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建築職人ガイドブック8【設備屋】

 

【設備屋】と言ってもピンと来ない方もいらっしゃると思いますが主にいわゆる【水道屋】がメインです。家の中で配管関係を担当する方々の総称で、そのなかには【ガス屋】さん、【床暖房屋】さん、【太陽光パネル屋】さんなどが含まれます。
水道は電気と同じくライフラインの一翼を担う重要なアイテムです。これがないと家での生活が成り立ちません。
まず、どんな工事をするのか?
家の中でお湯や水を使うところはどこか? 。トイレ、浴室、洗面所、台所などがありますがそれらの場所にお湯、水の配管を外部から引っ張って行きます。昔は鉄管でしたが今は架橋ポリエチレン管という管を使って配管します。たいていの場合、水が水色、お湯がピンクの保温材で被覆されています。視覚的に分かりやすいですね。
水が出ればそれらを排出する排水口が必要となってきます。お湯、水の配管と共に排水のパイプも床下から這わせます。
現在は骨組みを建てる前に剛床(ごうしょう)という床捨て貼りをするので、配管関係は床を敷かれる前に予め設置される場所の近くまで配管しておきます。それからある程度外部が囲われた後、床下を潜って配管を立ち上げます。

簡単に潜ると言っても建物の床下は狭いです(^_^;)。スリムで小柄な方ならいいですが、太って大柄な方は大変です。潜ったきり出て来れない人もいたりします・・・ジョークですからね(笑)。潜ることによって2キロほど痩せたいところですが、そう都合良くはいきません(笑)。

圧を掛けて漏れが無いことを確認後、仕上げ工事にて衛生機器等の器具を取り付けます。
快適な暮らしを実現するにはなくてならない工事です。

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建築職人ガイドブック7【屋根屋】

【屋根屋】
上から読んでも下から読んでも・・・いや、そういうことじゃありません(笑)!
屋根の仕上げ材によって瓦屋さんだったり、板金屋さんだったりします。弊社の場合、ガルバリウム鋼板が多いので板金屋さんが屋根工事をすることになります。
もちろん屋根の上での作業なので雨、風、強烈な日射しを遮るものはありません。過酷です。
それでも屋根の上から見る景色は格別です。一般の方が普段見れない風景を屋根職人さんたちは見ながら仕事をしています!

まぁ景色に見とれてる余裕などないでしょうが・・・(笑)。それでも上から街の景色を眺めるのは気持ちのいいものです。
ただ屋根屋さんの一番の仕事は雨漏りをさせないで家を守ることにあります。その際、大切なのが仕上げ材の下に敷く【ルーフィング】という防水シートです。これがきっちり施工されていれば、屋根からの雨漏りの85%は防げます。
もちろん屋根もいろいろな形状があります。
切り妻、と呼ばれる【へ】の字に似た形の屋根、寄せ棟、と呼ばれる三角錐的な屋根、片流れ、と呼ばれる一方向だけに傾いた傾斜を持つ屋根。いろいろです。一般的には【谷】と呼ばれる部分の少ない屋根形状ほど雨漏りのリスクは減ると言われています。
そこを雨漏りさせないのは後は屋根職人さんの巧みな技術の問題です!
経験と知識の合わせ技ですね。

それと毎年やって来る【台風】も屋根屋さんにとっては頭の痛い問題です。屋根が台風によって壊れたとなれば通常業務に加え、飛び込み的に依頼される仕事なのでスケジュール調整が非常に難しいとのことです。

高所での作業が常なのでとにかく安全に的確に作業してもらいところです!

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建築職人ガイドブック6【大工】

三銃士ならぬ三大工⁉

【大工】
家を建てる=大工さんが家を作る。
そんなイメージってありますよね。
まぁ当たらずとも遠からず、ということなんですが、もちろん大工さん一人の力では【お家】は完成しません!
が、しかし・・・建物を作る上でその建物に携わる率が、他の建築職人さんたちに比べ圧倒的に高いです!
まず建物を組み上げる前の土台設置。さらに骨組みを組み上げる建て方。さらに屋根の下地を作り、耐震金物取り付けや耐力壁作り、サッシを入れて外部仕上げ材の下地作り。
さらに床材を貼ったり、建具枠を作り、階段を架けて、造作家具なども作り、内装仕上げ材の下地である石膏ボードを貼ったり、等々やることはかなりあります。書いているだけで疲れます(^_^;)。
こうして書いてみると仕事としては他の建築職人さんたちの下地工事が多いですね。でもですね、下地がきっちりしていないと仕上げ工事もキレイには仕上がらないのです・・・!
そして大工さんたちは数字に強くなくては勤まりません(^_^;)。図面に記載されているのは線以外はほとんど数字なので・・・。数字、というか寸法というものは建築の世界においては絶対です! これが違えば全てが狂って来ます。基本、大工さんたちの頭脳は理数系なのでしょう(もちろん例外な方もいらっしゃいます)。
だからと言って、連立方程式や微分積分、三角関数がめちゃくちゃ出来るという訳でもありません(^_^;)。
数学の基本である足し算引き算、かけ算わり算が出来ればなんだかんだ言ってもなんとかなります(笑)!
フェルマーの最終定理を証明せよ、なんて言わないので大丈夫です(笑)。
という訳で、大工さんというのは舞台で言えば【主役】で2時間出ずっぱりということになるんでしょうがギャラは脇役の方たちと対して違いはありません(^_^;)。
お施主様にとってはコスパの高い存在ですね(笑)!

