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建築職人ガイドブック4【基礎屋】

【基礎屋】

ようやくというかいよいよというか、今回は建築職人らしい(いや、ズバリ職人です!)方の登場です。
通称【基礎屋】さん。家を下から支える基礎と呼ばれるコンクリート部分を作る方々です。昔風に言うならば「縁の下の力持ち」 的なところなのでしょうか。
約30坪ぐらいの延床面積の建物の総重量っていくらぐらいあるかご存知ですか?
聞いといて何ですが私にも分かりません(^_^;)。まぁ想像するに、相当な重量であることは確かでしょう。それを支えるのですから強固なものでなければなりません。
そうでなければダルマ崩しを失敗したような状態になってしまいますからね。
ではその強固な基礎はどうやって作られるのか?
まず[遣り方]という建物の配置と高さを表したモノに則り、根切りという作業をします。建物外周部を建物の大きさに沿って土を掘って行きます。その際ユンボ、と呼ばれるパワーショベルで土をかき出して行きます。
その後砕石を敷き、防湿シートで覆います。そこから基準に見合う鉄筋を配筋していき、瑕疵担保保証の検査を受けます。それに適合すれば[べた基礎]と呼ばれる耐圧盤を生コンクリートで打設します。
その後基礎立ち上がり部分の配筋をし、型枠を組んでアンカーボルトやホールダウンと呼ばれるアンカー系を並べます。
そして再び生コンクリート打設。
その後養生期間を経て型枠をばらします。

作業的にはこんな流れなのですが職人たちはこれらの作業を屋根なしの100%屋外で行います!
これはどういう事かというと雨、風はもちろん暑さ、寒さもモロに受けると言うことです。となれば、タフな肉体でなくては勤まりません。
その昔、【基礎屋】さんのことを、上棟時率先して骨組みの一番高い所で作業するところから【鳶】だとか【頭(かしら)】などと呼ばれていた時代がありましたが、今は建て方の時でもめったに上には上がりません。むしろ地中にガッチリと鉄筋を絡ませているので【モグラ】と呼んだほうがいいのではないでしょうか(呼んでいるのは私だけですが・・・)?
というわけで基礎が出来上がれば次は家を組み上げるために必要な足場です。
次回はこの【足場職人】さんをご紹介します。

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