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日々の業務スペシャルヴァージョン
家づくりコラム

日々の業務スペシャルヴァージョン【ハウス・アドヴェンチャー】(特別編)

ハウス・アドヴェンチャー
• 2008.10.26 Sunday

 お久し振りの《日々の業務》スペシャルヴァージョン第3弾です。
 
ということで今回のテーマは建築における様々な危険性について・・・!
 労働基準局の方は読まないでね(笑)

 快適で心安らぐ家作りが弊社のモットーだが、そういった建物を提供する過程において我々工務店は、幾多の難工事やあまたの試練をくぐり抜けなければならない。
 意外に思われるかもしれないが、建築中の建物にはそこそこ! に危険を伴う工事というものがある。
 例えば勾配のキツイ屋根の工事や、1F~2Fまでズドーンと吹き抜けている場所での工事がそれだ。その都度足場を良くして慎重に事を進めるのだが、なにぶん高所での作業なので気を抜くと大変なことになる。屋根の上から眺める景色は格別なものだが、高所恐怖症の方にはご遠慮いただいている。(笑)
 それと建築現場内には数多くの資材や機材が搬入される。まとまると物凄い分量だ。下手をすると、巨大迷路の中に放り込まれたような錯覚に陥る。遭難しかけた者も数知れず・・・!?
 また、現場における防犯や気象災害にも注意を払わなければならない。新築の現場などで道具を盗まれたとか、不法投棄されたとか、ひどいのになると放火なんてこともありえる。出来ることなら、建築期間中24時間現場に貼り付いていたいのだが、そういうわけにもいかないので戸締りを良くし、現場の周りを常に整理整頓することを心掛けている(ホント、犯罪のない世の中にしたいネ!)。
 それとあなどれないのが、台風のシーズンだ。台風などはある程度前もって情報を得られるので、足場のネットを外したり、現場の周りにある飛散しそうな物を片付けるとかして対処するわけだが、それでもあの猛烈な雨風の音を聞いていると心配になってくる。
 
 しかし我々の仕事の中で、最もスリリングで恐れられているのが、真夏の小屋裏工事と古い家の床下工事だ。まるで灼熱地獄と暗黒世界探検行である。
 小屋裏部屋とうのは物を収納するには便利なところだが、真夏の施工となるとまったくもって有り難くない所だ。日中の気温が30℃を超える真夏日の小屋裏の温度は軽く50℃を超える。そんな時にそんな所で作業するのは自殺行為に等しい。しかし、やむを得ずやらなければならない時もあるのだ。その場合ある程度、下準備に時間をかけなければならない。
 まずペットボトルや水筒にたっぷりとミネラルウォーターを詰め込み、脱水症状に備える。次に扇風機を一台用意し、さらに熱冷ましシートをおでこに貼り付ける。さらに小屋裏部屋というとたいてい暗いので、蛍光灯タイプの作業灯を用意する。白熱灯はそれ自体熱いので火に油を注ぐようなものだ。
 加えて、階下で材料などを手渡してくれる人材を一人確保出来れば理想的だ。万が一小屋裏で倒れても誰か人がいれば、救急車などを呼んだり介護にあたるなりしてもらえるからだ。いわばエベレスト登山におけるアタック隊とサポート隊のような関係である。(アハハ・・・ちょっと違うか)

 そこまで準備が整えば、あとはその日の晩に飲むよく冷えたビールのことだけを思い描きながら作業するのみだ。その際30分以上の労働は危険である。いくらそこまで段取りしても、50℃強の室温で作業できる限界点は自ずと存在する。それを過ぎると呪文のように「ビール、ビール」と唱え始める。そうなってきたらかなりヤバイ! 30分に一回10分程のインターバルを挟みながらの作業が妥当だ。それでも小屋裏部屋から下界に降りてくると、たとえ30℃以上の気温でも高原のそよ風に吹かれているような爽快感を味わえるのが唯一の救いだ。
 
