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家づくりコラム
妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情3【トイレ】

 

 トイレ・・・これほど個室の似合う場所はない!
 当然と言えば当然だ(通常定員1名だ)。この大前提を利用してもっと素晴らしい空間に出来ないだろうか!?
 トイレこそ”家”にとって無くてはならないスペースである。最悪浴室がなくとも生きて行ける! だがトイレがない家は困る。出るモノは出るのだ(笑)。
 トイレは一つよりも二つあった方が何かといい。朝のお出掛け時間帯に重なるのは世の習わしだ。
 しかも完全個室というのがいいではないか! たいてい鍵まで付いているし、推理小説用語を使わせて頂けるなら完璧なる【密室】である。便器に座ればもうそこは自分だけの癒される空間だ。
 こんな素敵な空間が家の中に、1つ、ないし2つではもの足りない。家族4人暮らしなら、一人にひとつずつ[マイ・トイレ]があってもいいのではないだろうか。お父さんトイレ、お母さんトイレ、息子トイレ、娘トイレ。子供部屋とかお父さんの書斎を作るよりぐっと少ないスペースでこと足りるのではないだろうか!? 余ったスペースでリビングをもっと広くとってもいいし、贅沢な吹き抜けなんかを作ってもお釣が来てしまう。
 そのためには快適な個室に堪えうる仕様でなければならない。
 まずトイレに無くてならないモノ。それは便器だ(まぁこれがあるからトイレなのだが・・・笑)!
 便器は陶器で致し方ないが、便座部分をどうにか出来ないだろうか。座り心地には拘りたいところだ。たいていはプラスチック樹脂製のモノが主流だがソファーのように革張りとか、肌触りの良い布張りとか・・・。
 長時間居たい方にはリクライニング機能があると便利だ。便座の蓋がそのまま背もたれになれば良いではないか(タンク付きは厳しいが・・・)。そうなるとひじ掛けも欲しくなる。今は壁掛けリモコンが主流だがかつてのウォシュレット便座には便座の横に機能装置が付いているものがあったがそれを内蔵したまま、ひじ掛けに出来ないだろうか!?
 また、脱臭機能も充実させたい。焼き肉屋にあるような強力なファンが天井に内蔵されているとか・・・。さらにアロマの香りで部屋を満たすのもいいかもしれない!
 トイレで本や雑誌を読むという習慣の方もおられると思うが、そうなるとちょっとしたライティングデスク的なものも必要だろう。便器の正面が扉ならそこから飛行機や電車の背凭れ裏側に付いているような折り畳み式テーブルが倒れて来るというのはどうであろうか。距離的にはちょうどいいような気がするが・・・。
 そんなことしているとドリンクサービスも欲しくなる(笑)。一杯のコーヒー片手に、読書やタブレットで映画鑑賞などもいいかもしれない。
 便座部分がオフィスの椅子みたいに回転すればなおよろしい! 身体をひねらずともトイレットペーパーは取れるし、壁側面に収納棚でもあれば立たずして必要なモノが手に入る。まぁ機能的に可能かどうかはトイレメーカーさんに聞いてみないとわからないのだが・・・(^_^;)。
 
 とにかくトイレこそ最強の個室であることは確かな事実である!

家づくりコラム
建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック17【クリーニング屋】

【クリーニング屋】

工事中というのはとかくゴミや埃などで現場は汚れるものです。もちろんその都度掃除はマメにしているのですが、それでも窓や床などは細かな埃がついてしまいます。そこで最後に登場するのが【クリーニング屋】さんです。
もちろんそこでYシャツやスーツをキレイにするわけではありません(笑)。
[ハウスクリーニング]、家をまるごと徹底的に掃除します。
窓ガラスやアルミサッシは基本、水洗いです。床に掃除機をかけ、微細な埃を吸いとります。
各種洗剤、ブラシにハケ、スポンジ、雑巾、とあの手この手で家をクリーニングしています。
ご希望とあらば、キレイに掃除された床にワックス掛けまでしています!
“家”を一つの商品と考えるのなら、埃ひとつないまっさらな状態でお客様にお買い上げ頂くというのがあたり前田のクラッカーです(これ、関西圏の方たちにしか通じないですかね笑)。

クリーニングされた透き通るような窓から眺める外の景色は格別なものです! これでいよいよ工事も終わりだな~と思える瞬間です。
あ、もちろんリフォーム工事でもハウスクリーニングは承っておりますので新築気分を味わいたい方は是非・・・!

