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建築職人ガイドブック

建築職人ガイドブック14【建具屋】

【建具屋】

建具とは・・・主に内装の扉及び引き戸のことです。図面上ではWD記号で表記されます。
建具屋さんのお仕事は障子や扉、引き戸などを作ることです。
扉と言っても蝶番の種類によっていろいろな納め方があります。平蝶番(丁番)と呼ばれる本当に蝶の羽のような形をしたもの。スライド丁番と呼ばれる丁番自体が表面に見えないもの。ヒンジと呼ばれる扉の上下で回転軸を回すもの。様々です!
建具屋さんはまず内法(うちのり)と呼ばれる建具枠の内寸を計ります。
その内法寸法を元に扉や引き戸を製作していきます。
建具には必ず引き手とか取手(とって)と呼ばれる金物、もしくはそれに類する細工が必要です!
それらを取り付け建付(たてつ)け調整をします。重量のある引き戸などにはVレールと呼ばれるアルミ製のレールを埋め込んだりもします。

最近は各建材メーカーさんが枠とセットの建具を販売しているので、造作で作る建具が減少しているのも事実です。
ただオリジナルの建具の場合、全てがオーダーメードなので納まりは確かにキレイです!
微妙な建付けを合わす建具屋さんの鉋(かんな)使いはミクロン単位の技なので一見の価値ありです!

建築あるある秘帖
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建築あるある秘帖11【触ってはいけないモノ】いよいよ最終回

「触らぬ神に祟りなし」などと言う言葉があるが、出来れば神様にもそのあたりの対応は大人の対応で望んでいただきものである(笑)!
 とは言うものの、寝ている子供と神様にはなるべく触れない方が身のためかもしれない・・・(^_^;)。
 建築においても、うっかり触ったがために窮地に追いやられるケースというものが少なからず存在する。
 今回はそんな”あるある”である。
 まず多いのが家電製品に絡む災厄である。特に古い”エアコン”。これは要注意だ! エアコンが設置してある壁面の工事でどうしてもエアコンを外さなければならないケースというものがある。しかもそれをまた元に戻さなければならないといった場合に、モノを復旧後に壊れるというケースが多々ある。今まで普通に使えていたのに・・・と良く言われるのだが、家電製品の宿命でちょっとした振動や、僅かな衝撃で作動しなくなるという場合がある。
 エアコンの次に多いのがTVと照明器具である。
 TVなどは一度主電源を切ったがために(普段は待機電源)永遠にブラックアウトとか、アンテナの同軸ケーブルを差し替えただけで[ビーキャスガードが正しく挿入されていません]などというこちらにしてみれば濡れ衣的な表示が出現したりする。正しく挿入してるのに画面はそのままとか・・・(^_^;)。
 TV本体自体の寿命なのかもしれないが、何故このタイミングで・・・というケースが往々にしてある(^_^;)。
 照明器具などもクロス張り替えの際に一度外して戻してみたら、灯りがつかないとか(昔の白熱灯や蛍光灯によく有りがちであるのだが・・・)、こちらも何故このタイミングで・・・というほどに絶妙な間でタマ切れになったりする。
 我々の業界ではこのような現象を【トドメの一撃を与える】または【渡したくないけど引導を渡してしまった】と称している(^_^;)(笑)!
 我々がそのモノに触れなければあと1日、もしくは1カ月持ったかもしれない製品を触れたがために壊れるキッカケを作ってしまうというなんとも切ない現象である。
 だからと言って工事の都合上、タッチせざるを得ないのでこのような現象を回避するのは難しいものである。
 
 言うまでもないが【トドメの一撃】だからと言って奥義とか必殺技があるわけではないのであしからず・・・・(ー_ー;)。

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建築あるある秘帖10【建築現場車事情】

 工事現場へは基本、車での通勤。これ、たいていの建築職人のライフスタイルである。朝の満員電車に揺られるという過酷な状況は回避出来るのだが行った先で車を駐車しておかなければならない。
 こんな狭い場所に止めるんですか? という駐車スペースに10回ほど切り返しを要したとしても現場に止められるスペースがあればまだ良い。状況によっては止められるスペースのない現場もある。近くにコインパーキングでもあればそこに止めるのだが、ない場合は誠に困る。
 路上駐車もリスクがあるし、周り近所に迷惑だ。致し方なく遥か遠くのコインパーキングまで車を持って行く。現場に戻って来て何かの道具を忘れていたりすると・・・悲劇である(^_^;)。
 一番最悪なのが帰る時に車の鍵を現場に忘れた場合である。今日1日の疲れがどっと押し寄せる瞬間だ。
 また現場に車を止められたにしても、車に鍵を閉め忘れた場合にたまたま車上荒らしに合い貴重な道具や鞄を盗まれるというケースもある。
 鍵を掛けない自分が悪いのだがショックはショックである。
 大雨の翌日、整地されていない駐車スペースに突っ込んでタイヤがぬかるみに入り脱出出来なかったりとか、途撤もない急坂の途中にある駐車場で究極の坂道発進なくしては脱出できないという難易度Aクラスの駐車場に止めざるを得ないケースなどもある。
 それでも我々建築職人は道具や材料を車で運搬しなければ仕事にならないので必然的に車を使わざるを得ないのである。

