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建築用語マニアック辞典

建築用語マニアック辞典 た行編(特別編)

建築用語マニアック辞典 た行編

  • 2013.05.05 Sunday

 

【耐力壁】・・・筋違いや構造用合板によって補強された壁。構造計算に基づき耐震基準を満たす壁。大工によってはこの耐力壁を作るためにえらく体力を使うため【体力壁】と呼ぶ者もいる(笑)。
※類義語【耐震壁】、【構造壁】

【チーズ】・・・給水管や排水管に用いられるT字状の継手部材の一つ。カマンベールやチェダーといった銘柄は特にない(笑)。
※対義語【エルボ】(L型部材)。

【妻】・・・切り妻屋根側面の三角形に相当する壁面部分。ちなみに切り妻屋根の三角形端部のことを「ケラバ」と言う。
三角形でないほうは【流れ】と言い、残念ながら【夫】ではない(笑)。

【天カセ】・・・天井カセット(埋め込み)型エアコンの略称。天井部分に十分な懐がないと設置が厳しい代物。冷房時にかなりの効果を発揮する。
※壁掛け用のエアコンの場合はただの【エアコン】(笑)。建築図面上では【AC】と表記されることが多い。

【デンデン】・・・雨樋の縦樋を固定する金具。玩具のデンデン太鼓に似た形状のためそう呼ばれている。
カタツムリとの関連性は不明(笑)。

【鳥の子】・・・鳥の子供(雛)に非ず。襖紙の総称。鶏卵に似た色合いのためそう名付けられる。和紙の一種。【ひよこ】ではなくあくまでも【鳥の子】である(笑)。
※類義語【本鳥の子】、【新鳥の子】

 

 

★★★【あとがき的追記】★★★

 

 

た行には、意外と読めない漢字の用語があったりします。

例えば【三和土】…「みわど」?…ではありません(笑)。

正解は「たたき」。

どのような経緯をくぐり抜けてこのような漢字が充てられたのかは不明ですが、玄関や昔の農家の厨房の床など、踏み固められた土の床のことをこう呼びます。

 叩いて、叩いて、叩きぬいて固められた土間なので、もうやけになってこう名付けたのかもしれませんね(^^;)!?

 

 次は【鉄刀木】…「てっとうぼく」?…ではありません(笑)。

 正解は「たがやさん」。 

ワォッ!  【向日葵】と書いて「ひまわり」と読ませる以上に難易度高すぎです(笑)。もう漢字検定1級レベルですね(^^;。

 【鉄刀木(たがやさん)】は中国原産の銘木です。床柱などに使われる事が多く、【紫檀】、【黒檀】、【鉄刀木】と呼ばれ唐3大銘木の一つです。余談ですが世界3大銘木は【ウォールナット】、【チーク】、【マホガニー】だそうです。もう、高級家具のイメージですね(^^;。

 

 そして【蹲踞】…「そんきょ」?…とも読みますが(笑)。

 建築用語的な正解は「つくばい」。

 庭などに据えられた石製の手洗いのこと。イメージとしては石臼に水を張ったような感じです(^^;)。

 

 もうこの辺にしておきましょう・・・( ;∀;)。

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建築用語マニアック辞典さ行編(特別編)

建築用語マニアック辞典 さ行編

  • 2013.05.04 Saturday

 

【猿】・・・モンキーにあらず(笑)。木製の雨戸に閂(かんぬき)状に取り付ける木製のロック機能の呼称。なぜ猿なのかは不明。モン・キー(鍵)だから・・・(笑)?

【地獄ホゾ】・・・土台もしくは横架材と柱を緊結するための仕口の一種。
柱のホゾ部分に縦の割れ目が入った柱を、土台もしくは横架材のホゾ穴の中で楔状に加工されたホゾ穴に差し入れる事によって、柱ホゾがホゾ穴の中で扇状(逆楔状)に開き絶対に抜けなくなるという恐ろしい仕口!
途中で後戻りの効かない一発勝負のリスクの高い仕口。接合金物の進化した現代ではあまり使用されることはない。

※ちなみに【極楽ホゾ】という仕口はない(笑)!

