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家づくりコラム
大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅣ

我々プロの大工は樵(きこり)に負けぬぐらい木を切ります。
木は木でも材木ですが・・・(笑)!
 
 
というわけで今回の大工ツールは《鋸(のこぎり)》です!
 
 
鋸(のこぎり)1
 
写真は通称《手ノコ》と呼ばれる道具です。
 
主に木材の切断に用います。
片刃のモノは替え刃式の手ノコです。目の荒いモノ、目の細かいモノ、材料の大きさや種類、使用目的などによって使い分けます!
 
サイズですが〔7寸目〕、〔8寸目〕、〔9寸目〕、〔尺〕、と尺寸法で表記されます。
数字が小さくなるほどノコ目も細かくなると言うわけです。
で、7寸とか8寸と言うのはノコ刃の長さを指し示したものです(※1寸が約3センチ)!
 
〔7寸目〕のような目の細かいノコは和室や階段などの造作に使用し、〔尺〕クラスのノコでは丸太や梁材などの大きな材料を刻む時などに使用します。
 
片刃ノコの殆どが『横挽き』用です!
 
もう一方の両刃ノコなのですが最近はあまり使われません!
 
両刃ノコの特徴は片方が『横挽き』用のノコ目、もう片方が『縦挽き』用のノコ目となっていることです。
 
『横挽き』と言うのは木材の繊維方向に対して垂直にノコ刃を入れるモノで一方の『縦挽き』は繊維方向と平行にノコ刃を入れるモノです!
 
『横挽き』のノコ刃は若干ギザギザの刃が斜めに広がっているのですが〔※これをアサリといいます・・・貝じゃないですよ(笑)〕。
 
鋸(のこぎり)2
 
こんな形状をしています。
『縦挽き』の場合はこのギザギザの刃がストレートに並んでいます(繊維方向に対してはなるべく抵抗をかけないほうが引き易いため)。
 
この両刃ノコの特徴である『縦挽き』を使う状況として構造材の刻みなどが挙げられますが、その機会が減っているというのも事実です!
それと《電動丸ノコ》の存在。
『横挽き』に比べ『縦挽き』の場合けっこう力を要します。《電動丸ノコ》ならば極端な話、女性の力でも楽に切ることが可能だからです!
 
というわけで、こちらがその《電動丸ノコ》系です。
 
鋸(のこぎり)3
 
ひとつ(写真右側)は自らの手で押しながら材料を切るタイプ。丸っこい形をしたモノです。一般的に“丸ノコ”と呼ばれているモノです!
円形のチップソ―の回転によって切断していきます。
 
中央の卓上型のモノは“スライド丸ノコ”と呼ばれるモノです。直角はもちろん、45°までの角度なら正確にその合わせた角度で切ることが可能です!
 
もう一つ、写真左のアーノルド・シュワルツェネッガー(シュワちゃん)が携えていそうな代物は“セイバーソー”または“ブレードソー”と呼ばれるモノです!
 
“丸ノコ”と違いノコ刃が手ノコのように前後に動くことによって材木を切断していきます。
丸太の切断や改築時の解体などにその威力を発揮します!
 
電動丸ノコによる切断はなにしろ手ノコに比べれば圧倒的にスピードが違います! 現場ではインパクトドライバーと並んで使用頻度の高いツールです。
その代わり危険度も手ノコの比ではありません!
いくら安全カバーがあるとはいえ100%危険がないとは言いきれません。なにしろ一分間に4000回転もするノコ刃にちょっと指でも触れようものなら・・・いや~想像したくありませんね(^^;)。      
 
と言うわけで、我々大工は電動丸ノコ系の道具を取り扱う際、細心の注意とそこそこの緊張感(あまり緊張するのも逆効果)をもって作業にあたります!
誰しも痛い思いはしたくないですからね(^_-)。
 
ただ使い方さえ間違わなければこれほど便利な道具はありません!
「××とハサミは使いよう」ってやつですね(そういう意味でしたっけ!?)。
 
 
ところでタケシくん、いま君がその手に持ってる昆虫は・・・おいおい『ノコギリ』だからって・・・。
くれぐれも友達に「オレの持ってるノコギリクワガタ1寸目だぜ」などと言わないように・・・。
変な目で見られるからね・・・(笑)!
家づくりコラム
大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅢ

【ドライバー】
翻訳(?)すると〔車の運転手〕、〔ゴルフクラブの一種〕となりますが、ここで紹介する“ドライバー”はいわゆる〔ネジ回し〕のことです!
 
ということで今回のツールアイテムは【ドライバー】です!
 
 
 
大工さんの使うドライバーには大きく分けて3種類のドライバーがあります!
 
 
まずは手回しドライバー。ひたすら手でシコシコ回すタイプのハンドツールです!
主(おも)に締め過ぎてはいけない細かな作業時に用います。例えば壊れやすい小さな器具などを取り付ける際に使用します!
 
次に電動ドライバー。
太くて長い、大きなトルクのかかるビスを締め込むときに用います。
耐震金物を固定するときなどに使用することが多いです!
 
