スタッフブログ

家づくりコラム
大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅡ

タケシくんは将来大工さんになりたいってか…そうかそれなら大人になったら斉藤工務店に来なさいっ(笑)!
 
と言うわけで第2回のツールアイテムは《玄能(げんのう)》です(玄翁と書くこともあります)。
 
玄能(げんのう)
 
《げんのう》という言葉はあまり馴染みがないと思いますが《かなづち》とか《とんかち》と言うとイメージが沸くのではないでしょうか!
 
しかしコレ、似て非なるモノでしてプロの大工さんが携えるモノは《かなづち》でもなく《とんかち》でもなく《げんのう》なのです!
 
ではどう違うのか?
まぁたいした違いではないのですが(笑)《げんのう》は頭の部分が左右対称の形をしていますが《かなづち》や《とんかち》は片側がバールやポンチや鏨(たがね)状になっていたりします!
 
実は頭が左右対称といいましたが若干ですが違いがあります。
片方が平ら(若しくはやや窪んでいる)でもう片方は微妙に凸状になっています。
これは何故なのか?
 
釘を打ったり鑿(のみ)を叩く時など平らな頭で打撃し、材料にあまり傷を付けたくない場合の最後の打ち込みの時に、釘の頭だけ打てるように中央部が膨らんでいます!
 
パッと見わからないので、何か記しを付けておくと便利です
ただしプチシールなどはすぐ剥がれてしまうのでお勧め出来ません!
・・・と言いつつも懲りない私の場合ハートマークシールを何度も貼り直していますが・・・(笑)。
 
 
玄能という道具に関してはそれぞれ自分に合ったお気に入りの形状、サイズのモノを所持しているケースが殆どです!
やはりポイントとなるのは柄の部分のグリップ感ですね。みなそれぞれ手の大きさが違うので自分のサイズに合ったモノを選びます。
ヘッド(頭の鋼の部分)の重さも重要でインパクトの瞬間、最大限の力が発揮出来るグラム数のモノを選びます!
重過ぎても軽過ぎてもいけません!
手練れの職人さんともなるとパーツごとに購入し、自分専用にカスタマイズされたマイ玄能を作り上げたりもします!
 
大工さんの使う玄能は例えて言うならプロ野球選手やプロゴルファーのバットやゴルフクラブに相当するのかもしれませんね。
 
もしかしたらイチローのバットのどこかにハートマークのシールが貼ってあるかもしれませんね・・・(笑)!
 
基本的に玄能は釘を打つための道具ですが、釘以外でもいろいろなモノを叩きます!
例えば鑿(のみ)をたたいたり鉋(かんな)の刃の出具合を調整したり、バールに釘をくい込ませたり、材料を所定の場所に叩いて納めたりと、いろいろなケースで使用します!
 
それでもやはり基本は釘打ちの道具です!
ただ最近は現場で釘を打つという作業が減っているのも事実です!
というのも同じ釘打ちでもエアーコンプレッサーによる釘打ち機(後々紹介予定)がさまざまなバリエーションで使用可能だからです!
 
それともう一つの理由としては、現在は釘よりもビスで材料を緊結するケースが圧倒的に多いからです!!締め付ける力は釘の比ではありません。はるかに上回っています!
 
というわけで次回のツールアイテムはそのビスを留める《ドライバー》をご紹介します!
 
まぁ釘を打つ機会が減ったからといって全く打たないというわけでもなく、先述したとおりいろいろな場面で使用する《玄能》は大工さんにとっては欠かせないツールの一つです!
 
ちなみにタケシくん、玄能を上手に使いこなすコツは腕で振るのではなく手首(スナップ)を効かせるようにして「打つべし」だよ(^_-)!
 
それではまた・・・!
家づくりコラム
大工ツールコレクション

大工ツールコレクションⅠ

大工さんはいったいどんな道具を使ってお家(うち)を建ててるんだろう?  
 
山梨県在住のタケシくん(仮名)10才の素朴な疑問に応えるために新企画のスタートです(^_-)!
 
 
タケシくん、大工さんは一言では言えないぐらいいっぱい道具を使ってお家を建ててるんですよ~!
 
というわけで今回から10回に渡って大工職人が家を作るために使う道具(ツール)をご紹介いたします!
 
さて、第1回のツールアイテムは《差し金(さしがね)》&《スケール》。どちらも寸法を測る道具です!
 
 
 
まぁ何が大切かって家を正確に図面通り建てるにはこれらの道具がないとお話になりません。
 
《スケール》とは文字通り寸法(スケール)を測る道具です!
 
引っ掛けて測っても押し当てて測っても同じ寸法になる工夫が施されています(引っ掛ける爪の部分が金具の厚み分アジャストするようになってます)。
 
パッと見《ヨーヨー》に似ているからと言って無闇にぶらぶらさせたりしてはいけません!
かなりの確率で壊れます(笑)。
 
寸法を測れるスチールテープの長さですが5,5メーター、巾が25ミリ程度のモノを大工さんたちは愛用しています!
このサイズが何かと使い勝手がいいみたいです(^_-)!
 
一方《差し金》という道具は寸法を測るにとどまらず多目的に使える万能定規なのです!
 
その昔かの聖徳太子が中国から持ち帰ったという代物だけあって歴史はかなり古いです!
例えばその形状からも分かるとおり材料の直角を出すことが出来ます!
 
