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家づくりコラム
建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック6【大工】

三銃士ならぬ三大工⁉

【大工】
家を建てる=大工さんが家を作る。
そんなイメージってありますよね。
まぁ当たらずとも遠からず、ということなんですが、もちろん大工さん一人の力では【お家】は完成しません!
が、しかし・・・建物を作る上でその建物に携わる率が、他の建築職人さんたちに比べ圧倒的に高いです!
まず建物を組み上げる前の土台設置。さらに骨組みを組み上げる建て方。さらに屋根の下地を作り、耐震金物取り付けや耐力壁作り、サッシを入れて外部仕上げ材の下地作り。
さらに床材を貼ったり、建具枠を作り、階段を架けて、造作家具なども作り、内装仕上げ材の下地である石膏ボードを貼ったり、等々やることはかなりあります。書いているだけで疲れます(^_^;)。
こうして書いてみると仕事としては他の建築職人さんたちの下地工事が多いですね。でもですね、下地がきっちりしていないと仕上げ工事もキレイには仕上がらないのです・・・!
そして大工さんたちは数字に強くなくては勤まりません(^_^;)。図面に記載されているのは線以外はほとんど数字なので・・・。数字、というか寸法というものは建築の世界においては絶対です! これが違えば全てが狂って来ます。基本、大工さんたちの頭脳は理数系なのでしょう(もちろん例外な方もいらっしゃいます)。
だからと言って、連立方程式や微分積分、三角関数がめちゃくちゃ出来るという訳でもありません(^_^;)。
数学の基本である足し算引き算、かけ算わり算が出来ればなんだかんだ言ってもなんとかなります(笑)!
フェルマーの最終定理を証明せよ、なんて言わないので大丈夫です(笑)。
という訳で、大工さんというのは舞台で言えば【主役】で2時間出ずっぱりということになるんでしょうがギャラは脇役の方たちと対して違いはありません(^_^;)。
お施主様にとってはコスパの高い存在ですね(笑)!

現場レポート
新築現場93(多摩市S邸)

新築工事 階段-2

1階の階段がかかり、壁も出来てきました。 段板の間から射し込む光がきれいですね。

現場レポート
リフォーム現場情報

階段手摺り(RCヴァージョン)

階段廻りのRC壁面に丸棒手摺りを取り付けています。

コンクリート用のプラグを用いガッチリと固定します!

ちなみにRCとはReinforced-Concreite(鉄筋-コンクリート)の略です。とにかく硬いです(笑)。また似たような略語でS造というのがありますがこれは鉄骨構造の建物のことです。SはSteel(鉄)の略です。では木造の場合はW(ウッド)造なのかといえば・・・これはあくまでも木造です(笑)!

現場レポート
リフォーム現場情報

スライド丁番(蝶番)

スライド丁番(蝶番)の交換です。劣化した丁番を新しいスライド丁番と入れ替えてます。

スライド丁番は主に家具の扉や物入れの観音扉に用いられます。名前の通り若干ではありますが前後左右にスライドして建付け調整出来ます!
表面からは丁番自体見えないので”隠し丁番”とも呼ばれています。
スライド丁番にもいくつか種類があり、”インセット用”とアウトセット用”というものがあります。インセットは扉が枠の内側で収まり、アウトセットは枠に被って収まります。
さらにアウトセット用では”全被せ用”と半被せ用”の2種類に分かれています。全被せでは18ミリほど扉の丁番側が枠に被り、半被せでは9ミリほど枠に被ります。さらに開き角度も数種類あります。
あ~ややこしいですね・・・(^_^;)。

ご自分で交換される際は、その辺をお間違いなきようよろしくお願い致します_(..)_。

家づくりコラム
建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック5【足場屋】

【足場屋】

現在の木造一般住宅の場合、大抵の場合2階建てです。
家を作るにあたり何がなければ困るかと言えば建物外周部の作業が出来る仮設足場です。仮設というだけあって必要無くなれば取り外します。儚いですね~。それでも足場職人は黙々と作業を進めます!
ある意味その建物に関わる職人たちの命綱的なモノなので作業をしている職人さんたちには足を向けて眠れません・・・ということにしときます(^_^;)。
まず建物からある一定の距離をとり、ベースと呼ばれるアジャスト金具を配ります。それに縦軸となるパイプの廻りに差し口の付いた単管パイプ(通称タテジもしくはAと呼ばれる)を差していき、そこへ横軸の単管パイプ(こちらは縦のパイプの差し口に上から落とし込めるようコノ字形状)を差していき水平を取ります。建物の大きさや形によりこの横軸パイプの長さはまちまちです。これをいかに上手く組み合わせるかが足場職人の腕の見せ所です。
建物外周部の形が出来上がればタテジにブラケットと呼ばれる足場板を支える金具を取り付け、そこに足場板(通称アンチと呼ばれるもの)を嵌め込んでいきます。これも最適な高さにセットしなければなりません。通る度に頭をぶつけるようでは仕事になりませんので・・・(^_^;)。
アンチを組みながら要所要所で振れど止めの筋交いを補強で入れて行きます。さらに足場最上段で火打ちと呼ばれる水平方向の振れ止めも取ります。
最後に養生用のメッシュシートをタテジに巻き付け完了です。
解体はこの逆の手順でばらして行きます。

現在はほとんどが建物を組み上げる前に先行して足場を組むので、最上段のあたりの足場を組む時は高所恐怖症の人では勤まりません(^_^;)。
この足場があってこそ建築職人たちは安全に効率良く作業を進められる訳です。
完成時には影も形もなくなっていますが、我々の記憶の中で建物の一部として生き続けているので(大袈裟ですが・・・)みんなの安全のために頑張るように・・・(^-^)v。

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