最後は充電式インパクトドライバー。
最大の特徴はコードレスなので作業性が格段に良いということ。
それとバッテリー式なので電源のない場所でも作業が可能だと言うことです。
 
それぞれ持ち味が違いますが作業状況に合わせて使い分けます。
間違っても長いビスを何本も手回しドライバーで締めてはいけません!
力尽き他の作業が出来なくなること請け合いです(笑)!
 
今や釘の代わりにビスを使うケースが多いのも事実です。それ故インパクトドライバーの使用頻度はかなり高いものとなっています!
 
ビスにもいろいろな種類があり用途に応じて使い分けます。
主に釘代わりに使うのがコーススレッド(またはコースレッド)ビスです。
比較的リーズナブルな値段で手に入り長さも長短各種取り揃ってます!
何よりも保持力が抜群なので欠かせないビスの一つです!
平均すると一棟の現場で一万5千個(!)ぐらいのコーススレッドビスを使用しています!
 
他には細かい造作などに使用する〔スリムビス〕(軸と頭が細く材料の端部に打ち込んでも材料が割れにくいです)。
 
石膏ボードを留める〔ボードビス〕(ビス頭にパテがよく付くよう特殊加工されています)。
 
耐震金物を留めるぶっとい〔トラスビス〕などなど・・・。
 
〔トラスビス〕などはビスの頭が十字型ではなく真四角のスクゥエアタイプになっています。ビス頭が強大なトルクに耐えられる形状になっているわけです!
 
 
インパクトドライバーの先端部分にはさまざまなビットを装着出来るよう特殊なベアリングが内蔵されています。ビット後方の端部が六角軸でさえあればどのような種類のビットであれ装着出来るような仕組みになっています!
 
 
で、こんなものを腰袋にぶら下げています。
 
けっこうチャラいですが(笑)あると便利なアイテムです!
 
 
インパクトドライバーの場合、軸を回転させる時に微妙な振動を与えビスを締め付けて行くのですがその際かなり耳障りな打撃音が生じます。
使ってる本人もうるさいと感じるのですから(笑)周りはさぞかし・・・と。
 
そこで登場したのが〔ソフトインパクト(またはオイルインパクト)〕と呼ばれる静音タイプのインパクトドライバーです!
 
通常のインパクトドライバーよりは若干トルクがおちますがコースレッドビスを打つ程度なら全く問題ありません!
 
これでご近所から怒鳴り込まれるという無用のトラブルを回避する事が出来ます(^_-)!
で、休日や夜間にこっそりと仕事をしたいという方々にはもってこいの代物と言うわけです(笑)!
 
 
さぁタケシくん、大工さんにとってのドライバーの重要性が分かったかな!?
 
なに!? ピストルみたいでカッコイい!?
確かに形は似てるけどもちろん弾は出ないよ(笑)!
 
しかし・・・ピストルみたいに物騒なモノではないですが全く危険がないというわけではありません!
扱い慣れないとビスからビットの先が外れ己の手に十字の刻印を刻むこととなります(笑)!
これ、かなり痛いです(経験者談)^_^;
 
これからインパクトドライバーのご購入をお考えの皆様、くれぐれも取り扱いにはご注意下さい・・・(^^;)!
 
それではまた・・・。
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大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅡ

タケシくんは将来大工さんになりたいってか…そうかそれなら大人になったら斉藤工務店に来なさいっ(笑)!
 
と言うわけで第2回のツールアイテムは《玄能(げんのう)》です(玄翁と書くこともあります)。
 
玄能(げんのう)
 
《げんのう》という言葉はあまり馴染みがないと思いますが《かなづち》とか《とんかち》と言うとイメージが沸くのではないでしょうか!
 
しかしコレ、似て非なるモノでしてプロの大工さんが携えるモノは《かなづち》でもなく《とんかち》でもなく《げんのう》なのです!
 
ではどう違うのか?
まぁたいした違いではないのですが(笑)《げんのう》は頭の部分が左右対称の形をしていますが《かなづち》や《とんかち》は片側がバールやポンチや鏨(たがね)状になっていたりします!
 
実は頭が左右対称といいましたが若干ですが違いがあります。
片方が平ら(若しくはやや窪んでいる)でもう片方は微妙に凸状になっています。
これは何故なのか?
 
釘を打ったり鑿(のみ)を叩く時など平らな頭で打撃し、材料にあまり傷を付けたくない場合の最後の打ち込みの時に、釘の頭だけ打てるように中央部が膨らんでいます!
 
パッと見わからないので、何か記しを付けておくと便利です
ただしプチシールなどはすぐ剥がれてしまうのでお勧め出来ません!
・・・と言いつつも懲りない私の場合ハートマークシールを何度も貼り直していますが・・・(笑)。
 
 
玄能という道具に関してはそれぞれ自分に合ったお気に入りの形状、サイズのモノを所持しているケースが殆どです!
やはりポイントとなるのは柄の部分のグリップ感ですね。みなそれぞれ手の大きさが違うので自分のサイズに合ったモノを選びます。
ヘッド(頭の鋼の部分)の重さも重要でインパクトの瞬間、最大限の力が発揮出来るグラム数のモノを選びます!
重過ぎても軽過ぎてもいけません!
手練れの職人さんともなるとパーツごとに購入し、自分専用にカスタマイズされたマイ玄能を作り上げたりもします!
 
