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建築用語マニアック辞典

建築用語マニアック辞典ら行~わ行編(特別編)

建築用語マニアック辞典 ら行~わ行編

  • 2013.05.10 Friday
  • 15:11

【ラッチ】・・・開き戸小口のハンドル側にあるスプリング式の金具。形状としては三角形のモノがほとんどで、ごく稀に蒲鉾型のモノがある。
ドア枠のラッチ側にある凹型の金具は【ストライク】。三つ並べば三振だ(笑)! 
扉を閉める際は三角ラッチの斜め部分が抵抗なくストライクに収まり、ラッチがストライクに収まっている間は三角の突端部が引っ掛かり、扉が勝手に開くことを防いでいる。開く時には、レバーハンドルもしくはドアノブを回転させることによりラッチを引っ込めオープンさせる。・・・とまぁ長々と説明するまでもないような仕組みなのだが(^_^;)、念の為に・・・(笑)。
※参考 トイレドアなどのラッチ上部に付いている施錠用の閂(かんぬき)金具は人呼んで【デットボルト】。生半端なことではこじ開けられそうもない名前である(笑)!
※会話用例 ラッチ交換時にたまに交わされるかもしれない会話。
「こっちのリッチなラッチ、そっちにマッチするように設置(せっち)してくれる!?」
「どっちのラッチだよ?」
「だからそっちのグッチの鞄にタッチしているラッチよ」
「でもあっちのラッチの方がこっちのラッチよりストライクをうまくキャッチしてるぜ」
「そんなことないわよ。も~このままじゃにっちもさっちも行かないわ。わたしの気持ちも察知(さっち)してよ!」
「分かったよ。こっちのラッチに合致(がっち)したリッチなラッチを設置(せっち)するよ。さぁさぁ君は邪魔だからこっちにおいでよ」
「キャッ、エッチ! どこ触ってんのよ・・・」バチッ(ビンタ音)!
・・・やっぱないか(笑)。

【りゃんこ貼り】・・・「にゃんこ」ではない。もちろん「ちゃんこ」でもない(笑)。定尺物(通常910×1820)の合板や天井のボードなどを貼る際に、継ぎ目ラインをずらして貼る工法。屋根の野地合板、床下地の剛床(ごうしょう)、天井の石膏ボードを貼る際によく用いられる工法。
910ミリ継ぎ目を横にずらして貼るケースが一般的。
なぜ継ぎ目ラインをずらして貼るかと言うと、材による一線過重を防ぐための措置である。材の継ぎ目は線なのに対し、継ぎ目以外では面なので過重を分散させる意味での工法である。
※対義語【一丁継ぎ】・・・継ぎ手を同一ラインにて継ぐ工法。
※前述の説明でも【りゃんこ貼り】をイマイチ想像出来ないという方は[あみだクジ]の図柄を90°回転してみよう! 
貼り上がり最終形はそんな感じ(笑)。

【ルーフィング】・・・屋根仕上げ材の下に敷く防水シート。現在はアスファルト製のモノが主流。
※施工要領・・・屋根勾配の低い方から高い方へと10センチ以上の重ねしろをとり、ステンレス製のステップルタッカー(ホッチキスの針状のモノ)にて屋根下地材に打ち付ける。ポイントはルーフィングを重ねる順番。これを逆にするとルーフィングの効力は全く持ってゼロ。それこそブーイングである(>。<)!

【レベラー】・・・レベリング剤の通称。生コンを固めた基礎立ち上がり天端に、不陸(ふりく)調整用 として用いられる特殊セメント。基礎立ち上がり用の型枠があるうちに厚み10ミリから15ミリ程度基礎天端に均一に流し込み、硬化後には摩訶不思議、ミリ単位の精度で水平になり基礎コンクリートと密着するという魔法のようなセメント。それにしてもレベラーの中で一体何が行われているのだろうか?

※勝手に想像用例 【レベラー部隊による基礎水平作戦】より。
「第一部隊、い通りからほ通りを固めろ! 第二部隊は一番通りから七番通り・・・」
「隊長、アンカーボルトが我々の行く手を阻んでおります!」
「先頭部隊を二手に散開させろ!」
「隊長、今度はホールダウンが立ちふさがっております!」
「第三部隊をホールダウン近辺の第二部隊の後方支援に回せ! ほらほら急げ! 時間がないぞ。 敵はすぐ硬化するぞ!」
「隊長、全部隊配置につきました!」
「コラーっ、そこの第二部隊、頭が出過ぎたぞ! レベルを保て! あと数時間の辛抱だ!」

・・・とまぁ、このようなことがことが我々の知らない間に基礎天端上で行われているのではないかと。・・・ひどい妄想である(笑)!

【LowーE(ローイー)ガラス】・・・ペアガラスの内側に特殊金属膜をコーティングすることにより、遮熱性能及び断熱性能を良くしたガラス。コーティングされた特殊金属膜により赤外線や紫外線をある程度遮断し、放射による熱伝導を低減出来るガラス。
LowーEとはLow(低い)Emissivity(放射)の略語である。
※悲しいかな、製品価格は通常のペアガラスに比べHighーE(値段)である(^_^;)。

【ワークトップ】・・・ 人工大理石やステンレス、もしくはタイルで作られたシステムキッチンの天板の呼称。通称【トップ】。通常、床から80~85センチ程度の高さが使い易い高さとされている。たいていの場合、どのメーカーもこの部分の寸法に関してはオーダー可能。
この【ワークトップ】に類する用語で【ワークトライアングル】というものがある。これはシンク、コンロ、冷蔵庫の位置を三角形に置き換えたもので、調理における作業動線を配置化したものである。通常、トライアングルの各辺の総和が3~6mが作業能率の良い寸法とされている(個人的にはこの3点に“ゴミ箱”も加えたいところなのだが・・・)。
※【ワークトップ】に【ワークトライアングル】。これらの名の通りキッチンはまぎれもなく主婦(もしくは主夫)の方々の仕事場である。日々の業務ご苦労様です(^_^)!

★★★【あとがき的追記】★★★

 

建築用語マニアック辞典、今回がラストです。

ら行からわ行まで。国語辞典を読んで頂ければ分かるように、日本語自体が少ない領域ですね(^^;)。

そんな中で一番ページ数が多くなってしまいました(^^;)。

改訂版【建築用語マニアック辞典】が編纂されるようなことがあれば、またその時にお会い致しましょう!

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