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家づくりコラム
日々の業務スペシャルヴァージョン

日々の業務スペシャルヴァージョン【ハッピーな法被(はっぴ)】(特別編)

ハッピーなはっぴ

・2010・06.07 Monday

 

 お久しぶりの《日々の業務》スペシャルヴァージョンです!
 って第何弾でしたっけ・・・(笑)?
 前回からのブランクが長すぎて忘れてしまいますね・・・!
 今回もかる~く読み飛ばしちゃって下さい(^_-)-☆。

 今回のテーマは職人たちの拘りのアイテムについて・・・!

 医者に白衣、サラリーマンにスーツが似合うように、職人にも作業着(!)がよく似合う。似合うと云うより、機能性を重視した場合、自ずとそういった服装に行き着くのですが・・・。
 昔の大工は、紺の法被(はっぴ)に捩じり鉢巻き、足元はビシッと足袋で決める! そういった伝統的なスタイルが主流であったようですが、現在(いま)は違います。そのような恰好で現場に出ている大工など、ほんの数人しかいません(でも、いることはいるのです。ホントに!!)。
私個人としては、そのスタイルはなんとなく恰好良くていいと思うのですが、それを着こなす勇気と自信が・・・ない。つまり、あのいでたちでビシッと決めるには、それなりのポリシーと鋼鉄のような勇気と経験に則られた年季がいるのです!
 現在(いま)は一般的に作業着屋などで売っているニッカタイプの作業ズボンや、腿のあたりに大きなポケットの付いたズボンなどがほとんどで、上着はトレーナーかTシャツ、もしくはポロシャツなどが主流を占めています。

それでも作業着屋などに行くと、超ド派手なシャツ(龍や虎、さらには狼や豹などが描かれていたりする)や、まるで飛び魚の羽のように、裾のヒラヒラとしたスーパーニッカズボンなどが置いています。買う人がいるのだから陳列されているのでしょうが、それもまた自分では着こなす勇気と自信がありません(笑)。
 ジーンズにTシャツというのもありなのですが、作業性の面からいくとやや厳しいものがあります。我々の仕事は割と屈んで作業することが多いので、あまりピシッとしたジーンズやぴちぴちにはちきれそうなシャツでの作業は考えものなのです。それと現在(いま)は、携帯電話を肌身離さず持ち歩いているので、懐の深い(だぼだぼ系の)ポケットの付いたズボンの方がなにかと便利だったりします。
 

それから職人の恰好で目につくのが、腰に巻きつけた革袋です。『釘袋』とも『腰袋』とも云われるのですが、たいていの建築職人が身につけてます。いわば職人さんの必須アイテムというところ・・・。この中には、職人が普段よく使う小物が収納されています。例えば『玄能』と呼ばれる金槌や、『スケール』と呼ばれるメジャー。その他小さなバール(釘抜き)やカッター、釘締めなどなど・・・。いわば大工さんの7つ道具です。
 その他そこにビスや釘などを詰め込み、作業に臨みます。これがけっこう重たい! 腰痛持ちにはかなり応えます。なかには、恋人の写真やコンビニの領収書、なぜか交通安全のお守り(なんで?)など関係のないものまで忍ばせている輩もいますが(いるかっ!)、そういう人は稀なので黙殺してよろしいです(笑)!
 7つ道具の中で忘れてならないのが『鉛筆』です! シャーペンでもボールペンでもなく、もちろん万年筆などではなく『鉛筆』なのです。我々はこれがないと仕事になりません。
 鉛筆と一口に云ってもいろいろな種類がありますが、私個人としては、硬さがHか2H、長さが10センチほどのやつが一番使い易いような気がします。HBあたりだと芯の減りが早すぎるし、すぐに線が太くなる。3H以上の芯では、とにかく薄いのと、間違って材料に墨をした時に消しゴムで消せなかったりします(がっつり跡が残るので・・・)!
 まぁやむを得ず急場凌ぎで、キティーちゃん! の鉛筆などを使うこともありますが(笑)・・・。基本はハイユニの2H(これ別に三菱鉛筆さんの宣伝ではないです・・・)。
 これを普段どこに携えているかと云えば、『腰袋』ではなく耳の上にのせていることが多かったりします(のせるというよりは挟む!)。
では、なぜ耳の上なのか? 思うに、人間の体の中で物を挟んでおける場所というのは、指以外では耳の上しかないからではないでしょうか。他には・・・まぁ鼻の穴に差し込んでおくという手もないではないのですが、それではあまり見映えがよろしくない(そりゃそうだね!)。
やはり耳の上が一番です!
 
