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建築職人ガイドブック17【クリーニング屋】
【クリーニング屋】
工事中というのはとかくゴミや埃などで現場は汚れるものです。もちろんその都度掃除はマメにしているのですが、それでも窓や床などは細かな埃がついてしまいます。そこで最後に登場するのが【クリーニング屋】さんです。
もちろんそこでYシャツやスーツをキレイにするわけではありません(笑)。
[ハウスクリーニング]、家をまるごと徹底的に掃除します。
窓ガラスやアルミサッシは基本、水洗いです。床に掃除機をかけ、微細な埃を吸いとります。
各種洗剤、ブラシにハケ、スポンジ、雑巾、とあの手この手で家をクリーニングしています。
ご希望とあらば、キレイに掃除された床にワックス掛けまでしています!
“家”を一つの商品と考えるのなら、埃ひとつないまっさらな状態でお客様にお買い上げ頂くというのがあたり前田のクラッカーです(これ、関西圏の方たちにしか通じないですかね笑)。
クリーニングされた透き通るような窓から眺める外の景色は格別なものです! これでいよいよ工事も終わりだな~と思える瞬間です。
あ、もちろんリフォーム工事でもハウスクリーニングは承っておりますので新築気分を味わいたい方は是非・・・!
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妄想の私的住宅事情2【勝手口】
前々から疑問に思っていたのだが、何故【台所】のことを”お勝手”と称すのだろうか?
勝手に料理をしたり勝手に洗い物をするから、と言うわけ訳ではないだろう(笑)。謎である(^_^;)。
”勝手”に決めないで頂きたい(笑)!
まぁそこはどうでもいいことで”お勝手”にある出入り口なのでこれを総称して【勝手口】と呼んでいるわけだ。
この【勝手口】、もう一つの家の出入り口である【玄関】に比べるとかなり控え目である。控え目どころではない。存在自体、影が薄いではないか! そもそも設置される場所が家のビハインドというか、裏の目立たない所にひっそりと佇んでいる感がある。
もう人間で言うなら昔の殿様に囲われた”お妾さん”とか、”家政婦は見た”の家政婦さんぐらい日陰者的存在だ(かなり偏見入ってます・・・)。
そんな【勝手口】だが、もう少し存在感を出してもいいのではないだろうか! 場所に関してだが、これはもう厳然たる主役である玄関を差し置いて表舞台に出る訳にはいかない。主役の座は譲るとして、もうクセのある名バイプレーヤーに徹するしかない! となるとやはり家の裏側で個性を光らせる作戦に打って出るべきだ。
場所的に不利ならばその意匠、スタイルで存在感を主張するという手がある。まず勝手口にありがちなアルミのパネルドアは回避したいところだ。玄関に対抗して木製もありなのだが、ここはひとつ大胆にオールステンレス製の銀ピカでアピールしたいところだ。
さらにセキュリティーも指紋認証及びテンキーによる暗証番号オートロック装備で望みたい。(ゴミ出しの時は誠に面倒くさいが・・・)。
玄関にもあるであろう表札だが、こちらも負けずに一工夫欲しい。この場合【裏札】と呼ぶべきか(^_^;)。そもそも玄関から訪問しない輩に対してのモノなので、ここは一般の人に分かられるようでは困る。例えば家主の姓が”佐藤”さんならば”310″(語呂合わせ)とか。”金子”さんならば金色一文字で”子”とか(なぞなぞかっ!)。
もう一つ忘れてならないのがインターフォン(呼び鈴と言った方がそれらしいか・・・)である。これはもうピアノの鍵盤式しかない! どういうことかと言うと、来訪者が正しいメロディーを弾かないと呼び鈴が作動しないというとんでもない代物である。難しい曲だと最後には扉を連打される恐れがあるので、ここは”未知との遭遇”のテーマ曲ぐらいが妥当だろう。扉を開ける際は意味深にゆっくりと開けると雰囲気が出る。さらに扉の隙間からスモークでも出てくれば最高だ(笑)!
最後にここは重要なポイントなのだが、勝手口なのだから”お勝手”に通じる扉でなくてはいけない。これが、開けたら階段下の物入りでしたでは洒落にならない!
それにしても勝手口御用達の[サザエさんの三河屋さん]的方って今でもいるのだろうか・・・(^_^;)?
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建築職人ガイドブック16【タイル屋】
【タイル屋】
タイルの歴史は古く、古代エジプトの時代より用いられているそうです。古過ぎてピンと来ませんが・・・(^_^;)。
そんな古くから用いられているタイルですが現在でもしっかりと使われています。そのタイルを貼るのが【タイル屋】さんです。
最近は少なくなりましたが、キッチンの壁やお風呂にタイルを貼ることもあります。ただ現在の主流工事箇所としては玄関の土間やポーチ部分にタイルを貼るというケースが圧倒的に多いです。
タイルには目地というものが出来ます。タイルとタイルの合わせ目部分ですね。この目地ラインを揃えなければ美しく仕上がりません。まずタイル割という作業をしてからそれに合わせるようにしてモルタルで下地を作って行きます。
貼り方も[圧着貼り]と[団子貼り]の2種類があります。平滑な面に接着剤で貼り付ける[圧着貼り]。モルタルを団子状(団子というよりぼた餅)に練り貼り付けていく[団子貼り]。現在ではほとんど[圧着貼り]が主流です。
タイルを専用の接着剤で貼り付けたら目地セメントと呼ばれるモノをタイルとタイルの隙間に流し込みます。その目地セメントを乾く前にキレイに拭き取ります。
これで完成です。書くと簡単なように思えますがマトモなタイルだけを貼るわけではなく端の部分はちょうどいい大きさにカットしなければなりません。タイルは硬いので専用の工具を使いカットしていきます。これが難しい!
玄関土間や玄関ポーチの場合、水洗いも想定してある程度の勾配を付けていきます。これも難しい。
まぁタイル職人の腕の見せ処です。
古代エジプトのタイル職人も同じようなことをしていたんでしょうかね(^_^;)?