スタッフブログ

家づくりコラム
建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック15【畳屋】

【畳屋】

古い例えで「女房と畳は新しいほうが・・・」なんて言いますが、思っていても口に出さないのが賢明でしょう(^_^;)。
確かに新しい畳は見た目も匂いもとても気持ちのいいものです。
実は畳と言ってもいろいろな種類があります!
まず床(とこ)と呼ばれる畳の芯材が藁で作った【本床】やスタイロフォームをMDFで挟んで作った【スタイロ床】などがあります。もちろん【本床】のほうがお値段は高いです(^_^;)。
畳表(表面の青々とした部分)も九州熊本産の井草(こちらが主流)を使ったものや沖縄県産の井草を使った琉球畳などがあります。
琉球畳は半畳タイプが主流で見た目の良さから近年用いられることが多くなりました。
その他にも畳の縁有りか無しかなど。
畳はたいていの場合和室に敷かれます。きっちり隙間なく敷き込む技術が要求されます。言うまでもなく【忍法畳返し】的な技は要求されません(笑)!
最初に畳は新しいほうがいいなどと言いましたが古い畳もそれなりに味があっていいものです(^_^;)!

家づくりコラム
妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情 序

 

 我々が人間生活を送る上で[衣・食・住]というものは欠かせないものだが、我々工務店の仕事はその中の一つ[住]に深く関わりあっている。
 [住]の中でも根幹をなすのが”家”である。では、我々はその”家”もしくは”住宅”についてどれほど多くのことを知っているのであろうか?
 漠然と”家”と言ってもそこにはいろいろなパーツがあり、それらが渾然一体となり絶妙なバランスで寄せ集まって一つの”家”というものを形作っているわけだ。で、今回の企画はそのパーツを改めて見直して見ようではないか、という極めて学術的かつどうでもいいような(笑)プロジェクトである。
 しかも、これはかなり私的な妄想が含まれているので、これからマイホームを建てたいと思われている方にとってはあまり(・・・というかほとんど)参考にならないということをあらかじめここに明記させて頂く所存である(^_^;)。
 さらに弊社社員からは、「社長、会社のイメージが・・・」と危惧する声が多数寄せられているのだが、これも社長である私の独断と偏見に満ち溢れたコラム的なモノなので、弊社の基本理念、及びコンプライアンス等とは別ものであるということを予めお断りさせて頂きたい所存である(^_^;)。
 所存ばかり多くて恐縮なのだが(笑)、最後に一つ、このコラムをご覧になった多くの皆様が少しでも建築、及び”家”に対して興味を抱いて頂ければ誠に幸せであり、ありがたい、ということを明記し、ご挨拶と代えさせて頂きたい所存であるm(__)m!

家づくりコラム
建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック14【建具屋】

【建具屋】

建具とは・・・主に内装の扉及び引き戸のことです。図面上ではWD記号で表記されます。
建具屋さんのお仕事は障子や扉、引き戸などを作ることです。
扉と言っても蝶番の種類によっていろいろな納め方があります。平蝶番(丁番)と呼ばれる本当に蝶の羽のような形をしたもの。スライド丁番と呼ばれる丁番自体が表面に見えないもの。ヒンジと呼ばれる扉の上下で回転軸を回すもの。様々です!
建具屋さんはまず内法(うちのり)と呼ばれる建具枠の内寸を計ります。
その内法寸法を元に扉や引き戸を製作していきます。
建具には必ず引き手とか取手(とって)と呼ばれる金物、もしくはそれに類する細工が必要です!
それらを取り付け建付(たてつ)け調整をします。重量のある引き戸などにはVレールと呼ばれるアルミ製のレールを埋め込んだりもします。

最近は各建材メーカーさんが枠とセットの建具を販売しているので、造作で作る建具が減少しているのも事実です。
ただオリジナルの建具の場合、全てがオーダーメードなので納まりは確かにキレイです!
微妙な建付けを合わす建具屋さんの鉋(かんな)使いはミクロン単位の技なので一見の価値ありです!

