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建築職人ガイドブック13【クロス屋】

【クロス屋】

建物の中の天井と壁には、たいていの場合石膏ボードというものが貼られています。これは内装の仕上げ材を施工するための下地材です。左官材、塗装材、クロス等ほとんどの内装材の下地として使えます。その石膏ボートは大工さんが貼ります。
今回の職人、クロス屋さんはその石膏ボートにクロス(壁紙)を貼る職人のことです。
クロス屋さん、いきなり壁紙を貼るわけではありません。それなりの下地処理をしてからの仕上げ施工となります。まず何をするか?
ボード面には必ずと言っていいほど継ぎ目(ジョイント)が出来ます。そこへ【パテ】とよばれる片栗粉を練ったようなモノを詰めていきます。
パテにも荒パテと仕上げパテの2種類があり、荒パテから充填していきます。詰めたパテを大きめのコテでボードと平らに均していきます。ジョイント部分はたいていVカットされているのでその窪みを埋めるわけです。そこからのペーパーヤスリ。均一な面の下地を作らなければ仕上げが悲惨なことになります(^_^;)。
パテと同時期に出隅コーナーというプラスチック樹脂のコーナー材を取り付けていきます。出隅とは壁面の出っ張った角のことです。
下地が出来上がれば後はクロスを貼っていきます。弊社では体に優しく、エコ素材である【和紙クロス】を推奨しております!
天井クロスは上を向いての作業なので柔軟な体と強靭な足腰が無いと勤まりません(^_^;)。貼ったクロスのシワを伸ばし、中に入った空気を除去します。クロスとクロスの継ぎ目部分にはコロコロローラーでしっかりと壁に密着させます。
天井や床の際は小さなカッターと大きなコテベラを使い真っ直ぐにカットしていきます。
クロスが貼り上がるとグッと家らしくなりますね!

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建築職人ガイドブック12【塗装屋】

【塗装屋】

かつては【ペンキ屋】さんと呼ばれていた職人さんのことです。まぁ今でも通じますが・・・(^_^;)。
ペンキと言う塗料はなくエマルジョンペイント(EP)とかオイルペイント(OP)だとかアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの樹脂塗料などなど・・・・。
その他に弊社では自然塗料系の塗料を多く施工します。
天井や壁に健康塗料である【チャフウォール】というホタテの貝殻で作られた塗料なども推奨しております! 脱臭能力に優れ、部屋の中の空気を清浄化させる働きがあります!

塗装屋さんというと道具はハケというイメージがありますが、現在はローラー塗装が主流です。こちらはかなり均一にムラなく仕上がります。ローラーにもいろいろあって毛足の長さなどによっても最終的な仕上がりが違って来ます。
もちろんハケも使います。やはり基本はハケさばき!
ハゲたハケなど使ってはいけません(笑)!
塗装屋さんの仕事はただ塗料を塗るだけと思ったら大間違いです(いや、大間違いは言い過ぎで小間違いです・・・笑)。実はそれよりも地味~ではありますが、重要なお仕事があります!
それは【養生】。
これが出来て初めてキレイな仕事が出来る訳です。ホント地味ですが・・・(^_^;)。
塗った塗料をいかにはみだたせないか。これがポイントです。それには卓越した養生技術が要求されます。
養生グッズとしては[マスキングテープ]と呼ばれる紙テープと[マスカー]と呼ばれるテープの付いたビニールを用います。これらをいかにキレイに施工するかで仕上がりが違ってきます!
テープで縁が切れたところが仕上がりになるわけですからそこがぐちゃぐちゃだと見られたものではありません。細心の集中力と卓越したテープ貼り能力が要求される訳です。
塗装屋さんにマスキングテープを渡して赤いスイカを作ってくれと言えばスイカの黒い部分をキッチリ養生して塗ってくれるはずです(・・・たぶんですが・・・笑)。

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建築職人ガイドブック11【左官屋】

【左官屋】

左官屋さんとは壁を塗る職人さんのことです。余談ですが何故【左官】というのか?
その昔、奈良、平安時代の律令制度のなかで建築を司る部署に属(さかん)と呼ばれる部署があり、宮中の壁などを仕上げる役職だったみたいです。その【さかん】が転じて【左官】になったようです。でもどう転じればこの漢字になるんでしょうね(^_^;)?
詳しく知りたい方はネットで検索してみて下さい(^_^;)!
最初に書いた通り【左官屋】さんの仕事は壁及び天井、もしくは土間などを[塗る]ことです。ではどうやって塗るのか? 素手で塗る訳ではありません(笑)。
鏝(コテ)と呼ばれる道具を使い塗っていきます。大まかに分けて木鏝(キゴテ)と金鏝(カナゴテ)の2種類があります。鏝の形や大きさも様々で用途に応じて使い分けます。


塗る材料もモルタル、聚楽、漆喰、珪藻土等、いろいろな種類があります。基本的には材料を練って、その材料が乾かぬうちに塗り付けます。
時間との勝負でもありますし、均一にムラなく塗る技術が要求されます。
一見、簡単そうに見えますがドロドロとした材料をこぼさずに塗り上げるのは至難の技です。それこそ職人技が要求されます。
ところで鏝(コテ)という字は鰻(うなぎ)という字に似ていますね。だからなんなのだ? と言われるとそれまでなのですが何か共通点でもあるんですかね?

