともなるとユンボの爪の先に毛筆を貼り付け【謹賀新年】と書き初めが出来ると言います(真偽のほどは定かではありませんが・・・笑)。
ブロック等も水平はもちろんですが糸を張ったように一直線に積んで行く技術が要求されます。
そしてコンクリート技術にも長けていなければなりません。”生コン”と呼ばれるセメントと砂利と砂を混ぜたモノを固まる前にキレイに仕上げなければなりません。その日の気温や湿度、天候などによって仕上げ方が変わって来ます! コンクリートの性質を熟知していなければ出来ない作業です。
外構でも”植栽”となると図面上の数字だけでは推し測れません。もうこの辺は感覚的なモノなので職人さんのセンスが問われる所です。
家を訪れて最初に目に入るのがこれらのエクステリアなのでとても重要な役処です。その家の第一印象を決めてしまうモノなので・・・。

もし許されるなら駐車場のコンクリートの上にでもユンボの爪の先で”Welcome”と彫り込みを入れてもらいましょうか?(^_^;)。

 

今回が【建築職人ガイドブック】の最終回です。ご愛読ありがとうございました。現場でこれら職人さんたちを見かけたら、どうか労りと励ましの声を掛けてあげて下さい!

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建築職人ガイドブック17【クリーニング屋】

【クリーニング屋】

工事中というのはとかくゴミや埃などで現場は汚れるものです。もちろんその都度掃除はマメにしているのですが、それでも窓や床などは細かな埃がついてしまいます。そこで最後に登場するのが【クリーニング屋】さんです。
もちろんそこでYシャツやスーツをキレイにするわけではありません(笑)。
[ハウスクリーニング]、家をまるごと徹底的に掃除します。
窓ガラスやアルミサッシは基本、水洗いです。床に掃除機をかけ、微細な埃を吸いとります。
各種洗剤、ブラシにハケ、スポンジ、雑巾、とあの手この手で家をクリーニングしています。
ご希望とあらば、キレイに掃除された床にワックス掛けまでしています!
“家”を一つの商品と考えるのなら、埃ひとつないまっさらな状態でお客様にお買い上げ頂くというのがあたり前田のクラッカーです(これ、関西圏の方たちにしか通じないですかね笑)。

クリーニングされた透き通るような窓から眺める外の景色は格別なものです! これでいよいよ工事も終わりだな~と思える瞬間です。
あ、もちろんリフォーム工事でもハウスクリーニングは承っておりますので新築気分を味わいたい方は是非・・・!

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建築職人ガイドブック16【タイル屋】

【タイル屋】

タイルの歴史は古く、古代エジプトの時代より用いられているそうです。古過ぎてピンと来ませんが・・・(^_^;)。
そんな古くから用いられているタイルですが現在でもしっかりと使われています。そのタイルを貼るのが【タイル屋】さんです。
最近は少なくなりましたが、キッチンの壁やお風呂にタイルを貼ることもあります。ただ現在の主流工事箇所としては玄関の土間やポーチ部分にタイルを貼るというケースが圧倒的に多いです。
タイルには目地というものが出来ます。タイルとタイルの合わせ目部分ですね。この目地ラインを揃えなければ美しく仕上がりません。まずタイル割という作業をしてからそれに合わせるようにしてモルタルで下地を作って行きます。
貼り方も[圧着貼り]と[団子貼り]の2種類があります。平滑な面に接着剤で貼り付ける[圧着貼り]。モルタルを団子状(団子というよりぼた餅)に練り貼り付けていく[団子貼り]。現在ではほとんど[圧着貼り]が主流です。
タイルを専用の接着剤で貼り付けたら目地セメントと呼ばれるモノをタイルとタイルの隙間に流し込みます。その目地セメントを乾く前にキレイに拭き取ります。
これで完成です。書くと簡単なように思えますがマトモなタイルだけを貼るわけではなく端の部分はちょうどいい大きさにカットしなければなりません。タイルは硬いので専用の工具を使いカットしていきます。これが難しい!
玄関土間や玄関ポーチの場合、水洗いも想定してある程度の勾配を付けていきます。これも難しい。
まぁタイル職人の腕の見せ処です。

古代エジプトのタイル職人も同じようなことをしていたんでしょうかね(^_^;)?

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建築職人ガイドブック15【畳屋】

【畳屋】

古い例えで「女房と畳は新しいほうが・・・」なんて言いますが、思っていても口に出さないのが賢明でしょう(^_^;)。
確かに新しい畳は見た目も匂いもとても気持ちのいいものです。
実は畳と言ってもいろいろな種類があります!
まず床(とこ)と呼ばれる畳の芯材が藁で作った【本床】やスタイロフォームをMDFで挟んで作った【スタイロ床】などがあります。もちろん【本床】のほうがお値段は高いです(^_^;)。
畳表(表面の青々とした部分)も九州熊本産の井草(こちらが主流)を使ったものや沖縄県産の井草を使った琉球畳などがあります。
琉球畳は半畳タイプが主流で見た目の良さから近年用いられることが多くなりました。
その他にも畳の縁有りか無しかなど。
畳はたいていの場合和室に敷かれます。きっちり隙間なく敷き込む技術が要求されます。言うまでもなく【忍法畳返し】的な技は要求されません(笑)!
最初に畳は新しいほうがいいなどと言いましたが古い畳もそれなりに味があっていいものです(^_^;)!

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建築職人ガイドブック14【建具屋】

【建具屋】

建具とは・・・主に内装の扉及び引き戸のことです。図面上ではWD記号で表記されます。
建具屋さんのお仕事は障子や扉、引き戸などを作ることです。
扉と言っても蝶番の種類によっていろいろな納め方があります。平蝶番(丁番)と呼ばれる本当に蝶の羽のような形をしたもの。スライド丁番と呼ばれる丁番自体が表面に見えないもの。ヒンジと呼ばれる扉の上下で回転軸を回すもの。様々です!
建具屋さんはまず内法(うちのり)と呼ばれる建具枠の内寸を計ります。
その内法寸法を元に扉や引き戸を製作していきます。
建具には必ず引き手とか取手(とって)と呼ばれる金物、もしくはそれに類する細工が必要です!
それらを取り付け建付(たてつ)け調整をします。重量のある引き戸などにはVレールと呼ばれるアルミ製のレールを埋め込んだりもします。

最近は各建材メーカーさんが枠とセットの建具を販売しているので、造作で作る建具が減少しているのも事実です。
ただオリジナルの建具の場合、全てがオーダーメードなので納まりは確かにキレイです!
微妙な建付けを合わす建具屋さんの鉋(かんな)使いはミクロン単位の技なので一見の価値ありです!

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