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決めなきゃならないこと!4【間取り(ゾーニング)】編④
法規的な問題や予算的な問題で制約というものは必ず存在する。その中で如何に自分の理想に近い建物を作るかが家作りの醍醐味であり、難しいところだ。
そうするためには工務店とお施主様が二人三脚で協力し合わなければならない。打ち合わせ、選択、決断の末に理想のマイホームが現出するわけだ。
さぁ、間取りが決まれば次からは建物の仕様を決める作業が待っている。
どんな材料、どんな機器を使うかによって家全体の見積り金額は大きく変わってくる。
ここからは計算機との格闘である(笑)(^_^;)。
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決めなきゃならないこと!1【間取り(ゾーニング)】編①
自分の思い描く家を作る、というのは選択、決断の連続である。
そもそも建て替えを別にすれば土地選びから家作りは始まっている。そこでまず最初の決断を強いられる訳だ。どんな地域のどんな形状の土地を選ぶかによって、その後の建物の形や間取りなどが大きく変わって来る。
土地が決まれば次はどの建築会社で家を建てるかの選択に迫られる。
話の都合上、購入した土地に近い地元の工務店(T市のS工務店・・・これって・・・^^;)で建てることにしたと仮定する。そこからは打ち合わせ、選択、決断の連続波状攻撃である。
まず工務店はお施主様の要望を聞いて大まかな間取り図(平面図ともいう)を提案する。玄関の位置からリビングの広さ、キッチン、浴室、トイレはどこに配置するか等ということを決めなければならない。
お住まいになる人それぞれのライフスタイルにより無限とも言える選択肢がある。この部分は先伸ばしに出来ない。この【間取り】を元に全ての図面が出来上がっていくわけなのだから・・・。
限られた坪数のなかで最適な配置を決定するのは時間のかかることである。だが、実をいうとこの部分こそ家作りにおいては一番の醍醐味というか、楽しい部分でもある。
創造力、想像力、妄想力⁉ それらをフル稼働で臨みたいところだ!
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決めなきゃならないこと!【はじめに】
新築の建物には大まかに分けて【建売り】と【注文住宅】の2種類がある。弊社の場合、後者の【注文住宅】を取り扱っている。さらに細かく言うならば【木造注文住宅】と呼んだ方がいいのかもしれない。
”注文”、英語で言うならば”オーダー”である。つまりオーダーメイドの建物を作るわけだ。オーダーする側はお施主様である。お施主様のオーダーに則って世界に一つしかないマイホームを作るのが我々のお仕事というわけだ。
基本的な枠組みはあるにせよ、一軒の建物を作りあげるには数々の選択肢をこれでもかとチョイスし、決めなければならないことが山のようにあるのだ。それが注文住宅の宿命的なものというか、付いて回るものである。
そこで今回の新企画。
建物を完成させるまでにお施主様は一体どのようなことを決めなければならないのか、ということを具体的に紹介して行こうではないか、というこれから家作りを始めようと思っている方々には誠にありがたい「心の準備」的なエッセイである(かなり恩着せがましいですが・・・笑)。
もちろん準備はあくまでも準備であって、必ずしも全てが役に立つというわけではない。が、しかし・・・知っていると知らないではその場の状況における対処が違ってくるはずである・・・たぶん(^^;)。
という訳でこれは「読んでいて損はない!」という半ば押し売り的なエッセイだと思って頂きたい(笑)。
最後にタイトルの【決めなきゃならないこと!】というのは本来【決めなければならないこと!】と書くのが正解なのだろうが、決断への勢いをつける意味も込めてあえてこちらの言い方にさせて頂くことにした。
さぁ、それでは楽しんで決めていただきましょう!
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建築用語マニアック辞典な行編(特別編)
- 2013.05.06 Monday
【海鼠壁(なまこかべ)】・・・左官仕上げの塗り壁の一種。瓦と漆喰によるヒシクロス(四半目地)模様の壁。漆喰目地の盛り上がった部分が水棲生物の海鼠に似ていることからこう名付けられる。似ているかどうかは意見の分かれるところ(笑)。蔵や土塀の壁に多く用いられていた。最近はあまりお目にかかれないが、イメージとしてはくら寿司さんの外観(笑)。
※同音異義語【ナマコ】・・・亜鉛鉄板の波型の板。
【ニッチ】・・・壁面に埋め込まれた飾り棚の呼称。珪藻土やスイス漆喰の塗り壁で仕上げた場合、ちょっとしたアクセントになり雰囲気が良くなる。
※【ニッチ】と聞いて“にっちもさっちもどうにもブルド~ック♪”などと思わず口ずさんでしまうと、廻りに40歳以上の方がいないと奇異な目で見られることがあるので注意が必要(笑)。
【濡れ縁】・・・主に和室掃き出し窓から外部に隣接する部分に設けられた木製のベランダ。雨に濡れてしまう縁側ということでこのような名前。
※類義語【ウッドデッキ】補足ではあるが、ウッドデッキも雨に濡れてしまうが【濡れデッキ】とは言わない(笑)。