大工さんの使う玄能は例えて言うならプロ野球選手やプロゴルファーのバットやゴルフクラブに相当するのかもしれませんね。
 
もしかしたらイチローのバットのどこかにハートマークのシールが貼ってあるかもしれませんね・・・(笑)!
 
基本的に玄能は釘を打つための道具ですが、釘以外でもいろいろなモノを叩きます!
例えば鑿(のみ)をたたいたり鉋(かんな)の刃の出具合を調整したり、バールに釘をくい込ませたり、材料を所定の場所に叩いて納めたりと、いろいろなケースで使用します!
 
それでもやはり基本は釘打ちの道具です!
ただ最近は現場で釘を打つという作業が減っているのも事実です!
というのも同じ釘打ちでもエアーコンプレッサーによる釘打ち機(後々紹介予定)がさまざまなバリエーションで使用可能だからです!
 
それともう一つの理由としては、現在は釘よりもビスで材料を緊結するケースが圧倒的に多いからです!!締め付ける力は釘の比ではありません。はるかに上回っています!
 
というわけで次回のツールアイテムはそのビスを留める《ドライバー》をご紹介します!
 
まぁ釘を打つ機会が減ったからといって全く打たないというわけでもなく、先述したとおりいろいろな場面で使用する《玄能》は大工さんにとっては欠かせないツールの一つです!
 
ちなみにタケシくん、玄能を上手に使いこなすコツは腕で振るのではなく手首(スナップ)を効かせるようにして「打つべし」だよ(^_-)!
 
それではまた・・・!
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大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅠ

大工さんはいったいどんな道具を使ってお家(うち)を建ててるんだろう?  
 
山梨県在住のタケシくん(仮名)10才の素朴な疑問に応えるために新企画のスタートです(^_-)!
 
 
タケシくん、大工さんは一言では言えないぐらいいっぱい道具を使ってお家を建ててるんですよ~!
 
というわけで今回から10回に渡って大工職人が家を作るために使う道具(ツール)をご紹介いたします!
 
さて、第1回のツールアイテムは《差し金(さしがね)》&《スケール》。どちらも寸法を測る道具です!
 
 
 
まぁ何が大切かって家を正確に図面通り建てるにはこれらの道具がないとお話になりません。
 
《スケール》とは文字通り寸法(スケール)を測る道具です!
 
引っ掛けて測っても押し当てて測っても同じ寸法になる工夫が施されています(引っ掛ける爪の部分が金具の厚み分アジャストするようになってます)。
 
パッと見《ヨーヨー》に似ているからと言って無闇にぶらぶらさせたりしてはいけません!
かなりの確率で壊れます(笑)。
 
寸法を測れるスチールテープの長さですが5,5メーター、巾が25ミリ程度のモノを大工さんたちは愛用しています!
このサイズが何かと使い勝手がいいみたいです(^_-)!
 
一方《差し金》という道具は寸法を測るにとどまらず多目的に使える万能定規なのです!
 
その昔かの聖徳太子が中国から持ち帰ったという代物だけあって歴史はかなり古いです!
例えばその形状からも分かるとおり材料の直角を出すことが出来ます!
 
通常我々は「矩(かね)を巻く」といいますが《差し金》のどちらかの辺を材料に当ててもう一方の辺に墨をすれば正確に直角墨を出すことが出来ます!
 
その他にも屋根勾配をだしたりとか歪(いびつ)な丸太の直径を割り出したりとかも出来ます!
 
変わったところでは材料の吉兆を占ったりなども出来るそうです(う~ん、家の運気が上昇する寸法とか・・・ラッキー7みたいなものでしょうかね)!?
 
あとは背中が痒い時に《孫の手》としても使用可です(笑)。
 
 
ところで我々大工が使うスケールや差し金には一般的にあまり使われない尺寸法の目盛りが表示されているモノもあります!
 
最近ではセンチ基準のモノが主流ですが未だに尺基準のスケールや差し金を愛用する大工さん(特に木造在来工法の・・・)は大勢います。
 
1尺(しゃく)・1寸(すん)・1分(ぶ)・1厘(りん)。
これらを現在の単位に換算しますと1尺は303ミリ。1寸は30,3ミリ。1分が3,3ミリ。1厘が0,3ミリとなります。
 
さぁみんなでいっしょに覚えましょー(笑)!
 
 
というわけでスケールも差し金もとても大切な道具(ツール)だと言うことです!
あ~タケシくん、だからそれはヨーヨーじゃないって・・・クラッシュ!(^^;)。
 
次回は《玄能(げんのう)》と呼ばれるツールをご紹介します。
 
それではまた・・・!

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