家づくりコラム
妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情2【勝手口】

 

 前々から疑問に思っていたのだが、何故【台所】のことを”お勝手”と称すのだろうか?
 勝手に料理をしたり勝手に洗い物をするから、と言うわけ訳ではないだろう(笑)。謎である(^_^;)。
 ”勝手”に決めないで頂きたい(笑)!
 まぁそこはどうでもいいことで”お勝手”にある出入り口なのでこれを総称して【勝手口】と呼んでいるわけだ。
 この【勝手口】、もう一つの家の出入り口である【玄関】に比べるとかなり控え目である。控え目どころではない。存在自体、影が薄いではないか! そもそも設置される場所が家のビハインドというか、裏の目立たない所にひっそりと佇んでいる感がある。
 もう人間で言うなら昔の殿様に囲われた”お妾さん”とか、”家政婦は見た”の家政婦さんぐらい日陰者的存在だ(かなり偏見入ってます・・・)。
 そんな【勝手口】だが、もう少し存在感を出してもいいのではないだろうか! 場所に関してだが、これはもう厳然たる主役である玄関を差し置いて表舞台に出る訳にはいかない。主役の座は譲るとして、もうクセのある名バイプレーヤーに徹するしかない! となるとやはり家の裏側で個性を光らせる作戦に打って出るべきだ。
 場所的に不利ならばその意匠、スタイルで存在感を主張するという手がある。まず勝手口にありがちなアルミのパネルドアは回避したいところだ。玄関に対抗して木製もありなのだが、ここはひとつ大胆にオールステンレス製の銀ピカでアピールしたいところだ。
 さらにセキュリティーも指紋認証及びテンキーによる暗証番号オートロック装備で望みたい。(ゴミ出しの時は誠に面倒くさいが・・・)。
 玄関にもあるであろう表札だが、こちらも負けずに一工夫欲しい。この場合【裏札】と呼ぶべきか(^_^;)。そもそも玄関から訪問しない輩に対してのモノなので、ここは一般の人に分かられるようでは困る。例えば家主の姓が”佐藤”さんならば”310″(語呂合わせ)とか。”金子”さんならば金色一文字で”子”とか(なぞなぞかっ!)。
 もう一つ忘れてならないのがインターフォン(呼び鈴と言った方がそれらしいか・・・)である。これはもうピアノの鍵盤式しかない! どういうことかと言うと、来訪者が正しいメロディーを弾かないと呼び鈴が作動しないというとんでもない代物である。難しい曲だと最後には扉を連打される恐れがあるので、ここは”未知との遭遇”のテーマ曲ぐらいが妥当だろう。扉を開ける際は意味深にゆっくりと開けると雰囲気が出る。さらに扉の隙間からスモークでも出てくれば最高だ(笑)!
 最後にここは重要なポイントなのだが、勝手口なのだから”お勝手”に通じる扉でなくてはいけない。これが、開けたら階段下の物入りでしたでは洒落にならない!

 それにしても勝手口御用達の[サザエさんの三河屋さん]的方って今でもいるのだろうか・・・(^_^;)?

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建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック16【タイル屋】

【タイル屋】

タイルの歴史は古く、古代エジプトの時代より用いられているそうです。古過ぎてピンと来ませんが・・・(^_^;)。
そんな古くから用いられているタイルですが現在でもしっかりと使われています。そのタイルを貼るのが【タイル屋】さんです。
最近は少なくなりましたが、キッチンの壁やお風呂にタイルを貼ることもあります。ただ現在の主流工事箇所としては玄関の土間やポーチ部分にタイルを貼るというケースが圧倒的に多いです。
タイルには目地というものが出来ます。タイルとタイルの合わせ目部分ですね。この目地ラインを揃えなければ美しく仕上がりません。まずタイル割という作業をしてからそれに合わせるようにしてモルタルで下地を作って行きます。
貼り方も[圧着貼り]と[団子貼り]の2種類があります。平滑な面に接着剤で貼り付ける[圧着貼り]。モルタルを団子状(団子というよりぼた餅)に練り貼り付けていく[団子貼り]。現在ではほとんど[圧着貼り]が主流です。
タイルを専用の接着剤で貼り付けたら目地セメントと呼ばれるモノをタイルとタイルの隙間に流し込みます。その目地セメントを乾く前にキレイに拭き取ります。
これで完成です。書くと簡単なように思えますがマトモなタイルだけを貼るわけではなく端の部分はちょうどいい大きさにカットしなければなりません。タイルは硬いので専用の工具を使いカットしていきます。これが難しい!
玄関土間や玄関ポーチの場合、水洗いも想定してある程度の勾配を付けていきます。これも難しい。
まぁタイル職人の腕の見せ処です。

