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妄想の私的住宅事情10【バルコニー】最終回
バルコニー若しくはベランダと呼ばれる場所は決して[洗濯物干し場]ではない(笑)!
図面上にもそのような記載はいっさい無い。・・・ないのだがそう呼んでもおかしくないほど晴れている日のバルコニーには洗濯モノが良く似合う!
本来(あくまでも妄想世界)のバルコニーとはどうあるべきなのか?
洗濯モノを干したり、エアコンの室外機置き場だけではバルコニーの名が廃る。ここは一つ、バルコニーの特性を活かし、素敵に有効活用出来ないだろうか?
そもそも”バルコニー”とは2階以上の屋根の無い、建物に接する床を有するスペースのことを言う。建物に接しながら屋根が無い。つまり、きっちりとした防水工事を施していなければ、雨漏りしてしまうということだ。
バルコニーの床面及び立ち上がり部分にはたいていの場合、FRP防水というものを施してある。FRPとは[繊維強化プラスチック]と言う日本語を英字にした場合の略である。この材質、ボートのボディーや浴槽などに使われる水を漏らさない素材である!
と言うことは・・・これはもう一家に一台【露天風呂】しかないではないか・・・(笑)!
まずバルコニー内の排水口を浴槽の排水口のようにきっちり蓋をする。次に給湯器から伸びる循環金具よりフルオートでお湯を貯める! 季節によって温度設定は変えたいところだ!
バルコニーへの出入口は通常、跨ぎが20センチぐらいの掃き出し窓だが、バルコニーの中に70センチぐらいお湯を貯めたいので腰高90センチほどの高窓からの出入りとなる。部屋側には階段状のステップがあると便利だ。その側面が階段状の引き出し収納にでもなっていればいうことない。
バルコニー側にはよくプールの出入り口に付いているようなステンレス製の梯子が窓下に設置されていれば降りやすいであろう。ダイバーの人が良くやるように窓枠に足を掛けて頭から後ろ向きに入水してもいいが奥行きの広いバルコニーでないと頭もしくは脚を思い切り壁面にぶつけるという危険性があるので要注意だ(^_^;)。
ご近所の手前、裸で入るのもお互いに気まずいのでここは水着使用が望ましい。それでも恥ずかしいという方はバルコニー正面に”洗濯物カーテン若しくは布団カーテン”という(モノ干し兼用・・・)秘密のベールで目隠しをして頂きたい!
長さが10メートルほどあるバルコニーならばスイミングも可能である! ただしターンの際はあまりにキック力が強いと壁崩壊の恐れがあるので要注意だ。さらに釣り好きの方は釣り堀として・・・。待てよ・・・魚繋がりで生け簀としても使えるではないか! 窓から釣糸、ないしは網で魚をキャッチだ。つまり、なんと言うかこの状態は・・・巨大水槽状態ではないか!
そうなると究極はもう【露天風呂】兼【私設水族館】しかない(笑)!
家の中のバルコニーにイルカやアシカのいる生活って素敵だと思いませんか!?(^_^)/。