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建築用語マニアック辞典

建築用語マニアック辞典は行編(特別編)

建築用語マニアック辞典 は行編

  • 2013.05.07 Tuesday
  • 12:26

【鼻隠し】・・・屋根垂木先端部の木口面に打ち付ける板。軒天を納めるのと雨樋を取り付ける際に必要とされる部材。語源的には垂木の鼻を隠すのでこのような名前が付いた(そのままやんけ~笑)。イメージとしては建物のマスクと思ってもらえば間違いない(笑)!

【火打ち】・・・建物の水平面に斜め45°で設置する部材。木製であったり鋼鉄製であったりする。これを入れることにより床面耐力が上がり耐震の一翼を担う。
現在は剛床(ごうしょう)という24ミリ以上の合板を細かく釘留めすることによって火打ちの替わりとしている。
なぜ火打ちと言うのか諸説いろいろだが、着物の袖と脇の間にある三角形の部分を火打ちと呼ぶことから由来しているのではないかと・・・。真偽のほどは定かではない。

【プレカット】・・・木造軸組工法の構造材を工場のコンピューター制御された機械で刻むこと。若い大工が自分で墨付け、刻みが出来なくなった一要因(笑)。「昔はおまえなぁ自分で一から十まで・・・」と言ってるベテランの職人にも実はありがたい代物であったりする(笑)!

【ベンチマーク】・・・建築図面上における任意の水準点を示す記号。たいていの場合道路縁石天端かマンホールといったような公共的な不動のモノで設定する事が多い。そこを基準に建物の地盤や階高を設定する。
通常図面上では【BM】と表記されている。
※言うまでもないが、その場所にドイツの高級車を駐車しておくという意味ではない(笑)!

【坊主面】・・・木材の面加工の一種。お坊さんの頭のように丸みを帯びた面の呼称。通常5~10Rぐらいの半円で加工される。「私の知ってる住職の頭ってどっちかというと台形に近いのよね~」・・・そう言われてもあくまで一般論である(^_^;)。
※同類語【銀杏面】、【瓢箪面】。

 

★★★【あとがき的追記】★★★

 

【破風(はふ)】・・・切妻屋根などの妻部分の垂木や母屋を隠すように打ち付けてある板。

【類義語】・・・【鼻隠し】。

 似たような使用目的なのだが、用いられる場所よって名称が異なる。

 風を破る。昔の日本建築(主に寺社仏閣)には化粧垂木を用いることが多かったので【鼻隠し】的な板を打ち付ける事は殆どなかった。風雨に晒されるのはもっぱら建物の妻部分だったので、風雨から建物を守る意味でこのような名がつけられたのだろう。

 【破雨(はう)】でも良かったのだろうが、なんとなく【破風(はふ)】の方が語感が良いような気が・・・(^^;)。

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