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日々の業務スペシャルヴァージョン【正直な掃除機】(特別編)
【正直な掃除機】
• 2008.05.19 Monday
今回は《日々の業務》のスペシャルヴァージョンと云うことで・・・!
今回のテーマはずばり掃除!
この仕事「掃除に始まり掃除に終わる」と云われるぐらい、掃除は基本中の基本。それは新人もベテランも同じこと。
例えば昔の侍が刀を常に手放さなかったように、我々も現場に入れば、絶えず箒とチリトリを携えていなければならない。常に、現場内清掃は弊社斉藤工務店では【鉄の掟】なのだ!
まぁそれと云うのもこの仕事、年がら年中ゴミを出しまくっているので、嫌でも掃除せざるをえないのだが・・・。
木屑などは日常茶飯事で、材料を梱包してあるダンボールだの、石膏ボードの端材だの、挙句の果てには解体した浴槽や、取り外したキッチンだの、現場にはさまざまゴミが溢れている。
つまり現場内にゴミが散乱していると、作業能率はグッと下がるし、だいいち足元も悪いので怪我のもとだ。そのため我々は宿命的に現場内を整理整頓し、きれいな状態に保っていなければならないのだ。
『掃除』と一言で云っても奥が深い。日々の業務の中でもさまざまな種類の掃除がある。掃き掃除、拭き掃除、道具や材料の片づけ、機械による掃除(つまり掃除機のこと)などなど・・・。
その中でも圧倒的の多いのが掃き掃除だ。みなさんは普段、箒(特に座敷箒)を手にすることなどおありだろうか? これだけ掃除機が普及している現在(いま)、あまりお目にかかれないのではないだろか。だが我々建築業者の間では、なくてはならない必須アイテムなのだ。
箒にも使い易い箒とそうでないものがある。たかが箒といえどもバカにできない。
この業界、何事にもこだわりを持つ人が多い。箒もそうだ。たいていの職人は自分の手に合った《マイ箒》を所持している。下手な箒を使えば、きれいになるものも全く逆の様相を呈することもあるからだ(^^;)。使い易い箒を使えば、掃除も苦にならない。いや、逆に楽しくなるぐらいだ・・・。ハハハ、ちょっと言い過ぎ(笑)。
一般的に云って箒は、柄と掃く部分(あそこはなんて名前なのだろう?)のバランスが大事である。まぁ重心とでもいうのだろうか。それと先端のフサフサ部分の量の加減。多すぎてもいけないし、ハゲちょろけでもいけない。さらに柄のグリップ感も大切だ。太過ぎてもいけないし、細過ぎてもいけない。それなので自分の手にしっくりくる箒を買い求めるのは、なかなか難しい。
箒も自分で作れればいいのだが、そう簡単に作れるもでもないだろう(一見簡単そうなんだけどね・・・)。それでも、ちりとりなどは自家製の《マイちりとり》を愛用している職人もいたりする。ゴミが自分の作った愛用のちりとりにかき集められる瞬間、至福の歓びを体感している変わり者もいるかもしれない(いるかっ!)。
そのようにして常に掃除をしていれば、当然のことながらゴミ袋はすぐにいっぱいになる。我々の出すゴミは、家庭で出るゴミとは違い『産業廃棄物』と呼ばれるゴミに区分される。
これがやっかいな代物で、その辺に簡単に捨てられる物ではないのだ。ちゃんとした《産廃業者》に高いお金を払って捨てに行かなければならない。特に増改築工事などをした場合にはある程度既存部分を壊すため、半端じゃない量の産廃ゴミが出る。
昔は燃える木材ゴミなどは自前の焼却炉で燃していたのだが、現在(いま)そんなことをしたら消防車は来るは、罰金は取られるはで、とんでもない目にあってしまう。お客さまにも、ゴミ処分費がこれだけかかりますと云ってもすぐには信じてもらえないのが現実だ。確かに買った値段より棄て代のほうが高くつく(特に石膏ボード)なんてバカげた現象もないではないので、説明に困る。実際現実問題として、ゴミ処理代はほんとバカにならないのだ。
まぁそれはそれとして、現場の中がいつもきれいに片付いているというのは、我々業者にとってもお客さまにとってもやはり気持ちがいいものである!
※ それにしても【鉄の掟】に背いた者には、一体なにが・・・???
★★★『あとがき的追記』★★★
いや~それにしてもこのタイトル、ふざけすぎです(笑)。
12年も前からオヤジギャグ全開ですね・・・m(__)m。
ですが、昔も今も「掃除に始まり掃除に終わる」というのは変わっておりません!
現場の基本ですね。最近は手軽に扱えるコードレス掃除機が普及しているので正直者も増えているはずです(笑)。
【鉄の掟】に背いた者には、一体何が・・・気になりますよね(笑)。
12年経った今でも・・・秘密です(^_-)!