左官屋さんは鏝さばき一つで全ての作業を仕上げて行きます!
材料やテクスチャーによって塗り方や鏝の種類を変えて行きます。
そして塗った材料はすぐに乾いて補修がききません。ホント、一発勝負ですね!
壁面ならば途中でやめる訳にはいきません。塗り始めたら最後、フィニッシュまで作業を継続しなければならないのです。そうすることによって美しい塗り壁となります。

ところで前述の鏝(コテ)と鰻(ウナギ)の共通点が分かりました!
・・・・どちらも塗る塗る(ヌルヌル)します(笑)。お後がよろしいようで・・・(^_^;)。

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建築職人ガイドブック10【サッシ屋】&【防水屋】

【サッシ屋】&【防水屋】
異種混合タッグマッチ・・・という訳ではありません(笑)。外部工事の流れでこちらの職人さんたち
の登場です!

まずは【サッシ屋】さん。
平面図上ではAW記号で表記される窓を組み立て搬入します。取り付けるのは大工さんなのですが・・・(^_^;)。
その他、アルミ関係のバルコニー手摺りやアルミの庇、エクステリアのアルミフェンスなどを取り扱ってます。
最近の窓はlow-eガラスをはじめ性能の良い窓ガラスが増えています。その分窓自体の重さが以前に比べ格段に重たくなっています。窓搬入時はサッシ屋さんの乳酸は溜まりまくりです(笑)。

続いて【防水屋】さんとは・・・。
まぁ読んで字の如くなのですが、主に2階バルコニーの床面及び立ち上がり部分をFRPで防水処理する職人さんのことです。FRPとは「ファイバーなんたらかんたら(^_^;)・・・」の略で日本語でいうなら繊維強化プラスチックという意味です!
とにかくボートや浴槽に使われるぐらいの材料なので水は漏らしません!
この繊維状のガラスマットをペタペタと貼り付けていきます。その際、マットと床下地を接着させるのがプライマーと呼ばれる接着剤です。かなり強烈な匂いがします。
【防水屋】さん、マスクは絶対必需品です。ただし花粉用のマスクではちょっと・・・(^_^;)。
とにかく雨漏りだけは厳禁なので細心の注意を払って作業にあたります。
バルコニーは必ず水勾配と言って100分の2の勾配を付けてあります。最終的に排水ドレンというところから水が流れ出る仕組みになっています。この排水口を洗濯物や落ち葉なので塞ぐとバルコニーの中がプール状態になってしまうのでお気をつけ下さい。一応オーバーフローの排水口はとってありますが、溜まらないに越したことはありません(^-^)v。

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建築職人ガイドブック9【電気屋】

【電気屋】

電気は目で見ることが出来ません。常にスパークしてれば別ですが・・・(^_^;)。
目には見えませんが確実に存在します。
そんな得体の知れないモノを扱う電気屋さんとは特殊能力の持ち主かというとそうではありません。中にはそんな人もいるかもしれませんが・・・(笑)。
要するに電気屋さんの仕事は目に見えない電気を建物の中に引き込んでいかに目に見える形(照明の灯りとか・・・)にするかということです。
大元の電源は電力会社より供給される電線より建物内に引き込み、電気メーターを通して一度分電盤というものに入ります!
そこから各部屋へ電気を引っ張って行く訳です。その際用いられる電線が【Fケーブル】と呼ばれるモノです。流れる電気のアンペア数によって中の電線の太さが違います。【Fケーブル】のFとは[Flat type]の略です。何がフラットなのか良くはわかりませんが・・・(^_^;)
電気屋さんのメインのお仕事はいかにこのFケーブルを一つの分電盤に的確かつ正確に持って来るかというものです。家の中の壁や天井のなかで縦横無尽にこのFケーブルを這わせます。その際ステップルという金具で電線を固定して行きます。コンセント、スイッチ、照明器具へと2本の銅線を灰色のビニール樹脂で被覆したFケーブルを持って行き、それを分電盤へと集中させます。エアコンや電子レンジなどのアンペア数の大きなモノは専用の回路で単独で引っ張って来ます。
分電盤を取り付ける前の状態を見ると、Fケーブルの束が海中のイソギンチャクの如く灰色の触手を林立させています(笑)!
配線工事の後、仕上げ工事にて照明器具やスイッチ、コンセントプレートなどん取り付けていきます!
電気のある生活って便利ですし、ありがたいですよね(^_^)/。
それを形にしてくれる【電気屋】さんには足を向けて眠れませんね・・・あれ、これ前にどっかの職人でもいいましたっけ・・・(^_^;)。

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