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家づくりコラム
決めなきゃならないこと!

決めなきゃならないこと!4【間取り(ゾーニング】編4

 

 法規的な問題や予算的な問題で制約というものは必ず存在する。その中で如何に自分の理想に近い建物を作るかが家作りの醍醐味である。

 そうするためには工務店とお施主様が二人三脚で協力し合わなければならない。打ち合わせ、選択、決断の末に理想のマイホームが現出するわけだ。

 さぁ、間取りが決まれば次からは建物の仕様を決める作業が待っている。どんな材料、どんな機器を使うかによって家全体の見積り金額は大きく変わってくる。

 ここからは計算機との格闘である(笑)(^_^;)。

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決めなきゃならないこと! 3【間取り(ゾーニング)】編③

 大野さん、1階2階の総2階を想定しているので2階に使える坪数は16坪である。

 1坪というのが約1,8×1,8㎡なのでおよそ畳2帖分である。2階のリビングとキッチンにそれぞれ5坪、1,5坪を使い、2階に夫婦寝室3坪、子供部屋(将来間仕切り可能)に4坪トイレ0,5坪、廊下、階段ホール1坪、残りわずか1坪である。収納は必要だということでウォークインクローゼットを1坪分付け足す。

 一階では玄関ホールに2坪、浴室に1坪、洗面脱衣室に1坪、トイレに0,5坪、廊下、階段スペースに2坪、客間兼和室に3坪、大野さんの趣味である釣りの道具を置く納戸的書斎に2坪、公佳さんの家事スペースと趣味の読書の書庫を兼ねたフリースペースには勝手口も付いて4,5坪。

 そのような割り振りで1階2階併せて計32坪である。

 公佳さんは本当は家事のフリースペースとウォークインクローゼットが隣接していればいいのにと思っているのだが、洗面脱衣室と家事スペースを隣接させることで妥協することにした。

 家作りにおいてはある種の妥協というものは致し方ないものである(^_^;)。

 譲れるところと譲れないところのバランスが誠に難しい。

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決めなきゃならないこと! 2【間取り(ゾーニング)】②

 ここでより具体性を持たせる意味で架空のお施主様に登場して頂こう♬。

 大野純也さん、大手飲料メーカーの営業に勤務する35歳のサラリーマン。その妻、大野公佳さん、30歳の専業主婦。現在第二子を妊娠中。大野里美ちゃん、3歳。えくぼの可愛いしっかり者の女の子である。

 この2人がどこで知り合い、どのようにして結婚に至ったかという経緯は・・・興味のある所ではあるが、もちろん割愛させて頂く(^^;)。

 大野さんの年収は約500万。現在は都内の賃貸マンションに住んでいる。第二子出産を控え、現在のマンションでは手狭なため思い切って家を建てようと決意する。

 都内の土地は高いので、通勤圏内ギリギリの都内郊外のT市に土地を購入。土地代は自分たちの貯金となんとか両方の親から援助してもらい、建物の資金として銀行からの25年ローンで2千5百万を借り入れる予定である。

 大野さん、群馬県の自然豊かな土地で育ったため、一生住み続ける家は木の温もりのある家を建てたいと常々思っていた。さらに妻、公香さんがアレルギー体質のためなるべく自然素材を使い体に優しい家を作れればと考えていた。

 で、工務店との打ち合わせである(どうしてその工務店を選んだかということは事情が複雑すぎて紙面の都合上省略させて頂く^^;)。まず間取りを決めなければならない! 

 大野さんが買った土地は南面が公道に隣接しているため、玄関を南西側に配置し、駐車場を南東側に設けるプランとした。リビング、キッチンは日当たりの良い2階に配置し、浴室、洗面脱衣室の水廻りは1階に設けることに決める。

 土地の坪数が40坪。建蔽率、容積率が40/80(土地全体の40%までの建築面積で、1階、2階併せて土地全体の80%の延べ床面積まで建築可能)という地域なので建蔽率で16坪、容積率に換算すると32坪までの建物が建てられる訳だ。㎡計算だと約105㎡分の延べ床面積の建物が建築可能限界である。その限られた坪数の中で間取りを決めなければならない!

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決めなきゃならないこと! 1【間取り(ゾーニング)編①

 自分の思い描く家を作る、というのは選択、決断の連続である。
 そもそも建て替えを別にすれば土地選びから家作りは始まっている。そこでまず最初の決断を強いられる訳だ。どんな地域のどんな形状の土地を選ぶかによって、その後の建物の形や間取りなどが大きく変わって来る。
 土地が決まれば次はどの建築会社で家を建てるかの選択に迫られる。
 話の都合上、地元の工務店で建てることにしたとする。そこからは打ち合わせ、選択、決断の連続攻撃である。まず工務店はお施主様の要望を聞いて大まかな間取り図(平面図ともいう)を提案する。玄関の位置からリビングの広さ、キッチン、浴室、トイレはどこに配置するか等ということを決めなければならない。
 お住まいになる人それぞれのライフスタイルにより無限とも言える選択肢がある。この部分は先伸ばしに出来ない。この【間取り】を元に全ての図面が出来上がっていくわけなのだから・・・。
 限られた坪数のなかで最適な配置を決定するのは時間のかかることである。だが、実をいうとこの部分こそ家作りにおいては一番の醍醐味というか、楽しい部分でもある。
 創造力、想像力、妄想力⁉ それら全てをフル稼働して臨みたいところだ!

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決めなきゃならないこと!【はじめに】

 新築の建物には大きく分けて【建売り】と【注文住宅】の2種類がある。弊社の場合、後者の【注文住宅】を取り扱っている。さらに細かく言うならば【木造注文住宅】と呼んだ方がいいのかもしれない。
 ”注文”、英語で言うならば”オーダー”である。つまりオーダーメイドの建物を作るわけだ。オーダーする側はお施主様である。お施主様のオーダーに則って世界に一つしかないマイホームを作るのが我々の仕事だ。
 基本的な枠組みはあるにせよ、一軒の建物を作りあげるには数々の選択肢をチョイスし、決めなければならないことが山のようにある。それが注文住宅の宿命的なものというか、付いて回るものである。
 そこで今回の新企画。
 建物を完成させるまでにお施主様はどのようなことを決めなければならないのか、ということを具体的に紹介して行こうではないか、というこれから家作りを始めようと思っている方々には誠にありがたい「心の準備」的なエッセイである(恩着せがましいですが・・・笑)。
 もちろん準備はあくまでも準備であって、必ずしも全てが役に立つというわけではない。が、しかし、知っていると知らないではその場の状況における対処が違ってくるはずである。という訳でこれは「読んでいて損はない!」という半ば押し売り的なエッセイだと思って頂きたい(笑)。
 最後にタイトルの【決めなきゃならないこと!】というのは本来【決めなければならないこと!】と書くのが正解なのだろうが、決断への勢いをつける意味も込めてあえてこちらの言い方にさせて頂くことにした。
 さぁ、楽しんで決めていただきましょう!

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