古代エジプトのタイル職人も同じようなことをしていたんでしょうかね(^_^;)?

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妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情1【玄関】

 

 玄関、それは家の顔!
 と、昔からよく言われるがちょっと待てよ。玄関は顔なのか?
 男顔? 女顔? それとも変顔?
 顔と言うからには目、鼻、口、耳に相当する部分があるわけだ。のっぺらぼう、ということはあるまい!
 玄関の定義がなんなのかは定かではないが、とりあえずメインで家の出入りをする所と言ったところではないだろうか。
 当然出入り口なのだから、扉、若しくは引き戸と言ったモノが存在するわけである。それを顔のベースと想定するのが妥当なのであろう(もう勝手に断定)! 形状に関してはこの先の妄想力!? を高める意味でも木製の片開き扉と言うことにして頂きたい!
 まぁ、男顔、女顔はさておき、口に相当する部分には何を持って来るか? これはやはり[ポスト]がふさわしいのではないだろうか!? もちろん向きは横向きがよろしい!
 ニヒルな笑みを浮かべている方(やや右肩上がり)の顔はこの際除外させて頂き、普通は玄関扉の中央やや下目(しため)で水平に設置するのが望ましい! ポスティングされる方たちには腰を屈めての投函ということになるが、正しい玄関顔のためには目をつむって頂くことにする。
その際、投函物を途中で止められると舌を出しているように思われるので投函者たちには予め注意喚起を促しておくことをお勧めする。
 口の脇に可愛いエクボが欲しいとか魅惑的な泣きボクロがあればいいのに、などと思ってはいけない! 一歩間違えるば施工業者の瑕疵ではないかと思われる危険性をはらんでいるので要注意だ!
 次に鼻だがこれは口であるポストの上に配置するのが望ましい(当然だ)。では鼻に相当するものは何か? これはもう古式ゆかしい鋳物のライオン顔のノッカーでしょう!
 何故あの手のモノがライオンなのかは不明なのだが、これがパンダや象だったりすると威厳や風格が損なわれる恐れがあると言うことだろうか(象は捨てがたいところなのだが・・・)。そこはさておき、鼻には[ライオンノッカー]。これで決まりだ! ただ、ノッカーであるワッカが鼻ピアスに見えてしまうというところだけはご勘弁願いたい。
 口、鼻とくれば次は目だ。ここは大事なポイントだ。目は口ほどにモノを言う、と言うではないか! やはり小さなガラス窓をライオンノッカーのやや上部に左右対称に嵌め込むのが良いであろう。
 眼鏡顔を想定するなら四角でも良いが通常ならば丸窓を選びたいところだ。一工夫するなら左目が丸で右目が細い横長スリットだとウィンク顔に見えたりもする(^_-)。もう千客万来の表情だ(笑)。間違っても斜め逆三角形の窓などを付けてはいけない! 拒絶感バリバリである(防犯上はよろしいかもしれないが・・・)。
 最後に耳だが、これは玄関扉上部の両脇にブラケット照明を設置すれば🆗だ! 通常片側に一ヶ所なのだろうがこの際多少の出費はご勘弁願いたい。欲を言えばセンサーライトだとなおよろしい!
 もうこれでれっきとした顔の出来上がりである。まぁ美男、美女かはともかくとして・・・。ただこの配置を少しでも誤ると、お正月の福笑いの失敗作みたいになってしまうので注意して頂きたい(笑)!
 
あれっ? そう言えばこの玄関、取手がないけどどうやって開けるのかな!?(^_^;)

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