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東北関東大震災
このたびの東北関東大震災において亡くなられた方、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災では多くの方が津波により家を失い大変な被害となりましたが、家を造るものとしては本当に心が痛いです。自然の大きな力にはどんなに家を強くしても太刀打ちできないと思うと残念な気持ちで一杯です。
被災され、避難している方々は皆、我が家に帰りたいと思っていることでしょう。
しかしその我が家がもう無いというのは被災された方でなければわからない思いでしょう。
これから家を建てていくにあたり、少しでも心休まる、帰りたくなる家造りが出来るよう心がけたいと強く感じます。
震災で自動車部品の工場がかなりの打撃を負ったようです。自動車が一つの部品が無くても完成させることが出来ないのと同様に、家も何万という部品、材料か ら出来上がっています。幸いにして我々の建てている木造在来工法は一つ一つが手造りですので、材料を変更したり、現場で工夫することによって補えることも あります。
しかしながらすべてというわけにはいかないので、材料の納品を待つということも出て来ています。お客様にご迷惑のかからない様、最善の努力はいたしますが、今後の情勢も見守っていきたいと存じます。
今回の震災で改めて家造りについて考えさせられましたが、お客様の思いの詰まった家造り今後も精一杯努めていきたいと思います。
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エコポイント
住宅版エコポイント制度が創設される予定ですが、なかなかはっきりとしたことが決まらないまま、情報が独り歩きしているような感じです。
エコポイントは新築で30万程度のポイントが設定されているようです。ただしそれなりの省エネ住宅にする必要があります。そのためには省エネ法のトップラ ンナー基準相当の住宅もしくは性能表示制度における「温熱環境・等級4」をクリアしなければなりません。30万ポイントというとおそらく30万円程度かと 思われますが、場合によってはその基準をクリアするためには30万円以上かかるかもしれません。またその証明書を取得するのに第3者機関の認定を受けなけ ればならないのでその手数料もかかります。単に30万円分のポイントがもらえるということでこのエコポイントを取得するのではあまりメリットはないように 思えます。むしろ省エネ性能を上げて環境負荷の少ない住宅を建てて環境に配慮するという気持ちで、おまけでエコポイントがついてきた、という感覚のほうが いいように感じます。
また、このエコポイント制度は住宅着工数の減少に対する緊急経済対策の一つでもありますので、周りの雰囲気にあおられない慎重な対応が必要かも知れません。
話は変わりますが、エコとか省エネとかを電気製品や建築物などに求めるケースが多いですが、都市にもっと緑を増やすことも重要なのではないかと感じます。
狭い都市部で樹木を育てるのは大変かも知れませんが、1世帯一本でも緑を増やしていけばもっと地球に優しいような気がします。よくCO2の排出量を杉の木 何本分とたとえますが、その分本当に木を植えられたらどんなにいいことかと思います。環境の問題はこれからまだまだ検討の余地はあると思いますし、また取 り組まなければならない課題だと感じています。
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職人さん
お客様にとって家を建てようと考えたときまず気になるのが「いくらぐらいで建つのだろうか」ということではないでしょうか?
一概に坪単価いくらと言えないのが私ども注文住宅の場合です。確かに低価格で坪いくらからと言って売り出している会社も少なくはありません。しかしなが ら、そういった会社はたいていがオプションや含まれていない工事が多く、結果的にはそんなに他と変わらない金額になっていたりします。
それでも低価格の住 宅は存在します。そのような住宅の工事に関わっている職人さんの話を聞くと「あ〜なるほど」と思う部分があります。たくさんの仕事を供給するかわりに、か なり単価を抑えられています。単価といってもそれは職人さんの賃金です。単価が抑えられれば少しでも早く工事を終わらせようとします。すると人間ですか ら、本当に丁寧な家造りができるのかちょっぴり不安を感じます。
日本の住宅産業が会社の利益を追求する方向に進んでしまった結果かもしれません。