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建築職人ガイドブック11【左官屋】

【左官屋】

左官屋さんとは壁を塗る職人さんのことです。余談ですが何故【左官】というのか?
その昔、奈良、平安時代の律令制度のなかで建築を司る部署に属(さかん)と呼ばれる部署があり、宮中の壁などを仕上げる役職だったみたいです。その【さかん】が転じて【左官】になったようです。でもどう転じればこの漢字になるんでしょうね(^_^;)?
詳しく知りたい方はネットで検索してみて下さい(^_^;)!
最初に書いた通り【左官屋】さんの仕事は壁及び天井、もしくは土間などを[塗る]ことです。ではどうやって塗るのか? 素手で塗る訳ではありません(笑)。
鏝(コテ)と呼ばれる道具を使い塗っていきます。大まかに分けて木鏝(キゴテ)と金鏝(カナゴテ)の2種類があります。鏝の形や大きさも様々で用途に応じて使い分けます。


塗る材料もモルタル、聚楽、漆喰、珪藻土等、いろいろな種類があります。基本的には材料を練って、その材料が乾かぬうちに塗り付けます。
時間との勝負でもありますし、均一にムラなく塗る技術が要求されます。
一見、簡単そうに見えますがドロドロとした材料をこぼさずに塗り上げるのは至難の技です。それこそ職人技が要求されます。
ところで鏝(コテ)という字は鰻(うなぎ)という字に似ていますね。だからなんなのだ? と言われるとそれまでなのですが何か共通点でもあるんですかね?

左官屋さんは鏝さばき一つで全ての作業を仕上げて行きます!
材料やテクスチャーによって塗り方や鏝の種類を変えて行きます。
そして塗った材料はすぐに乾いて補修がききません。ホント、一発勝負ですね!
壁面ならば途中でやめる訳にはいきません。塗り始めたら最後、フィニッシュまで作業を継続しなければならないのです。そうすることによって美しい塗り壁となります。

ところで前述の鏝(コテ)と鰻(ウナギ)の共通点が分かりました!
・・・・どちらも塗る塗る(ヌルヌル)します(笑)。お後がよろしいようで・・・(^_^;)。

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