その昔、鉛筆のなかった時代の大工は、『墨差し』と呼ばれる竹で作った、毛筆とバターナイフのあいのこのような道具で墨を付けていました。それは0.1ミリほどの線を引けるスグレもので、現在(いま)でも存在はしますが、滅多に使われることはありません。柱や梁といった構造材を、自分たちで墨付けして刻む場合のみ使われるぐらいです。それさえも今はほとんど工場でコンピューターと機械がやってくれるので、現在(いま)の若い大工などは見たことはあっても使ったことなどないのではないでしょう(そういう自分も滅多に使わないけど・・・)。
その『墨差し』と対をなすのが『墨壺』です。これがどういう道具かというと、習字における硯(すずり)のような存在です。この形状がまさに『壺』という感じで、パっと見、瓢箪(ひょうたん)を半分に割ったような不思議な恰好をしています。先端の方には糸車が付いていて、材木などに直線の墨を打てるようになっています。
 昔の『墨壺』の凄いのになると、こってりとした彫刻が施されているものが多く、亀や鶴などはあたりまえだのクラッカーで(ふ、古すぎます)、龍や河童!(ホントかい?)なんてものもあります。現在(いま)でもこだわりの職人の間では、これらの彫刻墨壺は根強い人気が・・・。しかし現在普及している墨壺は軽量コンパクト化し、かつてのような趣はほとんどありません。
 
『墨差し』や『墨壺』に限らず、建築職人のマテリアルに対する拘りというものは相当なものです。
とにかく我々は何はなくとも道具がなければ仕事にならないので・・・これホント!

 ***いや~それにしても河童の墨壺は気になるなぁ~!

 

 

★★★『あとがき的追記』★★★

 

 相変わらずタイトル、懲りていませんね(笑)。

 『ハッピーな法被』って・・・どんな法被ですかっ!?

 

 建築に限らず【職人】の方たちというのは拘りが多いものですが、モノに拘るからこそいい仕事が出来るのですかね・・・(^_-)!

 

追加報告的に言わせてもらえば、残念ながら10年経った今でも河童の墨坪の実物にはお目にかかれておりません・・・(^^;。

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日々の業務スペシャルヴァージョン

日々の業務スペシャルヴァージョン【ハウス・アドヴェンチャー】(特別編)

ハウス・アドヴェンチャー
• 2008.10.26 Sunday

 お久し振りの《日々の業務》スペシャルヴァージョン第3弾です。
 
ということで今回のテーマは建築における様々な危険性について・・・!
 労働基準局の方は読まないでね(笑)

