- 家づくりコラム
- 決めなきゃならないこと!
決めなきゃならないこと! 2【間取り(ゾーニング)】②
ここでより具体性を持たせる意味で架空のお施主様に登場して頂こう♬。
大野純也さん、大手飲料メーカーの営業に勤務する35歳のサラリーマン。その妻、大野公佳さん、30歳の専業主婦。現在第二子を妊娠中。大野里美ちゃん、3歳。えくぼの可愛いしっかり者の女の子である。
この2人がどこで知り合い、どのようにして結婚に至ったかという経緯は・・・興味のある所ではあるが、もちろん割愛させて頂く(^^;)。
大野さんの年収は約500万。現在は都内の賃貸マンションに住んでいる。第二子出産を控え、現在のマンションでは手狭なため思い切って家を建てようと決意する。
都内の土地は高いので、通勤圏内ギリギリの都内郊外のT市に土地を購入。土地代は自分たちの貯金となんとか両方の親から援助してもらい、建物の資金として銀行からの25年ローンで2千5百万を借り入れる予定である。
大野さん、群馬県の自然豊かな土地で育ったため、一生住み続ける家は木の温もりのある家を建てたいと常々思っていた。さらに妻、公香さんがアレルギー体質のためなるべく自然素材を使い体に優しい家を作れればと考えていた。
で、工務店との打ち合わせである(どうしてその工務店を選んだかということは事情が複雑すぎて紙面の都合上省略させて頂く^^;)。まず間取りを決めなければならない!
大野さんが買った土地は南面が公道に隣接しているため、玄関を南西側に配置し、駐車場を南東側に設けるプランとした。リビング、キッチンは日当たりの良い2階に配置し、浴室、洗面脱衣室の水廻りは1階に設けることに決める。
土地の坪数が40坪。建蔽率、容積率が40/80(土地全体の40%までの建築面積で、1階、2階併せて土地全体の80%の延べ床面積まで建築可能)という地域なので建蔽率で16坪、容積率に換算すると32坪までの建物が建てられる訳だ。㎡計算だと約105㎡分の延べ床面積の建物が建築可能限界である。その限られた坪数の中で間取りを決めなければならない!