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妄想の私的住宅事情4【浴室】
前回の【トイレ】編では無くてもいいモノなどと書いてしまったがやはりあるに越したことはないのが【浴室】もしくはお風呂場である。ここはたいてい洗面脱衣室と一対で取り扱われるスペースである。まな板と包丁のようなものだ(笑)。
一般住宅ではまずないが浴室と洗面脱衣室が離れているところがある。それは秘湯の温泉! 脱衣室から延々とほぼ裸のまま湯船へと向かう行程は、気恥ずかしさと妙な期待感が入り交じった複雑なものだ。その気分を味わいたい方は是非間取りに組入れて頂きたいがそういう方はごく少数であろう(^_^;)。
今回は洗面脱衣室&浴室をセットで考えてみたい。
そもそも切っても切り離せないこの2つのスペースが、隣接しているとはいえ別々のスペースにあるのがもったいない! 浴室と洗面脱衣室という2大水廻りスペースが上手く共存出来ないものだろうか?
基本この2つのスペースは”洗う”ということに特化した空間である。ここをシンプルにまとめられないだろうか!?
たいていの場合、洗面脱衣室には”洗濯機”という家電が置かれている。もちろん”衣類”を洗うモノだが”衣類”が洗えるのだから人間の体だって根性で洗ってもらおうではないか(無理、無理・・・笑)。
さすがに洗濯機の中に人間が入るのは憚れる(笑)。ドラム式などで試みようものなら、さしづめマジックの水中脱出ショーさながらの様相を呈するのが落ちだ。では人間も洗えるのだから衣類ぐらい洗えるだろうという発想で行こうではないか!
浴槽に洗濯機機能が付いていればいいわけだ。まず洗い場で服や下着を脱ぎ浴槽に放り込む。後は全自動だ。衣類を洗っている間に自分の体も洗えば良い。時間のない方は服を着たまま湯船に浸かっていればよろしい! 洗濯も風呂の残り湯を使うまでもない。服も体も丸洗い! 一石二鳥だ。だがその際、脱水、濯ぎの試練に耐えられるのかが問題なのだが・・・(笑)。まぁこれも慣れということで・・・(笑)!
洗濯された衣類は、超強力な乾燥機で乾かせば良い。乾燥機の吹き出し口の真下にくればドライヤー代わりにもなる。乾燥機を掛けることによってお風呂の黴も予防出来るだろう。もういっそうのことドライサウナ仕様にでもすれば完璧だ。
浴室にはたいてい鏡も付いているので歯を磨いたり、身だしなみを整えることだって出来る。
あとは浴室の外に畳1帖ほどのスペースがあればバスタオルで体を拭き、服を身に付け、体重計に乗り、足つぼマッサージマットを痛いながらも踏みしめる。冷蔵庫など置ければキンキンに冷えた瓶の牛乳(もしくは明治のフルーツ牛乳[※現在販売中止のはずだが・・・])を腰に手をあて飲んでも様になる。もう毎日が銭湯気分である!
ただし、現状の技術でこれをやろうとすると光熱費が馬鹿にならないとだけ追記しておく(^_^;)。