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妄想の私的住宅事情5【キッチン】
住宅における”キッチン”という空間は、食事を作ったりその後片付けをするためだけに存在する特異な場所である。
もちろんキッチンに布団を敷いて寝ても誰も文句は言わないと思うがわざわざそこで寝ることもないだろう! キッチンにはキッチンとしての存在意義、もしくは役割というものがあるのだ。
その役割とは前述したように食事を効率良く作るためのスペースだ。そのためにシステムキッチンがあり、食器棚があり、家電収納(電子レンジや炊飯器)や冷蔵庫がある。
それらは全て料理を作り、後片付けをするための必須アイテムみたいなものだ。そこにソファーや布団があっても邪魔なだけだ。ただし、椅子だけは欲しい! 何故料理や洗い物を立ってやらなければならないのだろうか? 座ってやって何故悪い。第一、立ちっぱなしでは疲れるではないか(笑)。
椅子もキャスター付きの回転式のやつが望ましい。しかも座面はやや高め。キッチンのトップの高さも通常より低め設定だとありがたい。机サイズまで下げると収納スペースが減ってしまうのでH=800ぐらいが良いのではないだろうか。
座りながら料理が出来るので煮込み料理などの時間のかかる作業も苦ではなくなる。もうゆったり座りながらスマホを見たり、音楽を聴いたり、読書だって出来るではないか。
座ったまま冷蔵庫を開けてモノを取り出すのはかなり苦しいが、そのぐらいは立って取り出してもらおうではないか(笑)。
高い位置にある吊り戸棚のモノでも椅子を踏み台代わりに使えばよろしい。ただしその際は回転の固定をお忘れなきように・・・アイススケートのスピン状態必至なので・・・(笑)。
ただ、椅子がそのままそこにあるとやはり邪魔である。キャスター付きの椅子なのでフットワークを上手く使えば配膳も座ったまま🆗! 食事をするときはその椅子をダイニングテーブルに座ったまま移動すれば丸く納まるというものだ。家族全員がこの手の椅子にしておけば食器の後片付けも楽である。車椅子の方にも抵抗が無いはずだ。
ただし一度にキッチンへ殺到すると狭いスペースなので渋滞注意だ(笑)!