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決めなきゃならないこと!11 番外編【地鎮祭】②
最初に[しゅばつ]と呼ばれるお祓いをし、「お~」という掛け声と共に神様を祭壇中央の[ひもろぎ]へとお迎えする。
まず祝詞を奏上し(「かしこみ、かしこみ・・・」という例のアレである)その後[四方祓い]という色紙を細かく切ったモノを建物の四隅へ舞い散らす。
それが終わると[鍬入れの儀]である。これは祭壇前に作られた忌み砂と呼ばれる小山に三種の神器的な木製の鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)を使って行われる儀式である。まずその家の設計者が鎌を持ち小山の上に立てられたその土地の草木を刈り取り、次にお施主様が鍬で小山を「えいえいえい」という掛け声と共に三回鍬を振るい小山を崩す。さらに施工業者の代表者がこれまた「えいえいえい」と三回鋤を小山に突き刺す。
ちょっと緊張する場面である。緊張し過ぎて声が裏返ってしまっても笑ってはいけない(^_^;)。廻りも大人の対応でスルーして頂きたい。
鍬入れの儀が終わると次は玉串奉典の儀へと移る。
これにもちゃんとした作法がある。まず神主さんから榊の小枝を受け取り祭壇へと向かう。一礼の後、枝の根元を時計廻りにて祭壇側へと向ける。静かに祭壇前部の榊置き場へ玉串を置いた後、2礼2拍手1礼をご作法とし、それが終われば速やかに退場する。
基本的には列席者全員がこれを行うのだが、人数が多い場合などは代表者がこの所作を代表して行う。
これが終われば、再び神主さんの「おー」という掛け声と共に神様をお見送りする。
おおよそこれら一連の儀式が終わるまで30分から40分。
儀式終了後にはご神酒にて列席者全員で乾杯である(現在はコロナで割愛しているが…)。もちろん飲み過ぎ注意である・・・(^^;。
以上が地鎮祭である。
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決めなきゃならないこと!10 番外編【地鎮祭】①
日本には八百万の神様がいるという考えが古くからある。真偽のほどは「信じるか信じないかはあなた次第・・・」(笑)というところなのだが、前提としてはそういうことだ。
地鎮祭はその土地の神様に工事の無事とそこでの暮らしの幸せを祈念するという儀式である。もちろん地縛霊を徐霊するというのとは別物である(^_^;)。そのあたりはハッキリと区別したいところだ!
まず地鎮祭に先立ち、工務店サイドはその土地に建築予定の建物の形をナイロンテープ等で明示する。その行為を【地縄張り】と呼ぶ。それによってその土地のどのあたりにどれぐらいの大きさの建物が建つのかわかる仕組みとなっている。
その地縄の中に地鎮祭用の祭壇を設ける。祭壇の周りに4本の青竹を立てその竹を注連縄(しめなわ)というもので横にぐるりと縛り、その縄に紙(し)でと呼ばれる稲妻状に切った紙を一辺に4枚ずつ挟んでいく。
祭壇には神様のお宿りになる[ひもろぎ]と呼ばれる榊の木を祭壇上部中央に据え、その周りにお神酒や海の幸、山の幸等をを供える。奉献と熨斗紙に記されたお酒なども載せたりする。祭壇右手前あたりに[忌み砂]と呼ばれる高さ30センチほどの三角錐の小山を作る。その山がその土地の見立てというわけである。
準備が整えば装束を身に纏った神主さんが「これより○○様邸地鎮祭の儀を祭行致します」という挨拶の後、厳かに地鎮祭が始まるのである。
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決めなきゃならないこと!9 【日程編】②
地鎮祭当日、暑いながらも晴天に恵まれ、あとは、祭行を待つばかり。先週の土曜日に家族総出で草むしりをした甲斐あって(もちろん実働はご主人ただ一人・・・笑)、建築予定地は小綺麗になっている。そこへ青々とした竹が4本立ち、その竹には注連縄(しめなわ)が結ばれている。その中に祭壇が設けられ、そこにお供え物が並べられている。
それではその【地鎮祭】とはいかなるものなのか?
次回[番外編]ということで地鎮祭の詳しい様子をご説明したいと思う!
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決めなきゃならないこと!8 【日程編】①
結婚式は仏滅より大安の方が良いし、葬式は友引を避けたい。日本人の93パーセント(推定)の方が思うであろう日取りである。
建築においてもその辺の日取り的なことというのは多少なりとも絡んで来るものである。。
まず大野さん夫妻にはいつまでに竣工したいのかを決めてもらう! 夫妻の希望としては現在妊娠中の公佳さんの出産予定日が11月28日。そこから公佳さんは1ヶ月ほど実家である福島県へ里帰りの予定。そうなると年末のクリスマスあたりには竣工させてもらいたいと思っている。
今は6月。工務店からは着工から5ヵ月は工期をみてもらいたいと伝えられている。逆算すると7月末か8月上旬には着工したいところだ。
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決めなきゃならないこと!7【仕様】編③
最初はどうしても理想を追うので予算はオーバーするケースが多い。
大野さんの場合も例外でない。トホホ・・・である。金に糸目をつけず自分の思い描いた理想の家が建てられれば言うことないのだが、世の中それほど甘くない(^_^;)。
ここからは見積り金額削減に向けての闘いだ。もう財務省官僚並みの算盤勘定で臨む覚悟が必要だ(笑)。
減額するということは、何かを無くすか、ワンランクグレードの低い材料を選ばなければならないということだ。何を落とすか? 夫妻の共通認識で事が進めばいいが、お互いの主張がぶつかり合うと家庭内扮装勃発の恐れが生じる(^_^;)。
経験則的に言わせてもらえば、旦那さんに妥協して頂いた方が丸く納まる場合が多い。あまり楽しくない作業かもしれないが避けては通れない道のりである(^_^;)。
大野家の場合はご主人の書斎の仕様を下げて、外壁、屋根材の仕様をもう少しリーズナブルなものへと変更して、予算内ギリギリで決着を見たようである!
この段階で建物の仕様の9割り方は決定されているのだが、100%ではない。細かいところで現場が始まってから決めなければならないモノというのもある。予算もあることなのでその範囲内で選択、決定を強いられる。
さて、間取り、仕様、見積りが決まり、おおよその工期も決まったので、工務店と契約書を交わす。25年ローンの審査も終わり、後は着工を待つばかり。
もう決めることはないだろうと、高を括っていた大野夫妻。
実は・・・。
ここからは、日程等のスケジュール決定などが待ち構えているのであった。