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家づくりコラム
妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情9【小屋裏収納(部屋)】

 

“小屋裏”とは住宅の屋根の下に広がる空間のことだ。屋根裏とも呼ばれることがある。
 ”小屋裏部屋(小屋裏収納)”と聞いただけで秘密めいた響きを感じてしまうのは私だけだろうか(^_^;)? 
 建築基準法上、”小屋裏収納”とした場合、天井高が1400ミリ以下で建物の2F(該当層)延床(のべゆか)面積の2分の1未満であれば建物全体の延床面積としては含まれないという決まりがある。この数値をオーバーした場合にはきっちり[延床面積]にカウントされるという無情な法律が存在する。天井を高くとって広々とした空間にしたい方は、容積率(その地区によって定められた敷地面積に対する延床のパーセンテージ)に従ってどこか他の部分を削ってでも作って頂きたい! 
 そもそも以前から思っていたのだが、この[容積率]というのは建て主にとって厳しい数値なのではなかろうか? 建蔽率(けんぺいりつ)と高さ制限さえ守っていれば、その建物内でいくら延床を増やそうが誰にも迷惑を掛けてないと思うのだが・・・まぁ問題があるのだろう(^_^;)。法律を作っている方々にもそれなりの事情というものがあるのだろうからね・・・。
 というわけで、今の建築基準法では法令の数値を超えた小屋裏部屋は認められないので、ここは迫り来る天井と2F(該当層)延床の2分の1スペースという縛りの中で”秘密の小屋裏収納(部屋)”を考えてみたいと思う!

 小屋裏への登り降りは天井埋め込み式の梯子ユニットを内蔵。これだと使う時だけ梯子を降ろせば、普段は廊下や部屋として有効活用が出来る。さらに天井の開口部を見切らずに開口部としてわからないようにしておけば、いやが上にも秘密の出入口感が増す。ほとんど忍者屋敷仕様である(笑)!
 引っ掛け降ろす所も火災報知器か何かでカモフラージュしとけばなおよろしい。
 小屋裏の特徴というかその宿命的な特性として”屋根に限りなく近い”ということが挙げられる。”屋根裏”とも呼ばれるぐらいだから手を・伸ばせばもうそこは家の屋根ということになる。屋根の上など普段の生活ではあまり利用することがない。当然である。だが上を見上げればそこはすぐ屋根。・・・誘惑である! 
 どうにかして屋根の上に登りたい!
 秘密基地的!?な観点から言えば、1400ミリの低さに設けられた天井の一部が扉のように下へ垂れ下がり、その扉の裏側にスライド式の梯子が付いていてそれが屋根に取り付けてある天窓へと伸びている、という構造がそれっぽい(笑)。ほとんど潜水艦のハッチから大海原へと身を乗り出すような感覚だ。天窓は油圧電動の90度開閉式というモノがあればそれを装備したい。
 煙突のような空間内の梯子を登り、開いた天窓から屋根の外へと出る。季節は春。甘い香りの春風が吹き抜ける。時刻は夕暮れ。いいではないか!(限りなき妄想の世界・・・笑)

 屋根勾配は4寸勾配ぐらいがよろしい。3寸では小屋裏の天井高が取れないし、6寸だと屋根の上に立っていられない。というか危険である! 安全対策をするなら天窓の下方(軒先側)には転落防止の巨大[雪止め]を設置する事をお勧めする。万が一滑ってもそこで引っ掛かるはずである。雪も止められ一石二鳥だ!
 屋根に出るとなると夏の夜もお勧めだ。寝相に自信のある方は天窓を水平にしてその上に布団を敷き、星空を眺めながら寝るのも一興だ。流れ星の一つや二つぐらい見えるかもしれない。上手くするとUFOなども見れるかもしれない(笑)。ただ怖いのは屋根の上で寝ている人というのは人類観察上、誠に珍しいケースなので、宇宙人に人体実験用で連れ去られる可能性もなくはない・・・(笑)。
 
 小屋裏部屋へ入ったきり、消えてしまった人がいればおそらく・・・そう言うことである(^_^;)!?
 

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