家づくりコラム
建築あるある秘帖

建築あるある秘帖11【触ってはいけないモノ】いよいよ最終回

「触らぬ神に祟りなし」などと言う言葉があるが、出来れば神様にもそのあたりの対応は大人の対応で望んでいただきものである(笑)!
 とは言うものの、寝ている子供と神様にはなるべく触れない方が身のためかもしれない・・・(^_^;)。
 建築においても、うっかり触ったがために窮地に追いやられるケースというものが少なからず存在する。
 今回はそんな”あるある”である。
 まず多いのが家電製品に絡む災厄である。特に古い”エアコン”。これは要注意だ! エアコンが設置してある壁面の工事でどうしてもエアコンを外さなければならないケースというものがある。しかもそれをまた元に戻さなければならないといった場合に、モノを復旧後に壊れるというケースが多々ある。今まで普通に使えていたのに・・・と良く言われるのだが、家電製品の宿命でちょっとした振動や、僅かな衝撃で作動しなくなるという場合がある。
 エアコンの次に多いのがTVと照明器具である。
 TVなどは一度主電源を切ったがために(普段は待機電源)永遠にブラックアウトとか、アンテナの同軸ケーブルを差し替えただけで[ビーキャスガードが正しく挿入されていません]などというこちらにしてみれば濡れ衣的な表示が出現したりする。正しく挿入してるのに画面はそのままとか・・・(^_^;)。
 TV本体自体の寿命なのかもしれないが、何故このタイミングで・・・というケースが往々にしてある(^_^;)。
 照明器具などもクロス張り替えの際に一度外して戻してみたら、灯りがつかないとか(昔の白熱灯や蛍光灯によく有りがちであるのだが・・・)、こちらも何故このタイミングで・・・というほどに絶妙な間でタマ切れになったりする。
 我々の業界ではこのような現象を【トドメの一撃を与える】または【渡したくないけど引導を渡してしまった】と称している(^_^;)(笑)!
 我々がそのモノに触れなければあと1日、もしくは1カ月持ったかもしれない製品を触れたがために壊れるキッカケを作ってしまうというなんとも切ない現象である。
 だからと言って工事の都合上、タッチせざるを得ないのでこのような現象を回避するのは難しいものである。
 
 言うまでもないが【トドメの一撃】だからと言って奥義とか必殺技があるわけではないのであしからず・・・・(ー_ー;)。

家づくりコラム
建築あるある秘帖

建築あるある秘帖10【建築現場車事情】

 工事現場へは基本、車での通勤。これ、たいていの建築職人のライフスタイルである。朝の満員電車に揺られるという過酷な状況は回避出来るのだが行った先で車を駐車しておかなければならない。
 こんな狭い場所に止めるんですか? という駐車スペースに10回ほど切り返しを要したとしても現場に止められるスペースがあればまだ良い。状況によっては止められるスペースのない現場もある。近くにコインパーキングでもあればそこに止めるのだが、ない場合は誠に困る。
 路上駐車もリスクがあるし、周り近所に迷惑だ。致し方なく遥か遠くのコインパーキングまで車を持って行く。現場に戻って来て何かの道具を忘れていたりすると・・・悲劇である(^_^;)。
 一番最悪なのが帰る時に車の鍵を現場に忘れた場合である。今日1日の疲れがどっと押し寄せる瞬間だ。
 また現場に車を止められたにしても、車に鍵を閉め忘れた場合にたまたま車上荒らしに合い貴重な道具や鞄を盗まれるというケースもある。
 鍵を掛けない自分が悪いのだがショックはショックである。
 大雨の翌日、整地されていない駐車スペースに突っ込んでタイヤがぬかるみに入り脱出出来なかったりとか、途撤もない急坂の途中にある駐車場で究極の坂道発進なくしては脱出できないという難易度Aクラスの駐車場に止めざるを得ないケースなどもある。
 それでも我々建築職人は道具や材料を車で運搬しなければ仕事にならないので必然的に車を使わざるを得ないのである。

 専用のお抱え運転手でもいればいいのだが・・・(^_^;)。
 

家づくりのこと、
お気軽にご相談ください

営業時間
8:00~18:00
定休日
日曜日
第2、第4土曜日・祝日

ご見学をご希望の方はこちらをご覧ください