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建築あるある秘帖5【予定は・・・予定である】
皆様はスケジュール管理をどうされているだろうか?
手帳、スマホ、カレンダー、家の壁に殴り書き(笑)・・・等いろいろあるだろうがそれぞれ自分にとって使い易いもので管理していることと思う。
私の場合は手帳である。毎年年末になると翌年の手帳を購入する。それがだいたい似たようなモノを選ぶのだが、何故だかちょっとだけ装丁を変えたモノを選んでしまう(色違いとかね・・・)。そこには何かしら今の自分を少しでも変えたいという願望が含まれているような気がする!
その手帳なのだがスケジュールを書き込む以外にも付録的に変な雑学的なモノが記されているではないか。例えば【世界時差一覧表】とか、【通貨単位表】(この2つ、もう見るだけで海外旅行気分だ)とか、【年齢早見表】。これなどは邦歴、西暦、年齢、干支まで含まれた優れモノである。さらに【疲労回復のツボ】なるものはご丁寧に図解付きだ。また、虫メガネでも使わない限りどう見ても見えないであろう【鉄道路線図】などが手帳のポケット辺りに挟まれていたりする。要らないと言えば要らないのだが、多少の暇潰しにはなる。
また、手帳の最終ページに所有者のプロフィール覧があったりする。小学生じゃあるまいし、そんなところに個人情報など書いて悪用されても困る。だが悪い癖でそういう覧があると、つい何か書き込みたくなってしまうのだ。例えば、〖Name〗,これはイニシャルだ。次に〖Address〗,ここには「Top secret(極秘)」と記す。さらに〖Birthday〗には「当てて下さい! (ヒント=カニ座)」。トドメの〖Blood type〗(血液型)に至っては「おおらかであまり物に拘らないとされる血液型」と書くようにしている。
万が一そんなことが書かれている手帳を拾った方、それ私のです(笑)。
さて本題なのだが、工事をするにあたり我々は【工程表】という工事が完了するまでのタイムスケジュールを作るのだが、これがくせ者で”予定は未定”的なところが少なからずある。もちろん工期の問題もあるのでキッチリ【工程表】通りに工事が進むのが大前提であるのだが・・・。しかし予定はあくまでも予定なのである。
予定された工事が予定通り行かないのにはそれなりの理由がなければならない。【工程表】作成者の管理能力が無いというのは問題外だ(>_<)。まず考えられるファクターとしては天候による工事の遅れというものがある。外部の工事では天候に左右されるケースが多々ある。また、材料の納期が想定より時間がかかってしまうケース。納期短縮を掛けてもいかんともし難い場合がなきにしもあらずだ。さらに変更や発注ミス、思った以上に手間のかかる造作作業で予定していた日数より時間がかかってしまうケース。稀なケースとして見込んでいた業者さんが何らかの事情によりそのタイミングで現場に入れなかったりする場合などだ。
以上のようなことがあったにしても現場監督は極力【工程表】に近づけなければならない。大変だが仕事なのでなんとか帳尻を合わせようと努力する。もう修正に次ぐ修正である(^_^;)。
最後は”怒濤の追い込み”という修羅場世界が展開される。
そんな時、スケジュール手帳に今日の格言として「焦りは禁物」などと書かれていれば素敵だと思いませんか(^_-)?