 
それともう一つ、真夏の小屋裏工事と同様に職人たちに怖れられている工事が、古い家の床下工事だ。リフォーム工事などで、傷んだ床下の下地を直さなければならなかったりとか、床下断熱材を新たに充填する場合などは、どうしても床下に潜って作業することになる。
 そういった古い建物の場合、床下の土間はたいてい土で、しかも空間(スペース)がやたらと狭い。そんな所へ潜るだけでも辛いのに、なおかつキッチリと仕事をしてこなければならないのだ(大変ではあるが、どんな状況であろうと高いお金を貰って働いているのだ。与えられた任務は完璧にこなさなければプロとはいえない)。
 たいていの場合床下へ潜れる場所というのは、台所の床下収納庫か和室だ(和室の場合、畳を起こし,荒床を切り抜いて侵入する)。床下世界へと一歩足を踏み入れると、そこには地上とは異質な空間が拡がっている。まず空気がひんやりとし、底知れぬ闇と静寂が支配する暗黒世界が待っている。作業場所が侵入口の近くならまだしも、どういうわけか、たいていの場合遠く離れている。
 作業灯の明かりだけを頼りに、目的の場所まで道具と材料を引きずりながら這い進む。もうほとんど米軍海兵隊なみの匍匐(ほふく)前進だ。道中、いろいろな配管や根絡み(小束を絡んでいる板)をかい潜り、クモや奇怪な床下生物に行く手を阻まれながらも目的地まで到達する。妙な窒息感に襲われながらも、作業灯の灯りだけを頼りに作業を進める。身動きの取りづらい狭い空間なので思うように作業も進まない。
 そんなこんなで作業完了。一息つく暇もなく、さらなる苦難の脱出行が続く。出入り口から漏れる地上の明かりが見えてくると、泣きたくなるぐらいホッとするものだ。
 とにかく無事奇跡の生還を果たし、体に付いた埃を払っていると、ふと妙な違和感を感じたりする。
「ん? ないっ!」
 携帯電話や財布を途中で落として・・・。まさに悲劇である。
 
 このように、幾多の困難を乗り越え建物はお客さまに引き渡される。無事工事が完了し、お客さまに喜んでいただければ、我々の微々たる苦労も報われるとういものだ。

 ***  それにしても小屋裏工事の晩に飲むビールってなんであんなに美味しいんだろうネ!

 

★★★【あとがき的追記】★★★

久しぶりに読み返してみましたが、文章が稚拙なのはともかく、内容がフィクションっぽいですね。でもこれ、ほぼノンフィクションです(笑)。
現在では断熱材の性能も飛躍的に向上し、当時のような灼熱地獄的小屋裏部屋というのは少なくなりましたが、築年数の古い住宅のリフォームなどでたまに遭遇するケースがあります(>_<)。

それが真冬に当たれば良いのですが、大抵の場合真夏に巡り合います・・・(^^;)

床下工事の『暗黒地底探検行』も“ベタ基礎”が普及している現在では、めっきり謎の床下生物に遭遇する機会も減りました(笑)。
だからといって、床下に潜る工事がないわけではありません(^^;)。
というわけで追加エピソードをひとつ・・・。

古い床がぶかぶかしていると言うので、台所の床下収納庫から潜って、床下からフローリング材を補強するという工事。
床下は土です。何年か前にシロアリ消毒業者が潜って床下を消毒したそうなのですが、、無理やり基礎に人通口を開けて本来は行けない場所まで潜って行けたと・・・。
工事箇所は本来潜って行けない場所なのですが、消毒屋が行けたのだからあなたも行けるだろうと・・・(^^;。
汚れてもいいようにツナギを着込み、照明器具と補強材を携えて、いざ、床下へ!
せ、狭いっ! 地面と床下の隙間は30センチほどしかありません。
定番の匍匐前進で目的地に向かいます。消毒屋が無理矢理開けた人通口を抜けようとするのですが、、消毒屋さんが小柄な方だったのか人通口は縦横肩幅ぐらいしかありません・・・(^^;。む、無理でしょう! と思いつつ、あちこちの関節が悲鳴を上げるなか、何とか潜り抜ける事が出来ました。
後は作業灯の灯りだけを頼りに、身動きの取れない体に鞭打って粛々と作業を進めます。
 工事も終わり息苦しさが残る中、進入口へ後戻りです。
 例の人通口からまず作業灯や道具を放り投げ、頭から突っ込み肩を脱臼しそうになりながらも前へ進みます。
 しかし、腰をくぐらせる段になり激痛が走ります。えっ・・マジですか( ;∀;)? ぬ、抜けない!
プチパニック状態です(>_<)。
 
 大声で叫びだしたい誘惑をグッと堪え、何とか人通口の向こう側へ抜けようと試行錯誤を繰り返します。ですがどうしても腰の部分が引っ掛かります(>_<)。入って来れたのだから抜けられるはず・・・そう思い最後の手段で狭い床下の中で身体を方向転換させます。つまり入る時と同じ向きで今度は足から進みます.

な、なんと、奇跡的に人通口を突破することが出来ました。もちろん腰の至るところを傷付けながら・・・(^^;。
 やれやれですね。床下から無事生還出来た晩のビールもこれまた美味いです(^_-)。

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