通常我々は「矩(かね)を巻く」といいますが《差し金》のどちらかの辺を材料に当ててもう一方の辺に墨をすれば正確に直角墨を出すことが出来ます!
 
その他にも屋根勾配をだしたりとか歪(いびつ)な丸太の直径を割り出したりとかも出来ます!
 
変わったところでは材料の吉兆を占ったりなども出来るそうです(う~ん、家の運気が上昇する寸法とか・・・ラッキー7みたいなものでしょうかね)!?
 
あとは背中が痒い時に《孫の手》としても使用可です(笑)。
 
 
ところで我々大工が使うスケールや差し金には一般的にあまり使われない尺寸法の目盛りが表示されているモノもあります!
 
最近ではセンチ基準のモノが主流ですが未だに尺基準のスケールや差し金を愛用する大工さん(特に木造在来工法の・・・)は大勢います。
 
1尺(しゃく)・1寸(すん)・1分(ぶ)・1厘(りん)。
これらを現在の単位に換算しますと1尺は303ミリ。1寸は30,3ミリ。1分が3,3ミリ。1厘が0,3ミリとなります。
 
さぁみんなでいっしょに覚えましょー(笑)!
 
 
というわけでスケールも差し金もとても大切な道具(ツール)だと言うことです!
あ~タケシくん、だからそれはヨーヨーじゃないって・・・クラッシュ!(^^;)。
 
次回は《玄能(げんのう)》と呼ばれるツールをご紹介します。
 
それではまた・・・!
家づくりコラム
建築士のつぶやき

東北関東大震災

このたびの東北関東大震災において亡くなられた方、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災では多くの方が津波により家を失い大変な被害となりましたが、家を造るものとしては本当に心が痛いです。自然の大きな力にはどんなに家を強くしても太刀打ちできないと思うと残念な気持ちで一杯です。
被災され、避難している方々は皆、我が家に帰りたいと思っていることでしょう。
しかしその我が家がもう無いというのは被災された方でなければわからない思いでしょう。
これから家を建てていくにあたり、少しでも心休まる、帰りたくなる家造りが出来るよう心がけたいと強く感じます。
震災で自動車部品の工場がかなりの打撃を負ったようです。自動車が一つの部品が無くても完成させることが出来ないのと同様に、家も何万という部品、材料か ら出来上がっています。幸いにして我々の建てている木造在来工法は一つ一つが手造りですので、材料を変更したり、現場で工夫することによって補えることも あります。
しかしながらすべてというわけにはいかないので、材料の納品を待つということも出て来ています。お客様にご迷惑のかからない様、最善の努力はいたしますが、今後の情勢も見守っていきたいと存じます。
今回の震災で改めて家造りについて考えさせられましたが、お客様の思いの詰まった家造り今後も精一杯努めていきたいと思います。

家づくりコラム
自然素材について

エコポイント

住宅版エコポイント制度が創設される予定ですが、なかなかはっきりとしたことが決まらないまま、情報が独り歩きしているような感じです。
エコポイントは新築で30万程度のポイントが設定されているようです。ただしそれなりの省エネ住宅にする必要があります。そのためには省エネ法のトップラ ンナー基準相当の住宅もしくは性能表示制度における「温熱環境・等級4」をクリアしなければなりません。30万ポイントというとおそらく30万円程度かと 思われますが、場合によってはその基準をクリアするためには30万円以上かかるかもしれません。またその証明書を取得するのに第3者機関の認定を受けなけ ればならないのでその手数料もかかります。単に30万円分のポイントがもらえるということでこのエコポイントを取得するのではあまりメリットはないように 思えます。むしろ省エネ性能を上げて環境負荷の少ない住宅を建てて環境に配慮するという気持ちで、おまけでエコポイントがついてきた、という感覚のほうが いいように感じます。
また、このエコポイント制度は住宅着工数の減少に対する緊急経済対策の一つでもありますので、周りの雰囲気にあおられない慎重な対応が必要かも知れません。
話は変わりますが、エコとか省エネとかを電気製品や建築物などに求めるケースが多いですが、都市にもっと緑を増やすことも重要なのではないかと感じます。
狭い都市部で樹木を育てるのは大変かも知れませんが、1世帯一本でも緑を増やしていけばもっと地球に優しいような気がします。よくCO2の排出量を杉の木 何本分とたとえますが、その分本当に木を植えられたらどんなにいいことかと思います。環境の問題はこれからまだまだ検討の余地はあると思いますし、また取 り組まなければならない課題だと感じています。

家づくりコラム
建築士のつぶやき

職人さん

お客様にとって家を建てようと考えたときまず気になるのが「いくらぐらいで建つのだろうか」ということではないでしょうか?
一概に坪単価いくらと言えないのが私ども注文住宅の場合です。確かに低価格で坪いくらからと言って売り出している会社も少なくはありません。しかしなが ら、そういった会社はたいていがオプションや含まれていない工事が多く、結果的にはそんなに他と変わらない金額になっていたりします。
それでも低価格の住 宅は存在します。そのような住宅の工事に関わっている職人さんの話を聞くと「あ〜なるほど」と思う部分があります。たくさんの仕事を供給するかわりに、か なり単価を抑えられています。単価といってもそれは職人さんの賃金です。単価が抑えられれば少しでも早く工事を終わらせようとします。すると人間ですか ら、本当に丁寧な家造りができるのかちょっぴり不安を感じます。
日本の住宅産業が会社の利益を追求する方向に進んでしまった結果かもしれません。

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