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建築職人ガイドブック5【足場屋】

【足場屋】

現在の木造一般住宅の場合、大抵の場合2階建てです。
家を作るにあたり何がなければ困るかと言えば建物外周部の作業が出来る仮設足場です。仮設というだけあって必要無くなれば取り外します。儚いですね~。それでも足場職人は黙々と作業を進めます!
ある意味その建物に関わる職人たちの命綱的なモノなので作業をしている職人さんたちには足を向けて眠れません・・・ということにしときます(^_^;)。
まず建物からある一定の距離をとり、ベースと呼ばれるアジャスト金具を配ります。それに縦軸となるパイプの廻りに差し口の付いた単管パイプ(通称タテジもしくはAと呼ばれる)を差していき、そこへ横軸の単管パイプ(こちらは縦のパイプの差し口に上から落とし込めるようコノ字形状)を差していき水平を取ります。建物の大きさや形によりこの横軸パイプの長さはまちまちです。これをいかに上手く組み合わせるかが足場職人の腕の見せ所です。
建物外周部の形が出来上がればタテジにブラケットと呼ばれる足場板を支える金具を取り付け、そこに足場板(通称アンチと呼ばれるもの)を嵌め込んでいきます。これも最適な高さにセットしなければなりません。通る度に頭をぶつけるようでは仕事になりませんので・・・(^_^;)。
アンチを組みながら要所要所で振れど止めの筋交いを補強で入れて行きます。さらに足場最上段で火打ちと呼ばれる水平方向の振れ止めも取ります。
最後に養生用のメッシュシートをタテジに巻き付け完了です。
解体はこの逆の手順でばらして行きます。

現在はほとんどが建物を組み上げる前に先行して足場を組むので、最上段のあたりの足場を組む時は高所恐怖症の人では勤まりません(^_^;)。
この足場があってこそ建築職人たちは安全に効率良く作業を進められる訳です。
完成時には影も形もなくなっていますが、我々の記憶の中で建物の一部として生き続けているので(大袈裟ですが・・・)みんなの安全のために頑張るように・・・(^-^)v。

現場レポート
新築現場93(多摩市S邸)

新築工事 階段-1

1階の階段を架けています。

現場レポート
リフォーム現場情報

壁の穴

何らかの事情により壁に穴が開いてしまったので、新規石膏ボードにて穴を塞ぎました。 さらにこの面のクロスを新規にに張り替えます!

現場レポート
リフォーム現場情報

トイレの棚

トイレの棚。RC面に取りついていた既存棚を新規ポリランバーで作り直しました。

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建築職人ガイドブック4【基礎屋】

【基礎屋】

ようやくというかいよいよというか、今回は建築職人らしい(いや、ズバリ職人です!)方の登場です。
通称【基礎屋】さん。家を下から支える基礎と呼ばれるコンクリート部分を作る方々です。昔風に言うならば「縁の下の力持ち」 的なところなのでしょうか。
約30坪ぐらいの延床面積の建物の総重量っていくらぐらいあるかご存知ですか?
聞いといて何ですが私にも分かりません(^_^;)。まぁ想像するに、相当な重量であることは確かでしょう。それを支えるのですから強固なものでなければなりません。
そうでなければダルマ崩しを失敗したような状態になってしまいますからね。
ではその強固な基礎はどうやって作られるのか?
まず[遣り方]という建物の配置と高さを表したモノに則り、根切りという作業をします。建物外周部を建物の大きさに沿って土を掘って行きます。その際ユンボ、と呼ばれるパワーショベルで土をかき出して行きます。
その後砕石を敷き、防湿シートで覆います。そこから基準に見合う鉄筋を配筋していき、瑕疵担保保証の検査を受けます。それに適合すれば[べた基礎]と呼ばれる耐圧盤を生コンクリートで打設します。
その後基礎立ち上がり部分の配筋をし、型枠を組んでアンカーボルトやホールダウンと呼ばれるアンカー系を並べます。
そして再び生コンクリート打設。
その後養生期間を経て型枠をばらします。

作業的にはこんな流れなのですが職人たちはこれらの作業を屋根なしの100%屋外で行います!
これはどういう事かというと雨、風はもちろん暑さ、寒さもモロに受けると言うことです。となれば、タフな肉体でなくては勤まりません。
その昔、【基礎屋】さんのことを、上棟時率先して骨組みの一番高い所で作業するところから【鳶】だとか【頭(かしら)】などと呼ばれていた時代がありましたが、今は建て方の時でもめったに上には上がりません。むしろ地中にガッチリと鉄筋を絡ませているので【モグラ】と呼んだほうがいいのではないでしょうか(呼んでいるのは私だけですが・・・)?
というわけで基礎が出来上がれば次は家を組み上げるために必要な足場です。
次回はこの【足場職人】さんをご紹介します。

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