 快適で心安らぐ家作りが弊社のモットーだが、そういった建物を提供する過程において我々工務店は、幾多の難工事やあまたの試練をくぐり抜けなければならない。
 意外に思われるかもしれないが、建築中の建物にはそこそこ! に危険を伴う工事というものがある。
 例えば勾配のキツイ屋根の工事や、1F~2Fまでズドーンと吹き抜けている場所での工事がそれだ。その都度足場を良くして慎重に事を進めるのだが、なにぶん高所での作業なので気を抜くと大変なことになる。屋根の上から眺める景色は格別なものだが、高所恐怖症の方にはご遠慮いただいている。(笑)
 それと建築現場内には数多くの資材や機材が搬入される。まとまると物凄い分量だ。下手をすると、巨大迷路の中に放り込まれたような錯覚に陥る。遭難しかけた者も数知れず・・・!?
 また、現場における防犯や気象災害にも注意を払わなければならない。新築の現場などで道具を盗まれたとか、不法投棄されたとか、ひどいのになると放火なんてこともありえる。出来ることなら、建築期間中24時間現場に貼り付いていたいのだが、そういうわけにもいかないので戸締りを良くし、現場の周りを常に整理整頓することを心掛けている(ホント、犯罪のない世の中にしたいネ!)。
 それとあなどれないのが、台風のシーズンだ。台風などはある程度前もって情報を得られるので、足場のネットを外したり、現場の周りにある飛散しそうな物を片付けるとかして対処するわけだが、それでもあの猛烈な雨風の音を聞いていると心配になってくる。
 
 しかし我々の仕事の中で、最もスリリングで恐れられているのが、真夏の小屋裏工事と古い家の床下工事だ。まるで灼熱地獄と暗黒世界探検行である。
 小屋裏部屋とうのは物を収納するには便利なところだが、真夏の施工となるとまったくもって有り難くない所だ。日中の気温が30℃を超える真夏日の小屋裏の温度は軽く50℃を超える。そんな時にそんな所で作業するのは自殺行為に等しい。しかし、やむを得ずやらなければならない時もあるのだ。その場合ある程度、下準備に時間をかけなければならない。
 まずペットボトルや水筒にたっぷりとミネラルウォーターを詰め込み、脱水症状に備える。次に扇風機を一台用意し、さらに熱冷ましシートをおでこに貼り付ける。さらに小屋裏部屋というとたいてい暗いので、蛍光灯タイプの作業灯を用意する。白熱灯はそれ自体熱いので火に油を注ぐようなものだ。
 加えて、階下で材料などを手渡してくれる人材を一人確保出来れば理想的だ。万が一小屋裏で倒れても誰か人がいれば、救急車などを呼んだり介護にあたるなりしてもらえるからだ。いわばエベレスト登山におけるアタック隊とサポート隊のような関係である。(アハハ・・・ちょっと違うか)

 そこまで準備が整えば、あとはその日の晩に飲むよく冷えたビールのことだけを思い描きながら作業するのみだ。その際30分以上の労働は危険である。いくらそこまで段取りしても、50℃強の室温で作業できる限界点は自ずと存在する。それを過ぎると呪文のように「ビール、ビール」と唱え始める。そうなってきたらかなりヤバイ! 30分に一回10分程のインターバルを挟みながらの作業が妥当だ。それでも小屋裏部屋から下界に降りてくると、たとえ30℃以上の気温でも高原のそよ風に吹かれているような爽快感を味わえるのが唯一の救いだ。
 
 
それともう一つ、真夏の小屋裏工事と同様に職人たちに怖れられている工事が、古い家の床下工事だ。リフォーム工事などで、傷んだ床下の下地を直さなければならなかったりとか、床下断熱材を新たに充填する場合などは、どうしても床下に潜って作業することになる。
 そういった古い建物の場合、床下の土間はたいてい土で、しかも空間(スペース)がやたらと狭い。そんな所へ潜るだけでも辛いのに、なおかつキッチリと仕事をしてこなければならないのだ(大変ではあるが、どんな状況であろうと高いお金を貰って働いているのだ。与えられた任務は完璧にこなさなければプロとはいえない)。
 たいていの場合床下へ潜れる場所というのは、台所の床下収納庫か和室だ(和室の場合、畳を起こし,荒床を切り抜いて侵入する)。床下世界へと一歩足を踏み入れると、そこには地上とは異質な空間が拡がっている。まず空気がひんやりとし、底知れぬ闇と静寂が支配する暗黒世界が待っている。作業場所が侵入口の近くならまだしも、どういうわけか、たいていの場合遠く離れている。
 作業灯の明かりだけを頼りに、目的の場所まで道具と材料を引きずりながら這い進む。もうほとんど米軍海兵隊なみの匍匐(ほふく)前進だ。道中、いろいろな配管や根絡み(小束を絡んでいる板)をかい潜り、クモや奇怪な床下生物に行く手を阻まれながらも目的地まで到達する。妙な窒息感に襲われながらも、作業灯の灯りだけを頼りに作業を進める。身動きの取りづらい狭い空間なので思うように作業も進まない。
 そんなこんなで作業完了。一息つく暇もなく、さらなる苦難の脱出行が続く。出入り口から漏れる地上の明かりが見えてくると、泣きたくなるぐらいホッとするものだ。
 とにかく無事奇跡の生還を果たし、体に付いた埃を払っていると、ふと妙な違和感を感じたりする。
「ん? ないっ!」
 携帯電話や財布を途中で落として・・・。まさに悲劇である。
 