【猫】・・・ニャンコに非ず(笑)。建築で猫と言えば一輪車のことである。基礎工事や外構工事で生コンを運搬する際に使用する。もちろん三毛だのシャムなどという区別はしていない・・・はずである(笑)。
※用例「使い終わった猫洗っとけ・・・」そこで勘違いすると引っ掻き傷を作ることになる(笑)。
【野地板(のじいた)】・・・屋根垂木の上に乗せる下地用の板。今は構造用合板が主流。野地板は当然勾配の付いた高所で貼るため、ある程度の危険を伴う。30度(6寸勾配)を超える屋根の場合、無理とは分かっていてもスパイダーマンに変身したいと願う職人が多々いることを追記しておく(笑)。0
★★★【あとがき的追記】★★★
建築用語とは全く関係ありませんが、 『な行』には何故か他の行に比べると妖しげでXファイル的な用語が多かったりします(あくまでも私的感想です・・・笑)。
【ナスカの地上絵】…言わずと知れた南米ペルーの広大な大地に描かれた謎の絵。世界遺産でもある。ハチドリやクモが有名。宇宙人が書いたという説も・・・。老眼の私にとっては建築図面もあれぐらい大きく書いてもらえるとありがたいのだが・・・でかすぎでしょう(笑)。
【忍者】…今も存続しているかどうかは定かではないが、江戸時代あたりにいたとされる日本版のスパイ。今でいうところの『CIA』や『MI6』のようなもの。甲賀と伊賀という2大勢力があったとされる。忍者と言えば『手裏剣』だが、建築道具(ツール)の丸ノコの刃である『チップソー』の形状が『手裏剣』の形を元に開発されたという説があるが、それはおそらく嘘であろう(笑)。
【ぬらりひょん】…ぬらりって・・・相当妖しげな語感だが、案の定『妖怪』の名前である(笑)。実在するかは定かではないが、居たらいたでヤバイです・・・(笑)。
【ネッシー】…そう言えばいましたねって・・・いや、居るかどうかは未だに分かりませんが・・・(笑)。イギリスのスコットランドにあるネス湖に時折現れるらしい未確認巨大生物。そう言えば最近はあまり話題になりませんね(^^;)。
【ノストラダムスの大予言】… 「1999年7月空から恐怖の大王が・・・」というフレーズでふた昔ぐらい前に話題となったベストセラー。2020年の今となってはね・・・( ;∀;)。しかし『恐怖の大王』って実態が分からないだけに怖いですね。
というわけで、もうほとんどこじ付けです(^^;)。
前回のた行編に引き続き読み辛い用語、な行編。
【長押】・・・思わずスマホの電源を切りたくなってしまいますが(笑)・・・建築用語的には『ながおし』ではありません。
正解は「なげし」。
和室などの鴨居や付け鴨居の上にぐるりと廻っている巾100㎜ほどの板の名称。
最近、一般の戸建て住宅ではあまり見かけなくなりました。
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建築用語マニアック辞典 た行編(特別編)
- 2013.05.05 Sunday
【耐力壁】・・・筋違いや構造用合板によって補強された壁。構造計算に基づき耐震基準を満たす壁。大工によってはこの耐力壁を作るためにえらく体力を使うため【体力壁】と呼ぶ者もいる(笑)。
※類義語【耐震壁】、【構造壁】
【チーズ】・・・給水管や排水管に用いられるT字状の継手部材の一つ。カマンベールやチェダーといった銘柄は特にない(笑)。
※対義語【エルボ】(L型部材)。
【妻】・・・切り妻屋根側面の三角形に相当する壁面部分。ちなみに切り妻屋根の三角形端部のことを「ケラバ」と言う。
三角形でないほうは【流れ】と言い、残念ながら【夫】ではない(笑)。
【天カセ】・・・天井カセット(埋め込み)型エアコンの略称。天井部分に十分な懐がないと設置が厳しい代物。冷房時にかなりの効果を発揮する。
※壁掛け用のエアコンの場合はただの【エアコン】(笑)。建築図面上では【AC】と表記されることが多い。
【デンデン】・・・雨樋の縦樋を固定する金具。玩具のデンデン太鼓に似た形状のためそう呼ばれている。
カタツムリとの関連性は不明(笑)。
【鳥の子】・・・鳥の子供(雛)に非ず。襖紙の総称。鶏卵に似た色合いのためそう名付けられる。和紙の一種。【ひよこ】ではなくあくまでも【鳥の子】である(笑)。
※類義語【本鳥の子】、【新鳥の子】
★★★【あとがき的追記】★★★
た行には、意外と読めない漢字の用語があったりします。
例えば【三和土】…「みわど」?…ではありません(笑)。
正解は「たたき」。
どのような経緯をくぐり抜けてこのような漢字が充てられたのかは不明ですが、玄関や昔の農家の厨房の床など、踏み固められた土の床のことをこう呼びます。
叩いて、叩いて、叩きぬいて固められた土間なので、もうやけになってこう名付けたのかもしれませんね(^^;)!?
次は【鉄刀木】…「てっとうぼく」?…ではありません(笑)。
正解は「たがやさん」。
ワォッ! 【向日葵】と書いて「ひまわり」と読ませる以上に難易度高すぎです(笑)。もう漢字検定1級レベルですね(^^;。
【鉄刀木(たがやさん)】は中国原産の銘木です。床柱などに使われる事が多く、【紫檀】、【黒檀】、【鉄刀木】と呼ばれ唐3大銘木の一つです。余談ですが世界3大銘木は【ウォールナット】、【チーク】、【マホガニー】だそうです。もう、高級家具のイメージですね(^^;。
そして【蹲踞】…「そんきょ」?…とも読みますが(笑)。
建築用語的な正解は「つくばい」。
庭などに据えられた石製の手洗いのこと。イメージとしては石臼に水を張ったような感じです(^^;)。
もうこの辺にしておきましょう・・・( ;∀;)。