 専用のお抱え運転手でもいればいいのたが・・・(^_^;)。
 

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建築職人ガイドブック13【クロス屋】

【クロス屋】

建物の中の天井と壁には、たいていの場合石膏ボードというものが貼られています。これは内装の仕上げ材を施工するための下地材です。左官材、塗装材、クロス等ほとんどの内装材の下地として使えます。その石膏ボートは大工さんが貼ります。
今回の職人、クロス屋さんはその石膏ボートにクロス(壁紙)を貼る職人のことです。
クロス屋さん、いきなり壁紙を貼るわけではありません。それなりの下地処理をしてからの仕上げ施工となります。まず何をするか?
ボード面には必ずと言っていいほど継ぎ目(ジョイント)が出来ます。そこへ【パテ】とよばれる片栗粉を練ったようなモノを詰めていきます。
パテにも荒パテと仕上げパテの2種類があり、荒パテから充填していきます。詰めたパテを大きめのコテでボードと平らに均していきます。ジョイント部分はたいていVカットされているのでその窪みを埋めるわけです。そこからのペーパーヤスリ。均一な面の下地を作らなければ仕上げが悲惨なことになります(^_^;)。
パテと同時期に出隅コーナーというプラスチック樹脂のコーナー材を取り付けていきます。出隅とは壁面の出っ張った角のことです。
下地が出来上がれば後はクロスを貼っていきます。弊社では体に優しく、エコ素材である【和紙クロス】を推奨しております!
天井クロスは上を向いての作業なので柔軟な体と強靭な足腰が無いと勤まりません(^_^;)。貼ったクロスのシワを伸ばし、中に入った空気を除去します。クロスとクロスの継ぎ目部分にはコロコロローラーでしっかりと壁に密着させます。
天井や床の際は小さなカッターと大きなコテベラを使い真っ直ぐにカットしていきます。
クロスが貼り上がるとグッと家らしくなりますね!

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建築あるある秘帖9【イメージ&ダメージ】

 

 イメージ通りの作品に仕上げる。よく聞く言葉だ。

だが、イメージというモノはその人個人の頭の中にある映像もしくは感覚的なモノであってそれをそのまま相手に伝えるということは限りなく難しい。
 例えば”リンゴ”をイメージして下さい、と言ったとする。ある人は赤い皮を付けたまん丸の果物をイメージする。ある人は皮を剥いた切り身のリンゴをイメージする。さらに人によってはアップル社のロゴマークをイメージしたりしてしまう。
 このように一つの単語から想起されるイメージは様々だ。またいくら言葉を重ねようともその人本人が脳内で作り出すイメージを他人が忠実に再現しようとしてもピッタリと重ね合わすことは至難の技である。
 
 建築の場合でもこの”イメージ”と言うものが物議を醸し出す厄介なモノなのである。
 例えばクロス(壁紙)。お部屋の雰囲気を決める大事なアイテムだ。弊社では自然素材である和紙クロスが主流だが、リフォームなどでビニールクロスをお選びになるケースもある。その際、クロスサンプル帖より気に入った品番を選んでもらう。
 これが意外と大変である。サンプル数が多いのだ。同じような柄、同じような色目でも微妙な違いで多岐にのぼる。その中からイメージ通りの壁紙を選んで頂く。約15センチ角ほどのサンプル帖で部屋全体を貼り上げた状態をイメージしてもらう。葉っぱを見て森の木をイメージするようなものだ(笑)。
 想像力豊かでイメージ能力に優れた方ならだいたいイメージ通りの仕上がりになる。そうでない方の場合、「あれ、こんな感じだったかな?」ということもあり得る。品番は同じでも局所的に見た場合と全体的に眺めた場合の印象に若干のズレが生じる訳だ。
 塗装工事でも同様のことが起こりえる。特に色というものは視覚的にハッキリしているようで相対的に見た場合、これまた印象が変わってくる。
 同じ色でも陽光(ひ)の当たり方だったり、照明の当たり方だったり、周りとの色のバランスだったりとかで思い描いていた色と違って見えたりすることもある。
 我々工務店はお客様のイメージを守りつつ、イメージ以上の建物を作らなければならない訳だ。そのためのイメージ共有作業、それが打ち合わせである。

 イメージの違いがダメージにならぬよう、しっかり打ち合わせして頂きたいものである!

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