 このように、幾多の困難を乗り越え建物はお客さまに引き渡される。無事工事が完了し、お客さまに喜んでいただければ、我々の微々たる苦労も報われるとういものだ。

 ***  それにしても小屋裏工事の晩に飲むビールってなんであんなに美味しいんだろうネ!

 

★★★【あとがき的追記】★★★

久しぶりに読み返してみましたが、文章が稚拙なのはともかく、内容がフィクションっぽいですね。でもこれ、ほぼノンフィクションです(笑)。
現在では断熱材の性能も飛躍的に向上し、当時のような灼熱地獄的小屋裏部屋というのは少なくなりましたが、築年数の古い住宅のリフォームなどでたまに遭遇するケースがあります(>_<)。

それが真冬に当たれば良いのですが、大抵の場合真夏に巡り合います・・・(^^;)

床下工事の『暗黒地底探検行』も“ベタ基礎”が普及している現在では、めっきり謎の床下生物に遭遇する機会も減りました(笑)。
だからといって、床下に潜る工事がないわけではありません(^^;)。
というわけで追加エピソードをひとつ・・・。

古い床がぶかぶかしていると言うので、台所の床下収納庫から潜って、床下からフローリング材を補強するという工事。
床下は土です。何年か前にシロアリ消毒業者が潜って床下を消毒したそうなのですが、、無理やり基礎に人通口を開けて本来は行けない場所まで潜って行けたと・・・。
工事箇所は本来潜って行けない場所なのですが、消毒屋が行けたのだからあなたも行けるだろうと・・・(^^;。
汚れてもいいようにツナギを着込み、照明器具と補強材を携えて、いざ、床下へ!
せ、狭いっ! 地面と床下の隙間は30センチほどしかありません。
定番の匍匐前進で目的地に向かいます。消毒屋が無理矢理開けた人通口を抜けようとするのですが、、消毒屋さんが小柄な方だったのか人通口は縦横肩幅ぐらいしかありません・・・(^^;。む、無理でしょう! と思いつつ、あちこちの関節が悲鳴を上げるなか、何とか潜り抜ける事が出来ました。
後は作業灯の灯りだけを頼りに、身動きの取れない体に鞭打って粛々と作業を進めます。
 工事も終わり息苦しさが残る中、進入口へ後戻りです。
 例の人通口からまず作業灯や道具を放り投げ、頭から突っ込み肩を脱臼しそうになりながらも前へ進みます。
 しかし、腰をくぐらせる段になり激痛が走ります。えっ・・マジですか( ;∀;)? ぬ、抜けない!
プチパニック状態です(>_<)。
 
 大声で叫びだしたい誘惑をグッと堪え、何とか人通口の向こう側へ抜けようと試行錯誤を繰り返します。ですがどうしても腰の部分が引っ掛かります(>_<)。入って来れたのだから抜けられるはず・・・そう思い最後の手段で狭い床下の中で身体を方向転換させます。つまり入る時と同じ向きで今度は足から進みます.

