スタッフブログ

家づくりコラム
建築士のつぶやき

サッシ性能の変化

昨年から窓の断熱化に対して結構な割合の補助金制度が出来ました。

「先進的窓リノベ」といわれるものです。

以前にも窓の断熱化には東京都などが補助金制度を用意していましたが、今回の国が行っている「先進的窓リノベ」は補助率が非常に高く、とても魅力的なものとなっております。

2023キャンペーンは受付終了となりましたが、2024(今年3月中下旬から受付予定)も同様の補助金が用意されており、多くの需要が見込まれます。

 

今まで数多くの住宅を見てきましたがサッシ性能の進化は目を見張るものがあります。

50年以上前の住宅は木製建具で、丸いかまぼこ型のレールの上を建具が走り、風が吹くとガタガタと音がする、ほぼ断熱性能はありませんでした。雨風をしのげれば良いと言う考えでしょう。

その後アルミサッシなるものが登場し、雨風をしのぐという点では優れていたかもしれませんが、いかんせんアルミという素材は熱伝導率が高く、断熱性能に関してはむしろ木製建具より劣っていたかもしれません。また結露の問題も発生しました。

開口部の断熱性能が注目されるようになったのは30年ちょっと前頃ではないでしょうか? 私が以前(およそ30年前)勤めていた大手ハウスメーカーでさえ、アルミサッシに単板ガラスでしたから。

その後ぺアガラスが出現、当時は高価なものでした。そしてアルミ樹脂複合サッシが登場し、オール樹脂サッシが出始めました。

 

壁の断熱も大事ですが、やはり熱の出入りの多くは開口部です。カーボンニュートラルのために国や自治体もようやく本腰を入れ始めたのでしょう。

補助金が手厚く出ている間にぜひ、窓の断熱化を進めて行きたいものです。

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大型パネル工法

弊社の家造りの工法は在来工法と呼ばれる昔からある柱や梁を大工さんが組上げていく工法です。

昔は大工さんが柱や土台、梁に墨付けをして、それを加工(刻み)をして一本一本現場で組上げていくものでした。しかしながら30年~40年くらい前からプレカットといってその墨付け、加工を工場で行うようになって来ました。

大工職人の減少という事もありますが、工期の短縮、コストの削減などいろいろ理由があります。当初は手で加工したほうが良いなど否定的な意見もありましたが、今では在来工法の90%以上がプレカットとなっています。

そのプレカットをさらに進化させたのが大型パネル工法ではないでしょうか?

これは柱、梁などをある一定の大きさでパネル化し、工場で組上げてきます。その際サッシも取り付けてきます。場合によっては断熱材なども取り付けてきて極力現場での作業を減らせるのです。

メリットとしては工期の短縮、作業精度の向上(組立作業を足場の上ではなく平らな工場で行う為)、荷揚げ作業の軽減、足場上での重量物を取り付ける作業の軽減、早期雨仕舞い完了など良いところはたくさんあります。デメリットで言うと輸送コストのアップくらいでしょうか?

 

私が何よりこの工法のメリットを感じるのは現場での作業の安全性です。

足場に上って重たいサッシや大きな耐力面材をふりまわさないで済み、その分内部造作に注力できるのです。また一人親方の大工さんが何度も材料を持って狭い足場を上り下りしなくて済むのです。

大工さんも高齢化が否めません。これからの木造在来工法の大きな流れとなっていくことを期待してやみません。

 

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サッシの進化

最近のサッシはかなり性能がよくなって来ています。

90年代の音楽や2000年頃の音楽を聴いてもついこの間流行っていたように思えますが、その頃のサッシはまだまだ断熱性能が乏しく

ましてペアガラスなど普及していなかったのです。昔はペアガラスは金額も高く高級なイメージもあったかもしれませんが、今ではあたり前、しかもアルミ樹脂が普通でオール樹脂も段々と普及してきています。家に求める性能も時代とともに変わってきていると言うことですね。

時代の変化のスピードが速いですが常に新しい情報を取り入れていきたいと思います。

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山林見学

熊本大地震が発生してすでに1か月半が経過いたしますが、被災されたすべての方々にお見舞い申し上げますと共に亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

先般、弊社にて木材の仕入れを行っている株式会社山長商店さんの山林、貯木場、プレカット工場の見学に社員、及び協力工事店の方々と一緒に紀州和歌山県まで行ってまいりました。
私(専務の斉藤)は今回で2回目なのですが、また新たな発見、感動がありました。
お客さまの住まいに使わせて頂いている材木は長い年月をかけて山で大事に育てられている「木」であることを改めて感じることができました。およそ50年の時を経て市場へと出回ることになるのですが、その間、台風や大雨などの自然の猛威に耐え抜いてきたものが、今度は皆様の住まいで台風や地震などの災害から命を守る役割を果たして行くのです。
勿論、その大切な「木」を活かすも殺すも、我々工務店の役割です。
今度はお客様と共に50年、100年と時を刻んでいけるように丁寧に「気」持ちを込めて造り上げて行きたいものです。これからも「木」(気)にこだわった家造りを進めてまいります。

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本当にいい家とは

近年住宅の性能は飛躍的に向上しています。耐震性能、断熱性能などがわかりやすい例かもしれません。長期優良住宅という制度も出てきて、より性能のよい住宅が求められるようになりました。ではそのような性能をすべてクリアーした家が「本当にいい家」なのでしょうか?

もちろん性能の良さが、いい家の要素の一つであることは確かかもしれません。
このようなことを考えるときに、よく昔の一般の人の住まいはどうだったのかと、思いを巡らせます。昔の住宅と現代の住宅とは単純に比較は出来ませんが、今と比べると、耐震性能、ましてや断熱性能などは比較にならないほど劣っていたはずです。しかしながらその人が我が家に対していい家だったと思えることはたくさんあったのではないでしょうか?
自然や気候と向き合い様々な工夫をして家造りをし、そこで家族が笑ったり泣いたりしながら成長をしていく。そして、愛着の持てる家に、家そのものも成長していくのが本当にいい家ではないかと感じます。
「死ぬときは畳の上で死にたい」という言葉をよく耳にしますが、それはどの畳の上でもいい、ということではないはずです。恐らく、自分の家で最期を過ごしたいということではないでしょうか。
その人はきっと自分の家に愛着を持っていたのでしょう。最期を迎える時に改めていい家だったと思ってもらえるような、そんな家造りをしていきたいと思います。

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