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大型パネル工法

弊社の家造りの工法は在来工法と呼ばれる昔からある柱や梁を大工さんが組上げていく工法です。

昔は大工さんが柱や土台、梁に墨付けをして、それを加工(刻み)をして一本一本現場で組上げていくものでした。しかしながら30年~40年くらい前からプレカットといってその墨付け、加工を工場で行うようになって来ました。

大工職人の減少という事もありますが、工期の短縮、コストの削減などいろいろ理由があります。当初は手で加工したほうが良いなど否定的な意見もありましたが、今では在来工法の90%以上がプレカットとなっています。

そのプレカットをさらに進化させたのが大型パネル工法ではないでしょうか?

これは柱、梁などをある一定の大きさでパネル化し、工場で組上げてきます。その際サッシも取り付けてきます。場合によっては断熱材なども取り付けてきて極力現場での作業を減らせるのです。

メリットとしては工期の短縮、作業精度の向上(組立作業を足場の上ではなく平らな工場で行う為)、荷揚げ作業の軽減、足場上での重量物を取り付ける作業の軽減、早期雨仕舞い完了など良いところはたくさんあります。デメリットで言うと輸送コストのアップくらいでしょうか?

 

私が何よりこの工法のメリットを感じるのは現場での作業の安全性です。

足場に上って重たいサッシや大きな耐力面材をふりまわさないで済み、その分内部造作に注力できるのです。また一人親方の大工さんが何度も材料を持って狭い足場を上り下りしなくて済むのです。

大工さんも高齢化が否めません。これからの木造在来工法の大きな流れとなっていくことを期待してやみません。

 

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