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建築職人ガイドブック5【足場屋】

【足場屋】

現在の木造一般住宅の場合、大抵の場合2階建てです。
家を作るにあたり何がなければ困るかと言えば建物外周部の作業が出来る仮設足場です。仮設というだけあって必要無くなれば取り外します。儚いですね~。それでも足場職人は黙々と作業を進めます!
ある意味その建物に関わる職人たちの命綱的なモノなので作業をしている職人さんたちには足を向けて眠れません・・・ということにしときます(^_^;)。
まず建物からある一定の距離をとり、ベースと呼ばれるアジャスト金具を配ります。それに縦軸となるパイプの廻りに差し口の付いた単管パイプ(通称タテジもしくはAと呼ばれる)を差していき、そこへ横軸の単管パイプ(こちらは縦のパイプの差し口に上から落とし込めるようコノ字形状)を差していき水平を取ります。建物の大きさや形によりこの横軸パイプの長さはまちまちです。これをいかに上手く組み合わせるかが足場職人の腕の見せ所です。
建物外周部の形が出来上がればタテジにブラケットと呼ばれる足場板を支える金具を取り付け、そこに足場板(通称アンチと呼ばれるもの)を嵌め込んでいきます。これも最適な高さにセットしなければなりません。通る度に頭をぶつけるようでは仕事になりませんので・・・(^_^;)。
アンチを組みながら要所要所で振れど止めの筋交いを補強で入れて行きます。さらに足場最上段で火打ちと呼ばれる水平方向の振れ止めも取ります。
最後に養生用のメッシュシートをタテジに巻き付け完了です。
解体はこの逆の手順でばらして行きます。

現在はほとんどが建物を組み上げる前に先行して足場を組むので、最上段のあたりの足場を組む時は高所恐怖症の人では勤まりません(^_^;)。
この足場があってこそ建築職人たちは安全に効率良く作業を進められる訳です。
完成時には影も形もなくなっていますが、我々の記憶の中で建物の一部として生き続けているので(大袈裟ですが・・・)みんなの安全のために頑張るように・・・(^-^)v。

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建築職人ガイドブック4【基礎屋】

【基礎屋】

ようやくというかいよいよというか、今回は建築職人らしい(いや、ズバリ職人です!)方の登場です。
通称【基礎屋】さん。家を下から支える基礎と呼ばれるコンクリート部分を作る方々です。昔風に言うならば「縁の下の力持ち」 的なところなのでしょうか。
約30坪ぐらいの延床面積の建物の総重量っていくらぐらいあるかご存知ですか?
聞いといて何ですが私にも分かりません(^_^;)。まぁ想像するに、相当な重量であることは確かでしょう。それを支えるのですから強固なものでなければなりません。
そうでなければダルマ崩しを失敗したような状態になってしまいますからね。
ではその強固な基礎はどうやって作られるのか?
まず[遣り方]という建物の配置と高さを表したモノに則り、根切りという作業をします。建物外周部を建物の大きさに沿って土を掘って行きます。その際ユンボ、と呼ばれるパワーショベルで土をかき出して行きます。
その後砕石を敷き、防湿シートで覆います。そこから基準に見合う鉄筋を配筋していき、瑕疵担保保証の検査を受けます。それに適合すれば[べた基礎]と呼ばれる耐圧盤を生コンクリートで打設します。
その後基礎立ち上がり部分の配筋をし、型枠を組んでアンカーボルトやホールダウンと呼ばれるアンカー系を並べます。
そして再び生コンクリート打設。
その後養生期間を経て型枠をばらします。

作業的にはこんな流れなのですが職人たちはこれらの作業を屋根なしの100%屋外で行います!
これはどういう事かというと雨、風はもちろん暑さ、寒さもモロに受けると言うことです。となれば、タフな肉体でなくては勤まりません。
その昔、【基礎屋】さんのことを、上棟時率先して骨組みの一番高い所で作業するところから【鳶】だとか【頭(かしら)】などと呼ばれていた時代がありましたが、今は建て方の時でもめったに上には上がりません。むしろ地中にガッチリと鉄筋を絡ませているので【モグラ】と呼んだほうがいいのではないでしょうか(呼んでいるのは私だけですが・・・)?
というわけで基礎が出来上がれば次は家を組み上げるために必要な足場です。
次回はこの【足場職人】さんをご紹介します。

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