な、なんと、奇跡的に人通口を突破することが出来ました。もちろん腰の至るところを傷付けながら・・・(^^;。
 やれやれですね。床下から無事生還出来た晩のビールもこれまた美味いです(^_-)。

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日々の業務スペシャルヴァージョン

日々の業務スペシャルヴァージョン【一服の清涼剤】(特別編)

・【一服の清涼剤】
・2008.06.01 Sunday

 好評につき・・・というわけではないですが、《日々の業務》スペシャルヴァージョン第二弾です。
 今回のテーマは休憩について・・・!

「サラリーマンに較べて職人さんって自由でいいわね~」なんて声をたまに耳にするが、実際はそうでもない。
 職人たちは、割合律儀に決められたタイムスケジュールの中で行動しているものだ。例えば朝の始業時間は8時厳守(現場の状況にもよりますが・・・)! ちょいと10時に一服し、サクッと12時に昼食を食べ、またまた3時に一服する。終業はだいたい夜の6時(工期が迫り怒涛の追い込みの場合は残業あり!)と。
 とまぁ、おおよそ2時間ごとに休憩をはさんで一日の業務をこなしている。云ってみればこれが一種の仕事のリズムみたいなもので、これが崩れると全体の工程も狂ってくる。この業界には《工期厳守!!》という【鉄の掟】があり、これを破るととんでもないことになる(どうとんでもないことになるかと云うと・・・お、怖ろしくて云えません!)。
 それゆえ職人たちは、決められた工程に基づいてキッチリと仕事をこなさなければならない。そうするためにも1日の時間感覚を、規則正しい生活によって養っていかなくてはならないのだ。例えて云うならば、ボクサーが1ラウンド3分間を、スパーリングや日々の練習の中で体に覚えこませるようなものだ。職人も同様にほぼ2時間ごとのタイムスパンでどこまで仕事を進めて、どのように納めるかを日々の生活の中で実践しているというわけだ。
 この2時間という時間がポイントで、人間の集中力の持続時間はだいたいこのあたりの時間が限界みたいだ。勉強や車の運転でもそれを過ぎると注意力が散漫になり、思わぬミスや事故に繋がりかねない。職人の世界も同じで、この集中力を一定の間キープさせるために、10時・3時に《一服する》という行為が存在するのかもしれない。たぶん・・・。
 では、《一服》とは何か? まぁ簡単に云うとちょっとした小休止、休憩タイムのこと。職人世界の間では太古の昔より延々と執り行われている慣習で、朝の10時、昼の3時あたりにとるのが通例だ。時間はおおよそ20分~30分。
 その中でみんな何をしているのかと云うと、それはホント人それぞれだ。缶コーヒーやお茶を飲む者、煙草をくゆらせる者、ひたすら携帯にメールを打ちまくる者、一人たそがれ遠くの空を見つめる者、はたまた休まずひたすら働く者とか(まぁ滅多にいないけど・・・)。本当にさまざまである。
 まぁそれでもたいていの場合、多くの者がすることといえば仕事の打ち合わせだ。どういう段取りでどのように納めるかとか、難しい細工の検討をしたりとか、おおむねそのような話で時間が過ぎる。《一服》時のリラックスモードだと、思わぬいいアイデアがでたり、その現場に携わる業者間同士の連携もスムーズにいったりして。たぶん・・・。
 傍から聞いていると、専門用語のオンパレードなので何を話しているのか分からないかもしれない。例えば「いんにっさんで野縁組んで・・・」なんて聞いても、なんのこっちゃとういう感じだ! (ちなみに、これは天井の下地組みのこと)
 もちろん仕事の話だけでなく、くだらない世間話や仲間の噂話、彼女や自分たちの子供の話など缶コーヒー片手にお喋りして気分転換を図ることも多い。そこで心も体もリフレッシュして次の仕事にあたるわけだ。
 また我々の仕事はお客さまが住みながらの増改築(リフォーム)工事も多いのだが、その時などはお客さまが10時や3時にお茶を出してくれるケースが多々ある。まったくもって有難いことである。そんなに気を使わなくてもいいのだが、出されるとやはり嬉しいものである。なかには、自分で焼いたクッキーなどを振舞ってくれるナイスなお客さまもおられるので、こちらも何か(ささやかではあるが)サービスしたくなるものだ。
 まぁどの仕事もそうだと思うのだが、機械ではなく生身の人間がやることなのだから、たまの息抜きも必要だよね!(息抜きばかりでも困るけど・・・)