【過ぎ山】・・・建築職人がある基準ラインを越えた時に発する言葉。もちろん日本地図のどこを探してもこの名の山はない(笑)。
※用例 建て方時、柱の垂直を決める際、垂直ラインを少し超えてしまった場合に「ちょい過ぎ山!」。

【背割れ】・・・柱の4面のうち1面だけに柱芯まで柱の上から下までの縦方向にノコ目を入れ、他の3面にひび割れや歪みを生じさせない加工の一種。
主に桧の化粧柱や丸太化粧柱にこの処理が施される。
背割れ面には自己犠牲の精神が宿り、この面を無闇やたらと粗末に扱ってはいけない(笑)。この面に対峙する際はしばし黙祷を捧げたのち作業にあたるべし(笑)。

【ゾーニング】・・・建築プランニングにおける作業工程の一種。建物全体を生活動線やライフスタイルにあわせ適切な空間に区切っていく作業。
※類義語 【間取り決め】。もちろん象は関係なし(笑)。

 

 

★★★【あとがき的追記】★★★

 

 

さ行変格活用『せ、し、す、する、すれ、せよ』・・・というわけではありませんが(笑)さ行変格番外編です!

 

【猿】のように動物の名前が付いた用語というものは、建築用語では割と多く見受けられます。

 例えば【犬走り(いぬばしり)】…ドッグランに非ず。いや、もちろんワンちゃんも走ってOK(笑)! 建物基礎部外周面をコンクリート土間で固めた部分。

 犬とくれば猫(^_-)!

 というわけでこちらは【キャットウォーク】…吹き抜け上部などに設けられた狭い格子状通路の呼称。もちろんニャンコちゃんが歩いてもOK(笑)。

 

 あとは【ゾーニング】…だから・・・しつこいようですが、象とは関係ありません(笑)。

 

それにしても、犬は走って猫はウォーキングなのですね(笑)。「雪やこんこん・・・♪」という歌を思い出すのは私だけ?・・・(^^;)。

 

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建築用語マニアック辞典か行編(特別編)

 

建築用語マニアック辞典 か行編

  • 2013.05.03 Friday

 

【軽子(かるこ)】・・・女性の名前ではない(笑)。墨壷や水糸の糸の先端部にある針の付いた瓢箪型のモノ。これを材料に差し糸の起点とする。
※用例「最近軽子(カルコ)の調子がイマイチなんだよね~」こんな事を奥様の前で呟くとあらぬ誤解を招く恐れがあるので、この言葉、使用上の注意が必要(^_^;)。

【木殺し】・・・木材の小口切断面を玄能(ハンマー)などで叩き湿気などによる木材の膨張を抑える技(わざ)の一種。
ただし、中途半端に叩くとその後蘇ってくる場合もあるので作業にあたる際はゴルゴ13並みの気構えでのぞむべし(笑)!

【グルニエ】・・・小屋裏に設けられた固定式の階段の付かない部屋の総称。元はフランス語。
※同義語・・・小屋裏収納、ロフト。
※用例 工務店との打ち合わせの際「我が家のグルニエにはこんな照明器具を使いたいんですよ」などと言えば、この御方只者ではない! と思わせる効果あり(笑)。

【源造(げんぞう)】・・・男性の名前ではない(笑)。和室などの内法材を取り付ける際に用いられる技(わざ)の一種。化粧柱間に材料を取り付ける際に、なんの細工もせずズバッと切って納める技法。ある意味潔い技ではあるが、柱に捻れがあったり材料が乾燥していないと木材の小口が透いて見えるため、技としてはリスクが高く上級者向けの技(わざ)の一つ。
※余談 その昔、大木源造(通称ゲンさん)という大工がこの技を得意としており、事ある如くこの技を使用し、廻りの者を唸らせていたとか・・・ただし、真偽のほどは定かではない(笑)。

【勾 股 弦(こうこげん)】・・・大工による差し金(さしがね)を使った規矩術で直角三角形の一つ一つの辺の呼称。なにやら中国っぽい響きを匂わせる言葉の通り、古来中国より伝わりし高等数学の一つ。三平方の定理を含め複雑な屋根の納まりを導き出せる優れモノの記号の一種。
建築業界でも大工以外にはあまり知られていないという秘伝中の秘伝。究極の奥義ような代物。

※用例「・・・・・」秘伝中の秘伝のため掲載不可(難解なため掲載しないという噂も・・・)(~。~;)?。 

 

 

★★★【あとがき的追記】★★★

 

 

【木殺し】…とはホント、物騒な言葉ですね(^^;)。

 文中でも記されている通り、中途半端な打撃では木は死にません!

