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建築用語マニアック辞典か行編(特別編)
- 2013.05.03 Friday
【軽子(かるこ)】・・・女性の名前ではない(笑)。墨壷や水糸の糸の先端部にある針の付いた瓢箪型のモノ。これを材料に差し糸の起点とする。
※用例「最近軽子(カルコ)の調子がイマイチなんだよね~」こんな事を奥様の前で呟くとあらぬ誤解を招く恐れがあるので、この言葉、使用上の注意が必要(^_^;)。
【木殺し】・・・木材の小口切断面を玄能(ハンマー)などで叩き湿気などによる木材の膨張を抑える技(わざ)の一種。
ただし、中途半端に叩くとその後蘇ってくる場合もあるので作業にあたる際はゴルゴ13並みの気構えでのぞむべし(笑)!
【グルニエ】・・・小屋裏に設けられた固定式の階段の付かない部屋の総称。元はフランス語。
※同義語・・・小屋裏収納、ロフト。
※用例 工務店との打ち合わせの際「我が家のグルニエにはこんな照明器具を使いたいんですよ」などと言えば、この御方只者ではない! と思わせる効果あり(笑)。
【源造(げんぞう)】・・・男性の名前ではない(笑)。和室などの内法材を取り付ける際に用いられる技(わざ)の一種。化粧柱間に材料を取り付ける際に、なんの細工もせずズバッと切って納める技法。ある意味潔い技ではあるが、柱に捻れがあったり材料が乾燥していないと木材の小口が透いて見えるため、技としてはリスクが高く上級者向けの技(わざ)の一つ。
※余談 その昔、大木源造(通称ゲンさん)という大工がこの技を得意としており、事ある如くこの技を使用し、廻りの者を唸らせていたとか・・・ただし、真偽のほどは定かではない(笑)。
【勾 股 弦(こうこげん)】・・・大工による差し金(さしがね)を使った規矩術で直角三角形の一つ一つの辺の呼称。なにやら中国っぽい響きを匂わせる言葉の通り、古来中国より伝わりし高等数学の一つ。三平方の定理を含め複雑な屋根の納まりを導き出せる優れモノの記号の一種。
建築業界でも大工以外にはあまり知られていないという秘伝中の秘伝。究極の奥義ような代物。
※用例「・・・・・」秘伝中の秘伝のため掲載不可(難解なため掲載しないという噂も・・・)(~。~;)?。
★★★【あとがき的追記】★★★
【木殺し】…とはホント、物騒な言葉ですね(^^;)。
文中でも記されている通り、中途半端な打撃では木は死にません!
タフなんです(笑)。
【木蘇生】…そんな言葉はありません(笑)。が、しかし、多少の引っ込み傷ならば材木は甦ります!
傷口に魔法の水をかけるだけ・・・いや、ただの水道水でOKです(^^;)!
木は水分を含むと膨張するという性質があります。