***ところで、休みの日も10時、3時に一服したくなるのは私だけ・・・!?

 

★★★『あとがき的追記』★★★

10時、3時の一服というのは今でもしっかり存在します(^_-)。
ただし、当時に比べ一服時の喫煙率というのはだいぶ低くなっているような気がします。そもそも今は現場敷地内全面禁煙なので・・・(^^。タバコを吸いたい人たちは別の場所へと言うことになります。

この当時、人間の集中力は2時間が限度などと書いていましたが、年を重ねるにつれ1時間が限度になってしまいました・・・(^^;)
人生とはそういうものです(笑)。

それにしてもこの業界、【鉄の掟】(笑)がやたらと多くないですか・・・!?

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日々の業務スペシャルヴァージョン【正直な掃除機】(特別編)

【正直な掃除機】
• 2008.05.19 Monday

今回は《日々の業務》のスペシャルヴァージョンと云うことで・・・!

 今回のテーマはずばり掃除!

 この仕事「掃除に始まり掃除に終わる」と云われるぐらい、掃除は基本中の基本。それは新人もベテランも同じこと。
 例えば昔の侍が刀を常に手放さなかったように、我々も現場に入れば、絶えず箒とチリトリを携えていなければならない。常に、現場内清掃は弊社斉藤工務店では【鉄の掟】なのだ!

 まぁそれと云うのもこの仕事、年がら年中ゴミを出しまくっているので、嫌でも掃除せざるをえないのだが・・・。
 木屑などは日常茶飯事で、材料を梱包してあるダンボールだの、石膏ボードの端材だの、挙句の果てには解体した浴槽や、取り外したキッチンだの、現場にはさまざまゴミが溢れている。
 つまり現場内にゴミが散乱していると、作業能率はグッと下がるし、だいいち足元も悪いので怪我のもとだ。そのため我々は宿命的に現場内を整理整頓し、きれいな状態に保っていなければならないのだ。
『掃除』と一言で云っても奥が深い。日々の業務の中でもさまざまな種類の掃除がある。掃き掃除、拭き掃除、道具や材料の片づけ、機械による掃除(つまり掃除機のこと)などなど・・・。
 その中でも圧倒的の多いのが掃き掃除だ。みなさんは普段、箒(特に座敷箒)を手にすることなどおありだろうか? これだけ掃除機が普及している現在(いま)、あまりお目にかかれないのではないだろか。だが我々建築業者の間では、なくてはならない必須アイテムなのだ。
 箒にも使い易い箒とそうでないものがある。たかが箒といえどもバカにできない。
 この業界、何事にもこだわりを持つ人が多い。箒もそうだ。たいていの職人は自分の手に合った《マイ箒》を所持している。下手な箒を使えば、きれいになるものも全く逆の様相を呈することもあるからだ(^^;)。使い易い箒を使えば、掃除も苦にならない。いや、逆に楽しくなるぐらいだ・・・。ハハハ、ちょっと言い過ぎ(笑)。
 一般的に云って箒は、柄と掃く部分(あそこはなんて名前なのだろう?)のバランスが大事である。まぁ重心とでもいうのだろうか。それと先端のフサフサ部分の量の加減。多すぎてもいけないし、ハゲちょろけでもいけない。さらに柄のグリップ感も大切だ。太過ぎてもいけないし、細過ぎてもいけない。それなので自分の手にしっくりくる箒を買い求めるのは、なかなか難しい。
 箒も自分で作れればいいのだが、そう簡単に作れるもでもないだろう(一見簡単そうなんだけどね・・・)。それでも、ちりとりなどは自家製の《マイちりとり》を愛用している職人もいたりする。ゴミが自分の作った愛用のちりとりにかき集められる瞬間、至福の歓びを体感している変わり者もいるかもしれない(いるかっ!)。
 そのようにして常に掃除をしていれば、当然のことながらゴミ袋はすぐにいっぱいになる。我々の出すゴミは、家庭で出るゴミとは違い『産業廃棄物』と呼ばれるゴミに区分される。
 これがやっかいな代物で、その辺に簡単に捨てられる物ではないのだ。ちゃんとした《産廃業者》に高いお金を払って捨てに行かなければならない。特に増改築工事などをした場合にはある程度既存部分を壊すため、半端じゃない量の産廃ゴミが出る。
 昔は燃える木材ゴミなどは自前の焼却炉で燃していたのだが、現在(いま)そんなことをしたら消防車は来るは、罰金は取られるはで、とんでもない目にあってしまう。お客さまにも、ゴミ処分費がこれだけかかりますと云ってもすぐには信じてもらえないのが現実だ。確かに買った値段より棄て代のほうが高くつく(特に石膏ボード)なんてバカげた現象もないではないので、説明に困る。実際現実問題として、ゴミ処理代はほんとバカにならないのだ。
 