 タフなんです(笑)。

 【木蘇生】…そんな言葉はありません(笑)。が、しかし、多少の引っ込み傷ならば材木は甦ります!

 傷口に魔法の水をかけるだけ・・・いや、ただの水道水でOKです(^^;)!

 木は水分を含むと膨張するという性質があります。

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建築用語マニアック辞典 あ行編(特別編)

 

建築用語マニアック辞典 あ行編

  • 2013.05.02 Thursday

 

我々建築業界に携わる者が、普段仕事の中で使う用語には一般の方々にはあまり馴染みのない用語が多々あります。

ということで今回、辞典と言うのもおこがましいのですが「こんな言葉もありますよ~」的なものをいくつかピックアップしてみました!

ただし、ちょっとマニアックです(笑)!

それを知ってるから何なの?  と言われるとただハハハ・・・と笑うしかないのですが・・・(^_^;)。

まぁこれをきっかけに建築に少しでも興味を抱いていただければ幸いなのですが・・・!

とりあえずあまり為にならないということだけは最初にお断りしておきます(笑)。

それでは一般の方々だけでなく業界人にもほんのちょっと役に立つ(笑)[建築用語マニアック辞典]のスタートです!

【蟻(あり)】・・・小さな黒い虫・・・ではなく(笑)、建築で言うところの【蟻】は木材同士を接合させる仕口の一種!
接合部の形状が蟻の頭に似た逆三角形になっていることからこう呼ばれている。
※用例「そこは蟻で仕掛けとけ・・・」
類義語としては【蟻継ぎ】。

【行って来い】・・・内法材などを取り付ける際に大工が使う技(わざ)の一種。これは呼んで字の如く、柱間に材料を取り付ける際に片側の柱側面に深い穴を掘り、対になる反対側の柱側面を浅く掘っておいて深い方の穴に差してから浅い方の穴に戻すという技法。
経験未熟の者がやった場合、行ったきり戻って来ないケースなどもある(笑)。

【馬】・・・建築現場で作業をする際に用いられる作業台。角材でガッチリ固定されたモノやベニヤなどで簡易に組み立てられるモノがある。

自分オリジナルの馬を[ディープインパクト]とか[オルフェーヴル]などと勝手に命名する輩もいないではない。
・・・コラーッ、馬違いでしょう(笑)!

【エプロン】・・・もちろん台所などで着用するあれではない(笑)。浴槽(特にユニットバス)の洗い場側に面する立ち上がり部分を差す呼称。たいていの場合、脱着可能。
※用例「エプロン外して配管結んどけ・・・」。その際いきなり花柄の前掛けなどを脱ぎ出したりしてはいけない(笑)!

【男にする】・・・主に建て方などの時に、平積みされた大きな梁材を本来構造材として掛かる向きに起こすことをこう言う。平に寝ている材料を90度回転させて重機で吊り易くするために行う作業。
では、平に寝ている梁材が女性なのかどうかは定かではない(笑)!

 

 

★★★【あとがき的追記】★★★

 

 

「辞典というのもおこがましいですが・・・」等と書いてありますが、内容につきましてはホント、おこがましいですね(笑)m(__)m。

 

【馬】などは時代を感じます。今で言えば『アーモンドアイ』とか『コントレイル』なんて名付けているのでしょうか?・・・(^^;)。

 

 建築用語のマニアックな語彙というものはまだまだあるのですが、ここで書いていたら本編になってしまうので(笑)、またいつの日か【改訂版 建築用語マニアック辞典】でお会いできたらいいですね!

 

でもちょっとだけ書かせて下さい(笑)!

 

【相番(あいばん)】…違う職種の者が同じ工事箇所で同時に作業すること。

仲の悪い者同士がこれをやると本人たちより周りがピリピリしてしまうというリスクを孕んだ微妙な作業(^^;)

【アース】…太陽系第三惑星・・・のことではない(笑)。レンジや洗濯機用のコンセントプレートに付いている過大電流を遮断し地中へ流す回路。世界中のアースから地中に流した電気で地球が回っているという都市伝説的噂もあるが(ないないっ・・・笑)、信じるか信じないかはあなた次第(笑)!

 

・・・切りがないのでこの辺で止めておきます・・・(^^;)。

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