 まぁそれはそれとして、現場の中がいつもきれいに片付いているというのは、我々業者にとってもお客さまにとってもやはり気持ちがいいものである!

※  それにしても【鉄の掟】に背いた者には、一体なにが・・・???

 

★★★『あとがき的追記』★★★

 いや~それにしてもこのタイトル、ふざけすぎです(笑)。
 12年も前からオヤジギャグ全開ですね・・・m(__)m。
 ですが、昔も今も「掃除に始まり掃除に終わる」というのは変わっておりません!
 現場の基本ですね。最近は手軽に扱えるコードレス掃除機が普及しているので正直者も増えているはずです(笑)。
【鉄の掟】に背いた者には、一体何が・・・気になりますよね(笑)。
 12年経った今でも・・・秘密です(^_-)!

家づくりコラム
妄想の私的住宅事情

妄想の私的住宅事情【あとがき】

 

 小説などで【あとがき】から先に読まれる方もいると思うが、この”妄想の私的住宅事情”もこちらから読み始めて頂いて一向にノープロブレムである。
 むしろ【あとがき】から読んでもらうために目次でも付けたいぐらいである(笑)!
 最初の【序】でも記した通り、ここで取り上げた10項目の内容全て私の個人的な妄想の産物であり、弊社がこんな怪しげな住宅を設計、施工している訳ではない、ということを改めて明記させて頂きたい(笑)!
 
 もともとは通販の【tool box】さんのカタログの”家づくりは妄想から”と言うキャッチコピーに刺激(またの名をインスピレーション・・・)を受け、そこからこちらの妄想を膨らませてこんな変なコラムになってしまったという訳である。”妄想の波及効果”というやつですかね(^_^;)。
 ある意味、【tool box】さんありがとうと言いたいところだ!
 確かに身近にある”家”というものを改めて見直して見ると、まだまだいろいろな発想の転換が出来るような気がする。そこそこの暗黙のルールがあるにしてもそこで暮らす人のライフスタイルによって幾通りモノの”住宅事情”が存在しても構わないのではないだろうか!?
 このコラムが、近い将来建築を志す方たちにとっても「自由な発想の妄想力(創造力とも言う)」のヒントになってくれれば誠に幸いである。都市伝説並みの噂だがこの先、早稲田大学や東京理科大学の建築学科辺りでこのコラムがサブテキストとして使用されるとかされないとか言う噂も・・・あまり真実味のない噂だが・・・(^_^;)。

 とにかく今まで読んでくれた方、これからお読みになる方、貴重なお時間をお付き合い頂き、誠にありがとうございます!
 また次回があればですが是非お付き合いのほどを・・・。
 

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